ロザン宇治原、素人に敗北、仰天新婚ロリータ妻!コロナ禍の発見、素人出演番組のすごみ
コロナでテレビが大変だ。リモートを駆使しての新しい表現への苦闘に注目が行きがちだが、再放送、総集編でお宝がクローズアップされていることにも気づいておきたい。過去の素人の輝きを観よ、こんな人たちをテレビでもっと観たいんだ! 素人参加番組ウォッチャー北村ヂンから報告です。
素人御三家番組に注目する
視聴者が登場するテレビ番組、いわゆる視聴者参型番組がたまらなく好きだ。
テレビ出演に慣れているタレントたちとは違って、テレビカメラの前に立たされた素人は正気ではいられない。必要以上にテンションを上げてはしゃぎ回ったり、緊張し過ぎていらんことを言い出したり、斜に構えたことで逆に面白キャラ扱いされてしまったり……。
そんな、カメラの前に放り出された狂気こそが素人番組の魅力だ。
しかし、クイズ番組やお見合い番組などを中心に、かつては大量に存在した素人番組も、1990~2000年代にかけての芸人ブームに押されて激減してしまった。
何をするかわからない素人を使うより、コメントもリアクションも一定のクオリティが期待できる若手芸人を使ったほうが番組を作りやすいという事情もあるのだろうが、芸人たちのやりとりは基本的に予定調和。「これからどうなっちゃうんだ!?」という放送事故ギリギリのヒリヒリするような展開は期待できず、素人番組マニアとしては物足りない思いをしていた。
近年、『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京)など素人いじり番組のヒットを受けて、素人が出演する番組が再び増えつつあるのは素直に喜ばしい。
テレビ業界も素人の魅力を再評価してくれたのか! ……といえばそうでもなく、おそらく減りつづけている番組製作費という懐事情も関係しているんだろう。
そんな、浮き沈みの激しいテレビ業界の中で、長年にわたって素人を出演させつづけているありがたい番組が『新婚さんいらっしゃい!』『パネルクイズ アタック25』(共に朝日放送テレビ)『NHKのど自慢』の素人御三家(?)だ。
『NHKのど自慢』に求めるものとは
新型コロナウイルスの影響で各番組、リモート出演や過去回の総集編を放送するなどの対応を迫られているが、素人御三家も例外ではない。
『NHKのど自慢』は、2019年に放送された各回のチャンピオンを振り返りつつ、本来なら開催されていたであろうチャンピオン大会用に取材していたVTRを放送。
祖母の経営するカラオケ喫茶で鍛え上げた美声で『聖母たちのララバイ』を熱唱した素朴な女子高生のプライベートを追い、将来、歌手になりたいという彼女が、祖母によって予想以上に厳しくレッスンされている姿を放送。
歌っている曲が祖母好みの昭和歌謡ばかりで、現在の音楽業界で需要があるのかどうかは微妙だが、とにかくメチャクチャ歌はうまい!
……ただ、ボクたちが『のど自慢』に求めているのは、歌のうまさというよりも、仲よし3人組が歌うビミョーな「Perfume」とか、素人が床を転げ回りながら歌う尾崎豊とか、リアル新婚さんが歌って踊る「恋ダンス」とか、そういうやつでしょ!?
チャンピオン総集編もいいけど、珍プレー好プレー的な総集編もやってもらいたいところだ。
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