福井俊太郎（GAG）による連載「指が輝いてる人はピザ食べた人」。総武線沿線の旨いグルメを、福井お得意の“決めつけ”を挟み込みながら紹介していく決めつけグルメ連載だ。今回降り立つのは四ツ谷駅。隠れたグルメステーション・四ツ谷駅の駅前半径100メートルで起こった、グルメ4コママンガ（正確には6コママンガ）のような福井さんの一日をお届けします。

総武線といったら……フェンス？

どうもぉ野外球場のバックネット裏を通った時に、、あれ？なんか総武線ぽいぞ！、、となって理由を考えてみたら、、球場のバックネットのフェンスが、、東中野から高円寺までの線路横に立てられているフェンスと似ていたからだ、、と腑に落ちました、、

連想ゲームで「フェンス」から「総武線」に繋げる事に成功できて嬉しいです、、初級編は「バナナ」や「たんぽぽ」などの色からの連想、、中級編が「掃除せえ」や「ソースせんべえ」「スタンハンセン」などの空耳からの連想、、上級編でついに「フェンス」のような日常の何気ない景色からの連想になってきますが、、マジカルバナナの最中に、、総武線と言ったらフェンスッ！、、と言った時点でドボンになると思います、、そのままスッと次の人に移行した場合はゲーム参加者が全員総武線の上級者ですね、、

それでは、、恒例の、、OPV（オープニングVTR）の代わりとなるOGP（オープニンググルメピクチャー）を、、初音ミクさんの「四ツ谷さんによろしく」が流れているイメージでどうぞ！

♪つむじ風が遊んでは　青空も小さく笑ってる　そう、気怠い昼下がりに　愛していた私のムックは死んだ♪

以前、、お笑い芸人に優しく愛のある番組で有名だった『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞‼︎』のナレーションを生意気にもやらせて頂いてたんですが、、収録場所であるテレビ朝日アーク放送センターへ行くのに、、総武線で高円寺から四ツ谷、、そこで南北線に乗り換えて六本木一丁目へ、、というルーティーンがありまして、、そんな行きの電車内で、、吊り革を持ちながら吊り革という事もあって「お腹が減ってっ良ぃナレーションが読めなさそうだよぉぉ」とマヂラブさんの漫才の入りみたいに心で叫んだ日は、、決まって、、四ツ谷駅前の、、

横浜らーめん龍馬さんの家系ラーメンで腹ごしらえしてから向かってましたぁぁぁ（低くねっとりした声で）

もう体に染みついてるから龍馬さんのラーメン食べたら喉が開くようにすらなってるかもぉぉぉ（低くねっとりした声で）

仕事前でも食べれる軽やかな旨さの家系ラーメンは貴重な存在ぃぃぃ（低くねっとりした声で）

ただお腹いっぱいになると少し眠くなるから、、シンパイィィィ（シンパイ賞のナレーションの感じで）

♪ サイアム　ビービーキュー　タイ居酒屋　トンタイ本店♪

繋いでくれる街、四ツ谷。繋いでくれる男、それは

四ツ谷、、ネット調べでの一般的なイメージは、、ビジネス街、、東京の真ん中、、四谷怪談、、上智大学、、などのようですが、、私は今回の取材以前に四ツ谷の街に降りて練り歩いた経験がなかったので、、個人的には、、上でも書いた通り、、高円寺から四ツ谷で降りて六本木一丁目にあるテレビ局へ「繋いでくれる街」という印象なんですよね、、

繋ぐ、、いい言葉ですよね、、ハンバーグでも、、つなぎ、、がないと美味しく作れないって『ミスター味っ子』に書いてありましたし、、喫茶店で横に座っていたビジネスマンが「○○さんは人を繋げる才能があるから人が自然に寄ってきて出世できてるんだよね」と、、【繋ぐ】を使って○○さんを褒めてください、、という問題が出た時のベストアンサーが聞こえてきたのをいまだに覚えています、、

実はお笑い芸人の中でも、、繋ぐ、、ことに特化した男がいます、、その男は、、

見た目は、、元プロスノーボーダーで今は現役のプロスノーボーダー選手のコーチ兼トレーナーをやっている中年、、でお馴染みの、、GAG安田ファニー氏です、、

彼はとにかく繋ぎます、、例えば、、YouTubeを撮りに飲食店や古着屋さんに突撃で行かせてもらっても撮影が終わったその夜には必ずお店のSNSをフォローしてメッセージを送り合い、、次の日に「お店の方がまた来てくださいって言ってました！」と今後の関係も繋いでくれます、、

別のパターンだと、、お笑い公演のトークコーナーやゲームコーナーで誰も手を挙げない時間があると自分がまだ思い付いてなくても手を挙げます、、もちろんその打席での内容は薄く、、うっすらとスベっています、、

じゃあ何故そんな事をするのか、、お察しの通り、、場を繋ぐ、、ために自分にマイナスが被っても繋ぐ事を優先する、、もうこれは、、癖（へき）、、との仮説を立てざる終を得ません、、何かを繋ぐことで脳から、、ツナグーパミン、、みたいな繋ぐ事でしか得られない快楽物質が出ているとしか考えられない、、そうなってくると、、彼はGAGに加入してくれたという表現が適切ではなく、、トリオをやりたいという私の想いを繋ぐ事で自らの興奮を得にきた、、が正解かもしれませんね、、怖い動機ですよね、、でもそれはそれでウィンウィンな関係だなぁなんて妄想しながら歩いていると着きました、、四ツ谷ならここへ行ってみたいと強く思ったお店、、

かつれつ四谷たけださん、、大きな資本に頼らずともこちとら腕一本で凌いでんだよ感が漂う店構え、、看板の字体はパチンコGAROの文字演出のようでとても格好良い（パチンコしない人すいません）、、この時点でもう確信しましたね、、今日のランチは大成功だと、、そして頼んだメニューが、、

ポークカツレツ定食ぅぅぅぅ（低くねっとりした声で）

激旨ぁぁぁそりゃ人気若手芸人がチケットを手売りしに劇場から出てきた時くらい店の前に並びますわぁぁぁ（低くねっとりした声で）

サクッとした衣に柔らかくて甘みの感じれる豚肉ぅそしてまたデミグラスソースが一級品ぅぅぅこのデミグラスソースのオンラインサロンあったら入会間違いなしですねぇぇ後はお味噌汁の塩分がアグレッシブだったのもそこまで売れてないお笑い芸人が平場でガンガン前に出る姿を見てるようでワクワクしましたねぇぇ（低くねっとりした声で）

『繋がりました！』四ツ谷の甘味・6コマ劇場

大満足でお店を出たら、、ランナーズハイならぬ、、外食ハイ、、のような状態になっていたので、、このまま帰るのは勿体ない、、勢いで甘味でも攻めてみるかと調べてみたら、、名代たいやきわかば、、さんと、、四ツ谷一餅堂、、さんという甘味で有名なお店がヒットする、、

どっちにしよう？　一餅堂さんは台湾スイーツか？ランチは洋風だったからデザートは和かな？、、と合ってるかどうかわからない理屈でわかばさんに決定、、ここからある程度の距離はあるが今日の自分なら余裕っしょ、、と押せ押せムード、、気づくと鼻歌で「およげ!たいやきくん」を口ずさみながら、、もう世の中は自分中心にまわっていると言わんばかりのいかり肩で風を切り、、お店の前に着く、、よし、、

めちゃくちゃ定休日やんぅぅぅぅ（低くねっとりした声で）

あぁ心からポキッって音聞こえたぁぁぁ（低くねっとりした声で）

あれぇ一気に足腰も痛くなってきたぞぉぉ外食ハイを抜けたかもぉぉ（低くねっとりした声で）

結構駅から離れたところまで歩いたのに、、二択をミスった、、一餅堂さんが正解だったのか、、幸せって継続しないよな、、パツッと切れてさ、、もう帰ろう、、と左回りに180度反転した時の、、私の目線をここでお届けさせてください、、

奇跡の逆転勝利ぃぃぃぃぃ（低くねっとりした声で）

よぉぉぉしぃぃぃこれこそ主人公の動きぃぃぃ入ろうぅぅぅ（低くねっとりした声で）

自然な甘さ幸せぇぇぇお茶も体の中が洗われるようだぁぁぁ台湾スイーツ最高ぅぅぅぅ（低くねっとりした声で）

繋いだぁぁテンション繋いだぁぁ気持ち良いぃぃ（低くねっとりした声で）

うん、、これが、、ツナグーパミン、、か、、いいね！

【『大宮セブン10周年記念「埼狂のはじまり」』販売中】
発売日：2024年7月7日（日）
価格：2,500円＋税
仕様：B5判／80ページ
販売：QJストア、全国のよしもと劇場、テレ玉家
発行：太田出版