星野源と羽生結弦が濃密トーク。「今日1日でトップオタに成り上がった(笑)」と大喜びの“ゆづ”(おげんさんのサブスク堂)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『おげんさんのサブスク堂』(8月26日放送)

ゲストは引きつづき、おげんさんの弟のゆづこと羽生結弦。「僕、レコードに針落とす瞬間、初めて見ます」と心躍らす羽生がかわいらしい。松重豊に「じゃあ、やってみたら?」と促されると、羽生「いや、緊張し過ぎて……。4回転のほうが簡単にできる(笑)」。

羽生は「人生の一曲」として、星野源の「Continues」を挙げる。初プロデュースのアイスショーのタイトルもこの曲から採ったという。「源さんが『受け継がれていく』っていうことをおっしゃっていたので、じゃあ、僕がそれを受け継いでいけばいいやって」と語る。それをうれしいと喜びながらも、「納得いかないのは、なぜ『Continues』の曲を使ってくれなかったのか」と笑ってツッコむ星野。

「逃げるほうが結局ツラいし、痛い」という羽生。今は先が見えず、何もわからないから「怖いし不安だらけだけど、可能性が無限大ってこと」だと開き直っていると明かす。

これに対して星野は、「未来が見えないっていうのは一番いい状態なんで。こうなりたいとか、ああなろうとか、そういうのがしっかりあるうちは、誰かがやってることがビジョンにあるから。最先端で誰も行ってない島にひとりで降り立っている。その先が真っ暗っていうのは、とってもおもしろい」とコメント。

とても穏やか、かつ、表現者としての矜持の詰まった対話で素敵な時間だった。羽生「今日1日で、星野源オタからトップオタに成り上がった(笑)」。

『ランジャタイのがんばれ地上波!』(8月22日放送)

「ネット弁慶-1グランプリ」後編。今回はトンツカタン森本に焦点が当たる。大学時代にした「ゾンビ化してしまった新垣結衣を、おれは躊躇なく撃てるのか……?」などといった、新垣結衣に対するイタいツイートを暴露された森本。

さらに2007~08年、「新垣結衣と付き合っているテイでデートを妄想した日記」を書いていた。それを読んでいくと、「君が雪なら俺は絶対に君を解かさない空になるだろう」という記述。「その空なの?」と森本のトレードマークである空色の衣装を指し騒然となるスタジオ。

「初めてわかったじゃん、空の意味が!」など、珍しく伊藤までもが激しくツッコんでいく。「ガッキーのためにずっと着てたんだ」とKAƵMAが言うと、森本「これそうだったのかよ。人生をかけた伏線回収をなんで『がんばれ地上波』でしてんだよ(笑)」。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2023年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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