SixTONES松村北斗、カレーは待てるが無断遅刻は許せない。「連絡なく遅れるって、どのようなご身分で?って」(トゲトゲTV)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『トゲトゲTV』(6月23日放送)

1時間SP。中村倫也、松村北斗、満島真之介をゲストに迎えて「100ピッタリインタビュー」。松村(+加納、サーヤ)チームと中村(+満島、福田)チームが相手のリーダーに対し交互に数字で答えられる質問をしていき、合計数が先に100ピッタリになったチームの勝利というもの(質問は事前アンケートで回答済みの中から選択)。

「飲食店で料理が届かないとき、何分まで声をかけるのを待てる?」という質問に松村は「60分」と回答し、中村チームが一気にリード。一方、中村への質問を「連絡なく相手が遅刻したときにギリ許せるのは何分?」を選ぼうと相談している際、松村は自分だったら「5分」だという。「カレーは1時間待てるのに、人は5分って!」「怖っ!」と満島が驚くと松村「(料理は)目の前で『お待ちください』の背中が見えてるから、そりゃ待ちますよ。でも連絡なく遅れるって、あなたどのようなご身分で?って」。

基本的には気が長いが不義理なことは許せないという人間性がよくわかる。ほかにも「初恋の年齢」「友達の人数」などから派生したエピソードトークがおもしろかった。

あと、満島がずっと熱くてうるさいのも笑ってしまう。しかし、1カ月で友達とご飯に行く回数の話題では意外にも「ゼロ。外出ない」という満島。だから収録では「全員に会えてうれしい」からハイテンションなのだと。

終始リードを奪われていた松村チームだが「30」前後を狙った「初めて自分のお金で回らないお寿司に行った年齢」で中村から見事「30歳」という回答を得て、98-94になる大逆転。ゲームとしても大盛り上がりに。さらに99まで到達したことで残り「1」となる質問を選べば勝利、それ以外ならドボンというわかりやすいクライマックスまでできる理想的な展開。そして最後の回答も奇跡的なものに。ゲストのあまり聞いたことがない話を聞ける情報性とゲーム性を兼ね備えた名企画だった。あと、松村も中村もものまねがうまかった。

『テレビ千鳥』(6月22日放送)

「ストIIで勝ちたいんじゃ!」と題して人生で一度も『ストII』で勝ったことがないという大悟がノブに挑む。実際に対戦してみるもノブに惨敗し「ああ、思い出したあのころ! いっつもこれじゃ!」と大悟。キャラを変えたりしながら何度対戦してもまったく歯が立たない。料理など普段やらないことでもなんでも感覚でできてしまうイメージのある大悟が、ここまでゲームが苦手というのがおもしろい。

10連敗を喫したところで「先生」として野田クリスタルを招集。「いや、『II』って……!」と入ってきた野田。「俺、『6』で呼ばれたと思ったんですよ(笑)。『II』って小1っすよ!」と『II』はほぼやったことがないという。ということで野田の腕前をチェックするためノブと対戦することに。するとノーダメージでノブを秒殺。野田「弱っ!(笑)」。

「フリーザが来たときみたい」とあんなに強かったベジータをボコるフリーザの衝撃にたとえるノブが秀逸で、この流れが最高におもしろかった。野田から必勝法を伝授されてもむしろ弱くなってしまう大悟にも笑ってしまう。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2023年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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