写真を撮ることにこだわりを持つアーティストや俳優・声優による連載「QJWebカメラ部」。
ピアノロックを基調としたサウンドと哲学的な歌詞で躍進をつづける7人組ボーイズグループ「原因は自分にある。」(げんじぶ)。その中でも、カメラが趣味だという長野凌大が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
手放したくない幸せな日々
いかがお過ごしでしょうか?
長野凌大です。
最近、我々の3rd Singleが出た。
久しぶりに円盤として
シングルをリリースした。
リリースをして、いろいろなCDショップで、
僕たちの作品が並んでいて、
それを手にしている人たちを見ると、
ストリーミングという
手軽に音楽を楽しめる時代になったからこそ
円盤でCDを出す意味があると思えた。
カメラを好きな人が
携帯だけではなくて、
好きなカメラを手にして
シャッターを切るように。
さまざまなカルチャーには、
時代によってのさまざまな楽しみ方があって、
それぞれが好きな形でそれらを扱っている
この時代について改めて考えると
とてもおもしろいことだと思う。
ライブをしていても、
実際に僕たちに会いに来てくれる人々が
こんなにもいるのか、と毎度驚く。
同じものを好きな人たちが
同じものを共有し、楽しむために
足を運ぶということを
こんなに大勢の人が選択してくれている。
という事実に驚く。
そんなこんなで、
僕にとっての幸せな日々がつづいている。
そんな幸せを手放したくないし、
幸せだからこそ、
もっといいものを
その人たちに魅せたいと思う。
だから日々走りつづける。
それでは、また来週です。
中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、東啓介、森田美勇人、南條愛乃が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。