写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。
ピアノロックを基調としたサウンドと哲学的な歌詞で躍進をつづける7人組ボーイズグループ「原因は自分にある。」(げんじぶ)。その中でも、カメラが趣味だという長野凌大が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
桜の好きなところ

いかがお過ごしでしょうか?
長野凌大です。
5月に入りましたね。
つい最近、4月が始まったと思ったのに、
あっという間です。
今年は桜が散ってしまうのがとても早かった。
5月になって桜の話をするのも
おかしいですけれど。。
僕は桜が好きだ。
4月前後に突如現れて、
たくさんたくさん注目されて、
青空の下で輝きつづけるけど、
季節が過ぎれば、散開し、
跡形もなく消えていってしまう様が
虚しく、儚いけれど、それが美しい。
そんなところが桜の好きなところである。
毎年毎年、桜が散ってしまっても
我々がこうして、桜を待ち侘びている時間や
桜の話をしているときは
桜の花が咲いていなくても、
桜という存在は生かされている。
それは我々のような表に立つ人々も同じで
ライブをしていない期間でも
誰かが僕たちの音楽を聴いていたり、
僕たちのことを考えてくれている時間があるから
僕たちは今もそこに存在できているのです。
だから、僕たちはライブをするし
ステージ上で生きていける。
また、きれいに咲きたい。
そこで生き抜きたい。
そう思える。ありがとう。
そして、僕は桜がまた咲くときを楽しみに待っている。
それでは。また来週です。
中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、森田美勇人が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。
原因は自分にある。長野凌大×「QJWebカメラ部」オフィシャルグッズ販売中
販売期間:2023年2月28日(火)~5月31日(水)
オフィシャルショップはこちらから。
