みなみかわ、因縁の先輩・TKO木下を責め立てる「恐ろしい男ですよ!」(ゴッドタン)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『ゴッドタン』(4月15日放送)

「みなみかわの相談相手オーディション」に、ついに因縁深い先輩・TKO木下が登場。

オーディションなんかではなく普通に相談してくれたらいい、『ゴッドタン』にこういうかたちで出たくなかったと言う木下に、「普通に出られるわけないじゃないですか。そもそも今、『ゴッドタン』に木下さんがどのツラ下げて出られるんですか? みなみかわのバーターでしょ、そりゃ」と目を見据えて言い放つみなみかわ。

「叩かれても、後輩からクソミソに扱われても、どうして平気でいられるのか、鋼のメンタルを勉強したい」というみなみかわは、木下を「生粋の嫌われ者」と表現。

YouTubeでBad数が50万もついたにもかかわらず「嫌われてるんですか?」「おもしろがってくれているんじゃないのか」という木下。矢作「嫌われているって自覚がないのがスゴい」。

謝罪動画で「謝ってください」と言われたこともあるという木下のその謝罪に、「お演技」が入っていると言うみなみかわ。「三谷幸喜さんに向けてやってるみたいな顔」「ワークショップ顔」という責め立て方がおもしろかった。イヤなところを鋭角に突いていてさすがだった。

その後も、木下の「ウソ」を暴き、容赦なく追い込んでいくみなみかわ。かと思えばパワハラの件も「そんなに悪くないんじゃないか」、罪を犯したわけじゃないから「そんなに謹慎も会見も必要ない」などと理解を示す。

「そうやな」と木下が“罠”にハマり同意すると、すかさず「引っかかりましたね?」と悪い顔になるみなみかわ。「極悪人が。嫌われ者が。悪くないって、よう言いましたね! 恐ろしい男ですよ!」。

“敵”にするとこんなに恐ろしい男はいない。みなみかわの真骨頂が凝縮された30分だった。最後に木下に向かって、みなみかわ「芸能界辞めてください(笑)」。

『ソウドリ』(4月10日放送)

「解体新笑」後編。

『ボキャブラ』時代を振り返り、ロンブー、ココリコ、よゐこらがいた『カボスケ』組とは相容れずピリピリしてたという、あまり聞いたことのなかった話。『ボキャブラ』組vs『カボスケ』組の対決ライブのようなこともしたという。

有田にとって、初めてスターに駆け上がっていくのを間近で見たのはキャイ~ン。

大川興業のライブに前座として出演した際、トリ・トリ前を務めていたのが、当時、大川興業に所属していたMANZAI-Cと、浅井企画から乗り込んだキャイ~ン。「これがすごかった! ダウンタウン、ウンナンさんの次はこのふた組だなというくらいの熱気」と振り返る。

そこから話題はウッチャンナンチャンに。「ウンナンはずっと変わらない」「ふたりとも偉そうにしない」と有田は言う。

MCに目の前で挨拶しても無視される、挨拶しなかったら振ってくれないような、みんながトガっていた時代。出川ですらトガッていた時期もあったそう。だが、ウンナンだけは「いいんですか?」と思うくらい優しかったという。

時代の空気をありありと証言してくれる有田の話は、本当に毎回貴重だしおもしろい。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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