錦鯉は「渡辺隆のコンビ」、オズワルドは「畠中のコンビ」。ではウエストランドは?(アメトーーク!)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『アメトーーク!』(4月13日放送)

毎年恒例の「今年が大事芸人」。今回は、錦鯉(2年連続)、ウエストランド、オズワルド、ビスケットブラザーズ、山添が集結。MC横はいつもどおり千鳥。

それぞれがこの1年の珍プレー・好プレーを振り返ったり、「あの仕事どうしたらいい?」といった悩みなどを言い合っていくなか、やはり今回も最大の見どころになったのは「今、自分に求められていること」を自己分析するパート。

長谷川は「素直さ・元気さ」、渡辺が「自分のおもしろさを世に伝える」と出すと、長谷川「錦鯉って僕だと思われてるんですよね。でも、実は隆だっていうのを世間に知ってほしい」。

きんが「キモ太ノブ」と言うと「目の細さ、正統後継者や」とノブ。原田は「何かをするかもしれない異物感」と分析。山添は「嫌われることを恐れない」。

畠中が「もっと前に出てどういう人間かアピール」と言うと、伊藤は「これを畠中がテレビの前で言ったことがうれしくてたまらない。雅紀さんじゃないですけど、うちもホントは畠中のコンビなんで」と語る。その伊藤は「ツッコミと裏回し」。

河本が「世の中の平均」と、爆笑問題・田中が言われていることとまったく同じことをトレースしたのに対し、井口が「毒舌を言いつつ、結局めちゃくちゃイジられる。そしてその返し」。

井口「さっき雅紀さんは『錦鯉は隆なんです』とか、伊藤も『ホントは畠中なんです』って言ってましたけど、ウエストランドは僕なんで!(笑)」。

『座王』(4月11日放送)

歴代王者が集まった30分の全国ネットSP。最初のハイライトは、サツマカワRPGが座れなかった場面。

サツマカワ得意の「ギャグ」に座る平子を指し、「苦虫を噛み潰している」とジュニアが指名を促すも、サツマカワが指名したのはなんと鬼・西田。しかも西田が座るのは得意の「大喜利」。西田「絶対、平子のほうがいいって(笑)」。

この対決に見事に勝利して“鬼退治”を果たすサツマカワ。痺れる展開。が、直後の対戦で、そのサツマカワが得意の「ギャグ」で敗れる波乱つづきの大会に。

今回も、鳥居みゆきはジュニアから「みんな騙されるなよ、ちゃんとできるタイプ」「すごいテクニカルなんですよ」と言われるように、技巧的なネタで勝ち上がっていく。審査員の小杉「十何年騙されとったんや!」。

その鳥居を破った大須賀と平子を「大喜利」で倒した渡辺が決勝。「ふすま」対決で、渡辺は「お越しいただきありがとうございますー。あっ、私はこのへんに出る変質者です」というクリティカルなひと言で圧倒。しっかりと自分のおもしろさを世に伝えた。

西田「僕もよく『変質者』みたいなこと言われるんですけど、見た目がまともなほうが一番ヤバい(笑)」。

『フリースタイルティーチャー』(4月11日放送)

芸人ラッパー軍団がティーチャーラッパー軍団に勝ち抜き戦形式で挑む「下剋上ラップバトル」。

これまで先鋒の裂固が街裏ぴんく、みながわ、篠宮、中川パラダイスを4人抜き。そんななかで登場したのが、ウエストランド井口。

『M-1』王者vs『KOK』王者の対決となったこの対決、第1ラウンドは2-3でからくも裂固が勝利するも、第2ラウンドでは「審査ガチすぎ 裂固勝ちすぎ 審査の価値観全然おかしい」などと決め、井口が5-0のクリティカル勝利。

その勢いのまま第3ラウンドも獲り、井口がアップセット。井口「裂固に勝ったことがあるって一生言いつづけます(笑)」。

つづくDOTAMAにも「あんたティーチャーずっとやってるけど 誰ひとり一勝もしてねぇじゃねえか」「太田プロのマネージャーさんが言ってたぞ。『DOTAMA取ったけど、呂布カルマのほうが最近勢いあるなあ』って」などと的確なディスをしつづけ、圧倒。カッコよかった。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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