写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。
水曜日は、BiSHのセントチヒロ・チッチが担当。こだわり抜かれたパフォーマンスでアイドル界を圧巻するBiSHの中でも、透き通った歌声で人気を博す。そんなチッチは、写真好きということでも知られており、SNSで投稿した写真には毎回多くのコメントが寄せられる。そんな彼女がついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
もちもちの優しさ
![撮影=セントチヒロ・チッチ(BiSH)](https://qjweb.jp/wp-content/uploads/2023/02/0af155d5c6902dbd0ff17f4c601f8b90.jpeg)
これはうんちではありません
笑
一昨日、BiSHのラストシングルを発表しました。
イエモン(THE YELLOW MONKEY)の吉井(和哉)さんが書き下ろしてくれた
「Bye-Bye Show」という曲です。
この曲の制作期間、私はたくさんのことを教えてもらって
広い空のようなふわっとした優しさと
ケラっと悲しみを蹴飛ばす強さを知りました。
生きていればこんなに素敵なことがあります。
キーチェックという作業のとき
ひとりでイエモンさんのスタジオに行きました。
ここで今イエモンの曲が生まれてレコーディングが
されていると思うと心臓がキューーーーーーっと
してとんでもない緊張をしていた私でした。
そんなとき、私の大好物のお団子を
食べなさいと広げてくれた吉井さん。
暖かくてうれしくて、するっと解けていった緊張。
お団子を食べるまで泣きそうだったけど、
お腹も満たされて心も安心すると、
緊張よりも、宝物のような音楽が
BiSHとしてまたみんなと歌えることへの
高揚感のほうが優っていました。
6人で吉井さんとレコーディングの日。
またお団子を食べさせてくれました。
なんかあれだ、ポパイのほうれん草みたいな感覚で、
食べたら最強になれる不思議なお団子でした。
夢は言霊にして放っていくと
不思議と届く瞬間があると、この8年で何度も思いました。
これもまたひとつBiSHとしての夢が叶った瞬間です。
もちもちの優しさをイエモンの吉井さんから
いただきました。
ありがとうと燦々としたバイバイを
愛を込めて届けたい日々です。
![【連載】QJWebカメラ部](https://qjweb.jp/wp-content/uploads/2022/12/qjw_j_photo_1221-1.png)
加賀翔(かが屋)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、林田洋平(ザ・マミィ)、森田美勇人が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。
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