テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。
『賢者の赤ペンレビュー!銭バカさん』
芸能人が自分で考えた本気プラン旅を、その道のプロ=賢者3人が添削する反面教師バラエティとのことだが、その部分よりも、旅自体がめちゃくちゃおもしろかった。
ひと組目は長州力&武藤敬司&蝶野正洋。長州と蝶野が準備し、武藤の引退前祝いでバーベキューに。
「笑ってるけど、イライラしてるからな、ホントに」「俺に動けって言ってるのか?」と最初から不満たらたらの長州。武藤の引退に対して「本当に最後だろうな?」「本当だろうな?」と自分のことを棚に上げて迫るのもおもしろい。
豪快に大量の肉を一気に焼いているため、焦げて真っ黒に。だけど「うっめ!」と顔を綻ばせる長州がひたすらチャーミング。
餅が好きらしい長州は「餅買ってきた」とうれしそうに言うが「餅はいいわ」と武藤。それに「はぁ?」と、憮然として「お前絶対食うなよ!」とへそを曲げる長州。
買ってきた餅が見つからず探していると「目の前にある!」と笑う武藤に、長州は「だからなんだ?」とすごむ。長州「敬司は平気で(失礼なことを)ポロッと言うから」。
武藤は『相席食堂』でも長州に言われていた「目上の人に指をさすな」という説教をまた食らっていた。やっぱり長州・武藤コンビはやたらおもしろい。
ふた組目は、小峠と錦鯉・長谷川。小峠は年下だけど事務所に入ったのが同じ時期のため、「同期」のような関係性。
長谷川が「かなり綿密にプランを練った」というバイク&サイドカーに乗っての山中湖周辺旅。が、当日は雨。しかも、最初から道を間違えて真逆に行ってしまうというミス。
氷上ワカサギ釣りに向かえば凍ってないし、船上から釣れば1匹しか釣れず、行こうと思っていた秘宝館も閉館。小峠「今のところ苦行ロケだよ(笑)」。
最後の最後でようやく、1日ひと組だけが泊まれる旅館でおいしい料理を食べ、まったりするふたり。
ブレイクまでお金も貸してもらって世話になったという長谷川に「いやでもお前、偉いな。ちゃんと返したから。俺はもう正直、金貸す=金あげるなんだよ。唯一返ってきたのはお前だけだよ」と小峠。
幸せそうな長谷川が「今日はなんか飲みたい気分」と言うと、小峠「気持ち悪りぃこと言ってんじゃねえよ!(笑)」。
ふた組とも気の置けない仲だからこその雑な会話がとてもよかった。
『テレビ千鳥』
「パンティ3種競技」という、いかにもこの番組らしい企画。「あのパンティ3種を最初にやったのはノブと大悟だって言われたいやろ?」と大悟が促し、ノブも競技者として参加することに。
最初の種目は「ショットガンパンティ」。落下するパンティを顔や口でキャッチするというもの。最初は参加することを渋っていたノブだが、1回目に失敗すると「むちゃくちゃ悔しい!」と熱くなり、2回目で成功すると「うれしい!」と興奮。直後に冷静になり「ほかの仕事全部なくなる!(笑)」。
「大悟の1ミリ」といったフレーズも出る白熱っぷりで、2種目の「冷凍パンティ投げ」を経て、最後の競技は「パンティストラックアウト」。
このくだらない競技のためわざわざバズーカを作る無駄な金のかけ方が最高。大悟がそのバズーカを、股間を支点にして構えると、ノブ「志村さんは白鳥だったけど、あいつはバズーカなんだ(笑)」。
気まぐれなパンティに苦戦しながら真剣に競い合っているさまがずっとしょうもなくて、おもしろかった。
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【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)
毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。
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