テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。
『ソウドリ』
有田×ノブコブ徳井の「解体新笑」に『キングオブコント2022』王者のビスケットブラザーズ。彼らは実は有田のおかげで優勝したと語る。なぜなら1本目のネタは、『キングオブコント2019』決勝敗退後に『有田ジェネレーション』(2019年10月7日)でやったものだったから。
実は本人たち的に「そんなに強いと思ってなかった」ネタだったというが、有田やケンコバに「それやれや!」「なんでそれやらんかった?」と言われたそう。本人らが「やるつもりはなかった」と言うと「2度と東京来るな」「それをやらんっていう感覚が嫌だ」とまで言われ、そこから磨きつづけて完成したのだそう。それまでは、上品で見たことない新しい目線のコントを『キングオブコント』で選んでたと。徳井「いい作品は生んでるのに、出荷場所を間違えている芸人がけっこういる」。
ロコディ、ニッポンの社長、隣人、蛙亭、セルライトスパ、マユリカらと同世代のビスブラ。関西のこの世代はコントを中心にネタが強いと有田が指摘すると、「それしかやることがなかった」という。NSCの授業で「お笑いは氷河期が来て終わります」と言われたと回想。彼らがデビューする前後に『レッドシアター』、『レッドカーペット』、『エンタの神様』などのレギュラー放送が軒並み終了。『M-1』もいったん休止したのだ。だから、テレビのオーディションの話が初めて来たのがなんとデビュー7~8年目だったという。
劇場には8.6秒バズーカー人気で女子高生の客は押し寄せるが、ビスブラは芸風的にキモがられ、アンケートでは全然下ネタではないにもかかわらず「下ネタやめてください」と書かれてしまったと。先日の『見取り図じゃん』でビスブラ、ロコディ、男性ブランコらを例に挙げ、「よしもと漫才劇場以前、以後」で「西の二刀流(漫才&コント)」が増えているとハナコ秋山が語っていたのと合わせると、この世代におけるネタの強さの源泉が見えてくる気がする。
『ランジャタイのがんばれ地上波!』
『M-1』準決勝通過者発表翌日の収録で、顔がパンパンの伊藤「1日中、泣きはらしましたよ」。その伊藤がモグライダー芝にツッコミ、トーク、振る舞いがパクられてると主張したことから、芝と伊藤が対決することに。
最初の対決は「口説きカラオケ対決」。曲のイントロの間に口説き終えて歌い始めるというものだが、口説かれる役のHKT48田中美久が芝に対して放った「マイク通した声、めっちゃフリーザに似てません?」というひと言がおもしろかった。
終始、「親友」の国崎に翻弄される芝が絶品だった。国崎はめちゃくちゃにしているようで共演者の魅力を引き出す塩梅が絶妙。
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