バカリズムが語る「評価独り占め」のピン芸人のメリット「一番笑いが立体的」(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『イワクラと吉住の番組』

ゲストは前週に引きつづきバカリズム。前週は、キャリアを積んでスベれなくなった単独ライブについて「地獄ですよ、最悪です」「スベって悪口を言われるんじゃないかという恐怖との戦い」「1回も楽しいと思ったことない」「今は修行」と「ホームランか三振ではなく常に2塁打を打たなければならない」現状のツラさを語っていたバカリズム。

座つき作家もいないバカリズムは、「僕らの世代がいまだにネタを現役でやり過ぎ」と言いつつ、座つきがいる芸人が単独ライブをしていても「つってもお前ら座つきいるし!」と思うと。

またピン芸人についても「笑いの量同じだとした場合ピンが一番カッコよくないですか?」「ひとりが一番美しいんですよ、立ってるシルエットというか。そっから人数が増えるごとにどんどんダサくなるっていう印象」「一番笑いが立体的なんですよね。コンビってどうしても平面になるんですよ、笑いが」と語っていたが、今週も「ピンは大変なぶん、ちゃんとメリットありますから」「もう1回コンビでやるなんて考えられない」と、「評価独り占め」「手柄総取り」ができるピン芸人のメリットについて同じピン芸人の吉住と共感し合っていた。

脚本家としての決め事は、自分が観ないという「恋愛ドラマ」を書かないこと。「ただ笑いなしで感動して終わるとかは、心がけているとかじゃなくもともとコントだと思って書いているから、そうはならない。必ず笑いが入る」と、あくまでもお笑い芸人として脚本を書いているというこだわりを語りつつ、「最近、脚本を書く芸人さんが増えてきてるのやめてもらえます?」と笑う。

最初は誰もおらず「荒らし放題じゃん」と思ったが「うしろを見たらあれ、ついてきてるって」思ったと。脚本の仕事もしている吉住もバカリズムのおかげでやりやすかったと話すと、バカリズム「俺、これに関しては開拓者だといっても問題ないですよね?」。

同じピン芸人で脚本もしている吉住がいることで話しやすかったのか、一歩踏み込んだピン芸人論や脚本についての話がされていてとてもおもしろい鼎談だった。「コンビとトリオを一斉に敵に回したと思うけど」というバカリズムに吉住「でも、ひとりの女が救われたので(笑)」。

『テレビ千鳥』

「ノブにゴルフで勝ちたいんじゃ!!」と題してゴルフ歴3~4年で「マメ見ぃ!」「レッスン料50万円払ってる」とかなりの熱量でゴルフに打ち込んでいるノブと、ゴルフをやったことがなく「止まっている球を打つだけ」と「野球阿呆がよく言う」ことを言って自信満々の大悟がゴルフ対決。「ホンマに今日勝負で負けたらスネる」とノブ。

が、試し打ちをすると最初からノブよりいい音を響かせる大悟。まっすぐ飛ばず空振りする想定で用意していたティーチングプロの資格を持つ大西ライオンを呼ぶタイミングを失ってしまうほど。

対するノブは、いちいちお腹に拳を置きそこから指を伸ばしその延長線上でクラブを構える。それを大悟から「指おちんちん」「指ちん」とイジられながらも、おそらく教えられたことを忠実にやっているんだろうなという感じ。天性のセンスのよさですぐにうまくできてしまう大悟と不器用な努力型のノブという対比がここでも如実に出ていておもしろかった。

シミュレーションゴルフの1ホール対決でパットの差で辛くも勝利したノブ。「なんで(スタッフの)拍手がないねん!(笑)」。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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