おぎやはぎの「原点であり恩人」が語るデビュー当時のまさかの印象(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『あいつ今何してる?』

おぎやはぎが気になる「あいつ」は、「僕らのことを最初に好きになってくれた」という人力舎のマネージャー萩野さん。人力舎のネタ見せライブで、フリーとしてネタをしていたおぎやはぎを見出し、スカウトしたのが彼女だという。だが、ボケとツッコミがハッキリしない斬新なスタイルのため、ほかの社員にそのおもしろさは伝わっていなかった。「私が面倒を見るからって人力舎全員の反対を押し切って事務所に入れてくれた」と矢作。小木も「原点だし恩人」だという。しかし、おぎやはぎを所属にさせたあと、わずか数カ月で人力舎を辞めてしまったそう。

そんな「あいつ」は今、軽井沢に住んでいた。すぐ新しいことをやりたくなってしまう性分だという彼女は、飲食店、芸能プロダクション、経営コンサルタントなどを経て、現在は設計補助の会社の社長だそう。

ラ・ママの新人コント大会を観たのがきっかけで、お笑いに携わりたいと思った彼女は人力舎に入社。それから1年半後におぎやはぎと出会った。ひと目見て「このふたりこそ人力舎の中の人力舎」「売れる確信があった」と思ったそう。けれど当時の印象は「正直、辞めてふたりが売れるまで、どっちが小木かどっちが矢作かわからなかった」とまさかの答え。「『おぎやはぎ』というおふたりの世界観が好き。業務連絡をどっちにしていてもどうでもいいんじゃないかなって(笑)」。その彼女の印象が、おぎやはぎというコンビの特性をよく表しているなと思った。

『おげんさんのサブスク堂』

『おげんさんといっしょ』でおげんさん扮する星野源が豊豊さんこと松重豊と音楽談義を交わすコーナー「サブスク堂」が以前からふたりが熱望していたようにスピンオフで番組化。星野源は寺坂直毅と共に構成にもクレジットされている。舞台は「おげんが育った部屋」。星野源が自分の部屋にマリンバを置いたらほかに何も置けなくなったといったエピソードを反映させたセットに。相変わらず凝っている。

星野は自分の音楽のルーツのひとつとして、小さいころから親がジャズのレコードを流しつづけていて、記憶にないころから聴いていたというClifford Brown & Max Roachの「Cherokee」を挙げる。その曲を聴き「星野源いるよね、ここに」と松重。少年時代からそんな曲のマニアックな魅力に惹かれていたという星野に「まわりに友達できるの?」と聞く松重。それに対し「友達できないからこうなってるの!」と豪快に笑う星野。「10代のころは寂しかったんだけど、友達あんまできないし、作り方もよくわかんなくて、コミュニケーションが下手だったからダメだったんだけど、今となってはよかった。すごく仕事に活きてるから」。

そのほか、数曲を紹介し合ったふたりは最後に好きな映像も紹介。松重は音楽を仕事にしたいと思いつつ挫折し、映画の世界に入ったきっかけだという『狂い咲きサンダーロード』を。そして星野は『土曜ソリトン-SIDE・B-』で矢野顕子と細野晴臣のコラボ映像を。この番組、めちゃくちゃ好きだった!

番組について、司会の高野寛の誠実さで成立していたのではないかと言う星野は「『ソリトン-SIDE・B-』のやりかたでこの番組を超えれたものがないと思っていて、だから違う形でやりたいと思ってこんなこと(おげんさん)になってます(笑)」と語る。

そんな話の合間にも、ビデオテープを入れ替えているときに「入れたり出したりすると、やらしい気持ちになるね」と松重が漏らすとAV談義を始め、モザイクが消えるという噂のやりかたを試していたなどと語ったり「友達ん家みたいになっちゃった」と星野が言うように力の抜けた音楽談義が心地よく、延々と聞いていたかった。


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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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