「初のええことやるんちゃいます?」ザコシショウとくっきー!が真摯に悩み相談(てれびのスキマ)

ハリウッドザコシショウ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『ザコシ&くっきー!のクレイジーコンサルティング‼』

ザコシショウとくっきー!が悩み相談を受けコンサルティングするという番組。

まずひとり目の相談者は、75歳のシニアセクシー男優。彼が輝くオリジナル作品を考案するというもの。ふたりがいつものように奇想天外なアイデアを出していくと「夢みたいな話をしないで、現実的な話をして!」と叱られる。

しかし、番組後半は雰囲気が一変。ふたり目の相談者は24歳のホスト。「ナンバー1ホストになるために必要なことを知りたい」という相談だが、実は本当の相談者は彼の母。家族の反対を押し切り、警察官を辞めホストになってしまった息子の本心を聞きたいというもの。「これ、ザコシショウ・くっきー!初のええことやるんちゃいます?」とくっきー!。

警察官になりたくてなったわけじゃないが、被災した母をひとりにさせたくなくてホストの夢に蓋をして警察官になった、ナンバー1になったら店に招待したいなどと胸の内を聞くと、ザコシショウが「俺、片親でひとりっ子やったんですよ。お母さんだけやったから、(芸人になることを)すげえ反対されたよ」と自身の過去を真剣に語り始める。

「俺、静岡やったから大阪のNSC行ったのよ。高校卒業してからすぐ行ったわけですよ。それはめちゃくちゃ親にとってみれば不安だったと思う。親戚のおっちゃんが『どうした?』みたいなことを聞いてくれて『時間かかるかもしれないけど売れたいんだ』っていう気持ちを伝えて、おっちゃん伝えでお母さんも納得してくれた。売れる前にお母さんが死んだんで、お母さんに売れた姿を見せてあげられなかったんですよ。お母さんがいるうちに僕は売れるのを見せてあげたかった。やっぱお母さんに感謝ですよ」と。

母が聞いていたことが明かされ、息子が母へ自分の気持ちを真摯に話しているのを聞きながら、口をすぼめ涙をこらえているザコシの表情が胸を締めつけられた。

『千鳥かまいたちアワー』

前回に引きつづき、中学2年生と真剣にしゃべろうという「しゃべり場」的企画。

前回は「中2のときなんか、どう女子と付き合うかしか考えてなかった」(ノブ)「絶対恋愛したほうがいい。中2~高3くらいまでの横に好きな女来たときの心臓落ちんちゃうか?みたいな、あれを味わえるのって今だけやで」(大悟)などと恋愛話を真剣に語り「熱くなった」と振り返っていた千鳥とかまいたちだが、今回も熱い話に。

みんなが集まるような「人気者になりたい」という女子には、濱家が「俺もめっちゃ気持ちわかる」と共感した上で「おーい!とか言うタイプじゃないのになんかそいつのところに集まってくる人気者っているじゃないですか。僕はそいつのところにみんなで集まっていくうちのひとり。俺もこっち(人気者)側になりたかったんですけど、ある日、俺はこっちのやつじゃないんだって気づいた。楽しむ側みたいな。だからって自分が嫌われてるとかじゃない。誘ってる側ってこっちの気持ちが一方通行じゃないかって思っちゃうよな? 誰も自分に対して変に思ってないからあんまり気にしなくてもよさそうな気がする」と真摯に答える。

大悟にロマンを感じ「男としての究極体」と評する男子には「ダメよ、大悟に憧れちゃ。茨の道よ」と大悟。ノブが「芸人になってない大悟はただのクズです」と言えば本人も「クズと人気者は紙一重やからな。一歩間違えたらクズ。それでもいいならがんばってみたら」と諭す。するとその男子「ちょっとやめとこう(笑)」。

理不尽なことへの対処に悩む男子には「理不尽に負けるときもあるからな。自分が正解してるのにケンカして負けるときがある。それで大人になっていくわけよ!」と熱く返す大悟。中学生へ真剣に対峙するというボケをいつしか超えて、このふた組と中学生との相性が意外なほどよくて、想像以上の良企画になっていた。


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。