本当に女性人気がない芸人は誰?『アメトーーク!』で人気総選挙(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『アメトーーク!』

「女性人気ない芸人」として霜降り明星、錦鯉、ダイアン、鬼越トマホークが集結。MC横にはかまいたち。そこまで女性人気ないイメージがない霜降りがこの企画、一番最初にオファーされたそうで、せいや「アメトーーク!、バラすなよ!」粗品「でも正直(ほかの3組と)桁はちゃいますよ(笑)」。

鬼越・坂井は「本当に女性人気のないのは鬼越トマホーク、インポッシブル、ななまがり」だと語り、金ちゃんは、逆に今女性人気があるのが、シソンヌじろう、空気階段かたまり、ザ・マミィ林田、ロングコートダディ堂前といった細身・色白・メガネのコント師だと言って、ラーメン二郎ならぬ「シソンヌじろうインスパイア芸人」と名づける。また、鬼越は錦鯉を「色違い」、「逮捕されて出所後、改心したのが錦鯉」などとたとえたり、その客観的な現状認識力とそれを言語化する力がこの日も冴えていた。

MC横にいるのに、濱家はともかく山内はこっち(女性人気ない)だとさんざん言われるも否定していた山内だが、ライブの打ち上げに行くとき、人気ある後輩が出待ちで捕まっていて自分たちが一番乗りになってしまうとか、人だかりがモーゼ状態になったとき、「モーゼで割れたときの風ってうしろからくる」(渡辺)といった女性人気ないあるあるを話していると、自然と山内も話に入ってきて、ついには自分から「人気ないから~」とエピソードを語り出す。

最後に「女性人気ない芸人 人気総選挙!!」を。「なんでこのメンツの仲のよさを壊そうとするんですか!」と渡辺。1位は93票を集めた粗品、2位は64票のせいやと霜降り明星がやはりワンツーフィニッシュ。3位以下は津田、長谷川、渡辺、坂井、金ちゃん、そして最下位は5票のユースケ。コンビがそれぞれ1位・2位、4位・5位など並んだ順位なのに対して、ダイアンだけは健闘した3位の津田に対してユースケは最下位という結果に、大きなショックを受けている様子のユースケ。混乱したのか「今日、七夕なんですよ」と訳のわからないコメント。正直、渡辺はもっと順位が上だと思った。

番組ではさらに山内を入れたら順位変わるのかを検証。「ホンマに取るのはちゃいますやん」と困惑する山内に「お前、最下位ちゃうん?」と僻みを全開にするユースケ。それを「お前、そんなんちゃうやんけ!」と“友達”に戻り制す津田。「カッコよかったんですぅー」。

結果、意外(?)にも山内が77票で1位に。以下、粗品、せいや、長谷川、津田、渡辺、坂井、ユースケ、金ちゃんと微妙に順位が変動。津田が順位を落とし、逆にユースケが順位を上げ、金ちゃんが最下位になる興味深い結果に。

『水曜日のダウンタウン』

前回は川島がもう中学生の無観客ライブを紹介し、再ブレイクのきっかけのひとつなった「芸人が今までで一番面白かった瞬間は誰が見ても面白い説」の第5弾。粗品は『いろはに千鳥』での「クイズ5GAP」のシーン。5GAPのボケを千鳥が予想して当てる企画だが、「謎の覆面レスラーレッドドラゴンの入場」という振りでのボケをノブは「青で来る」、大悟は「覆面ではなく顔丸出し」と予想。すると、青の全身タイツで顔くり抜きという両方の予想の合体したボケで登場。これは確かに何度見てもおもしろい。粗品曰く、ノブは笑い過ぎて酸欠になり収録後、病院に運ばれたそう。

鬼越・坂井は前田日明がプロデュースする格闘大会「THE OUTSIDER」での“伝説”の試合。ギャング連合出身の黒石高大がゴングと同時に突っ込んでいったところにカウンターを喰らいわずか2秒で秒殺されたシーン。仲間が乱入し、黒石自身は何が起こっているかわからない表情まで込みで笑ってしまう。これには浜田もバカ笑い。

飯塚は『M-1』優勝後の『ワイドナショー』での錦鯉・長谷川のコメント。号泣しながら急に泣きやむ「謎の緩急」が本当に謎でおもしろい。矢作は謎解き番組中、耳元で叫ぶサンシャイン池崎に対しくりぃむ上田がマジギレしているシーン。柴田が挙げた『摩訶不思議 ダウンタウンの…!?』など、古いものからごく最近のものまで、ジャンルも笑いの種類もさまざまなところもこの企画の素晴らしいところだと思う。


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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