写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。
土曜日はアーティスト、モデルとして活動する森田美勇人が担当。2021年11月に自身の思想をカタチにするプロジェクト「FLATLAND」をスタート、さらに2022年3月には自らのフィルムカメラで撮り下ろした写真をヨウジヤマモト社のフィルターを通してグラフィックアートで表現したコレクション「Ground Y x Myuto Morita Collection」を発表するなどアートにも造詣が深い彼が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
ひと目惚れしたギター
第11回目。
森田、念願のマイ・アコースティックギターを手に入れました。
“楽器の街”といわれる御茶ノ水駅を3時間ほど練り歩き、四方八方にある楽器屋に目を回しながら数多のギターを試奏し、最後に入ったお店のギターにひと目惚れをしました。「ひと目惚れ」って本当いいですね。
胸が踊り狂ってブレイクダンスしました。
美しいフォルムとシックな色合い。低音の包むような響きと個性のある乾き。
弾いた瞬間に一瞬でアメリカの広大な荒野に吹き飛ばされ、世界の広がりを感じたと共に湧き立つ気持ちであふれました。
このギターを前にして改めて“僕らしさ”ってなんだろう。と自分を見つめ直してみたのですが、いろんな側面から見た客観的な未熟な自分よりも内側の心が動いた自分の感覚のほうを今回は信じ、一からこのギターと一緒に育っていきたいと思い選びました。
毎日熱唱してます。笑
これからの長い人生、退屈する不安はなくなりそうです。
素敵なシワを残せるようがんばります。
加賀翔(かが屋)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、林田洋平(ザ・マミィ)、森田美勇人が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。