コンビで賞レース出るなら誰?意外にも下位に沈んだ芸人とは(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『華大さんと千鳥くん』

10人のピン芸人に聞く「人気ピン芸人10人が選ぶ コンビを組んで賞レースに出るなら誰?ランキング」。対象となるのは大悟、ノブ、華丸、山内、秋山、狩野の6人。ツッコミが欲しいはずだから1位か2位だと予想するメンバーに対し、なぜか自分は低いはずと主張するノブ。そのノブは「芸人は秋山の世界観をリスペクトしてる。あそこに入りたいと思ってる」と秋山を絶賛し、1位に予想。「賞レースで結果出してるワシとかが……」とボケる大悟に山内「千鳥さんはここ最近売れている芸人の中で唯一賞レースで結果が出てない!」とツッコミ。その山内は「やす子は俺に入れると思う。絶対におもしろい。ザ・たっちさんみたいなのもできるし」と予想。

コンビで賞レース出るなら誰?(『華大さんと千鳥くん』)
「人気ピン芸人10人が選ぶ コンビを組んで賞レースに出るなら誰?ランキング」

ZAZYは千鳥のふたりとは「賞レースでウケてるイメージがない」から組みたくないと辛辣。やす子は予想どおり山内を1位に選び「顔が似てるので第2のザ・たっちとしてやっていきたい」とまったく同じ趣旨のことを語っていたのがおもしろかった。しっかりツッコミのできる相方だけを選んでいるザコシショウ、「楽しくやりたい」と喫煙仲間である大悟を1位に選ぶヒコロヒー、狩野を上位に選んでいるのはギャガーだけなど、それぞれ個性が如実に出ていておもしろい。

結果、1位から秋山、山内、華丸がつづき、4位にノブ、5位に大悟と千鳥のふたりが下位に沈むという意外な結果。賞レースで結果を出していないというのが響いたのか、興味深い結果だった。

『ロンドンハーツ』

ナダル、とろサーモン久保田につづく人材を見つけようという「性格悪いけどおもしろい芸人GP」。別企画名で呼び出され勝手にエントリーされたのはモグライダーともしげ、インディアンスきむ、ZAZYの3人。応援サポーターとしてそれぞれの相方とZAZYには同期で同居人だった男性ブランコ平井が参加。

ともしげに対しては三四郎・小宮が「とにかく他人の不幸が好き」と証言。普通、芸人の間で『M-1』の話をすると誰が勝ち進んだかの話になるが、ともしげは誰かが落ちた話題から入ると。芝も、解散話や人が失敗するとテンションが上がると裏づける。これに対し「ドキュメンタリーが好き」だからと謎の理論で弁解するともしげ。有吉が「うしろシティ解散は?」「錦鯉がケガしたとしたら?」と振るとたまらずうれしそうに笑ってしまうともしげ。芝「有吉さんのシュートが正確過ぎる!(笑)」。

きむに関しては「いい話を一切聞かない」から圧勝ではないかという田渕。「がんばって前に出てスベっている人が好きで笑っている」と、ともしげと近い性格の悪さ。また賞レースで結果を出していない人に対する「M-1マウント」がひどいと。そんな人の性格が悪いところを見てツボに入って笑ってしまうともしげ。性格の悪さがにじみ出てしまう。

一方でZAZYは、「ビジネス悪役」だという。第七世代のアンチテーゼで悪く振る舞っていたら、最初はみんなツッコんでいたが、最終的にはみんな無視するようになったと。それを平井が裏づけるようにいい人エピソードを話すとZAZYは「今は刺してこないと!」と困惑。さらに最近、「もう嫌なこと言うのやめようかな……」と吐露していたことも暴露されてしまう。

結局、優勝はともしげ。有吉「(きむは)性格悪いけどおもしろくないし、(ZAZYは)性格悪くないようだし(笑)」。


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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