アンガールズ田中「覚悟を決めろ!」芸人人生がにじむ“授業”(てれびのスキマ)

2022.5.15
てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『ゴッドタン』

フジでも『タナカ先生』という冠番組が始まり「芸能界の先生業で忙しい」というアンガールズ田中による「勝手にお悩み先生」。「順風満帆。あとは東ブクロが復活してくれれば」というさらば青春の光・森田に対し「好感度が上がりすぎてヤバい」と勝手に悩みを看破。

「自分がミスったら終わりだと思ってる」と森田の心境を代弁すると、本人も「俺もバレたらあかんやつあるなって思う夜はある」と苦笑する。「本来、ドブ川のナマズのような人間」と評しつつ、森田が今後すべきことは、たったひとつだという田中。それは「覚悟を決めろ!」ということ。

田中は、さらばとすごく近いコンビが極楽とんぼだと分析する。たしかにそれは膝を打つ話。加藤もどこかで覚悟を決めた。その瞬間があってこその今の地位だ、と田中は言って「迷ってる場合じゃない!」と促す。これに森田は「天王洲周りで遊ばせてくださいよ! もうシオプロ系の番組ばっかり出られたらいい。芸人それでいいの!」と反論。矢作「シオプロはドブ川にある制作会社(笑)」。

かが屋に対しては「平場が普通の兄ちゃんすぎる」と、平場でのキャラを迷っているのではないかと分析する田中。その原因は「テレビのキャラを難しく考えすぎてる」からだと。コント師はどうしても難しく考えるが、平場は簡単なもののほうがいいと。すると加賀は「簡単っていうのが一番難しい」と考え込む。「大きい声を出そうとは思っていて週1でボイトレに通っている」と明かす加賀に「方向性が間違ってる」と田中。「キャラは自分で見つけるものじゃない。(周りから)よく言われること。それが即ちキャラ」だと鋭いひと言。

思えば田中の「キモキャラ」も「先生キャラ」も周りから自然発生的に生まれてきたもの。そして「覚悟を決めろ!」と森田に促した通り、田中もゴールデンの冠番組を持つにあたって、いろんな意味で覚悟を決めたんだろうなと思わずにはいられない。そんな田中の芸人人生がにじみ出た“授業”だからこそものすごく説得力が強いのだろうなと思う。

『ホリケンのみんなともだち』

もう中学生をゲストに迎えてホリケンと1対1のトーク。「学ランを脱いだ中学生」を見せたいと意気込むホリケン。家族構成を「父母兄」と答えるもう中を見て「目がキラキラしてる」と口を挟むホリケン。本人は何気なく言ったのだろうけど、もう中は、午前中にあいみょんの「ハルノヒ」を聴いて泣いたからじゃないかと言って、一気にシリアスな話に。自分は弱いけど、強い人と半分こすればいいみたいな歌詞を自分と重ねた、と。

「落ち込んでそのまんま眠れないことが多い」というもう中。それは一度ブレイクしたあと、仕事がなくなった経験があるから、この先どうなるんだろうという不安が大きいのだという。このあとも、学生時代引っ込み思案でひとりぼっちだったが漫才をやりたくてNSCに入ったが、やはりそういう仲間はできなかっただとか、悩み多き「学ランを脱いだ中学生」が垣間見えるトークだった。


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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。