サンドウィッチマンとは対照的にグレープカンパニーを支えた永野の存在(てれびのスキマ)

サンドウィッチマン_bn_2019

文=てれびのスキマ 編集=梅山織愛
トップ画像=『クイック・ジャパン』vol.142より


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『証言者バラエティ アンタウォッチマン!』

リニューアル初回はサンドウィッチマンの事務所「グレープカンパニーの歴史」。2010年設立され、名前の由来は「ぶどう」。「一粒は小さくても集まったら立派な果実になる」という思いを込めたものだという。

前半の今回は「グレープカンパニーという名前を広めてくれたのは永野くん」と伊達が言う、永野ブレイクまでの軌跡。設立当初、売り上げがあったのはすでに『M-1』王者となっていたサンドウィッチマンだけ。永野も当時の事務所の状況を「サンドウィッチマンとそのほか」という感じだったと証言。その状況に「慣れて」しまい、サンドが売れていることへの「嫉妬心は欠片もなかった」という。

一方、永野は当時から地下芸人のカリスマ。「僕らが東京来たときから『天才永野』って言われてましたから。ずーっとカリスマ」と富澤。後輩のカミナリも「テレビ出ていなくてもこんなにおもしろい人がいるんだっていうので顔をぶん殴られたような感じ」(たくみ)、「ほとんどの後輩そうじゃないですか。まず永野さんにやられる」(まなぶ)と証言。

そんな永野が斎藤工ら著名人から推薦され始め、マネージャーから「最近調子いい」と言われても伊達は「永野くんだよ? 売れるか?」と思っていたという。

永野が世間的に大ブレイクするきっかけは『アメトーーク!』の「パクリたい‐1グランプリ」だという。サンドウィッチマンは別格だったため事務所の後輩たちと交流はあまりなく「永野くんは若手に慕われていた」と伊達。つまり永野こそがグレープの若手たちを引っ張っていたよう。

たくみは「隣にいた人がテレビに出れるようになったのを目撃した」と刺激を受け自身のブレイクにつながり、それが東京ホテイソンらにも伝播していく。金銭的に支える存在と精神的支柱の存在。その両輪があることで事務所が成功していく典型例といえるだろう。

『しゃべくり007』

9時台初回ゲストはマツコ・デラックス。マツコが「錦鯉が何をやってもおもしろい」ということで錦鯉も登場。が、マツコは「会うことに喜びを感じない」と笑う。

忙しい錦鯉はドラマの撮影のため、5分程度しかスタジオにいられないという。同世代で遅咲きという共通点で錦鯉に共感するマツコは、しきりに渡辺に対し「エロい」と連発。すぐに時間が来て、恒例の「ぶつかり稽古」をする流れに。

しかし、錦鯉はそのくだりを知らず戸惑う。「私をどうしたい?」と新たな展開に持っていくマツコ。見つめ合うマツコと渡辺の間にまさのりという3ショットがバカバカしくもど迫力でコクがあって最高。そしてマツコの奪い合いに発展。しゃべくりメンバーは「これが月9!」「これは月9に勝ったね!(笑)」。

空腹感や満腹感を一度も感じたことがないというマツコはさらに「正直言うと、生まれてから『幸せ』って思ったことない」とも明す。楽しいと思うことはあるがそれが幸せとは感じないと。

「唯一、人生でこれが幸せなのかな?って感じたのが、私はテレビだったの」と。テレビを見るのも好きだったマツコは、テレビに出るようになって「今までにない手応え」や「生きている実感」を感じるようになったという。

「私、人生で同じ場所にこんなに長居したことないから」「テレビマンと一番話が合ったのかもしんない。テレビマンに嫌いな人はいない。みんな、多かれ少なかれ、どっか愛情みたいなものはテレビの人には感じるから」と。「日本人ってすごいと思う。よくこんなもの(=マツコ)を受け入れたよね」。


『ぺこぱポジティブNEWS』

空気階段との対談の後編。「システム漫才」を早くから試行錯誤していたぺこぱ。「システムって1回手を出すと麻薬と一緒。早めに手を出しちゃったから自分たちのシステムを作って崩すのになんの抵抗もなくなった」と松陰寺。「常にブレてることが自分らのスタイル。探すことをやめなかった」とつづける。

一方で、着物からスーツへ変えたとき、「武器をなくしていくのが怖かった」というシュウペイ。肯定ツッコミを生み出した松陰寺は「本当に新しいものに最初は誰もついてこなかった」と振り返る。『M-1』ではシステム漫才で同じシステムを使うと評価されないため、「ラストイヤーはめちゃくちゃ違うことをやる」と松陰寺が語ると、シュウペイはキョトンとして「そうなんすか?(笑)」。 

明日観たい番組:『あちこちオードリー』にDJ松永、三四郎など

『有吉の壁SP』(日テレ)「ムチャブリの祭典!第4回カベデミー賞」。

『水曜日のダウンタウン』(TBS)「本物のハチ公を見たことがある人、まだギリこの世にいる説」「『それ、俺の方が先にやってる』とキャラ被りに難癖つけてくる先輩、かわすのムズい説」「ほんこんの本名、フルで答えられる若手いない説」。

『あちこちオードリー』(テレ東)DJ松永、三四郎。

『かまいガチ』(テレ朝)襲撃シリーズ最新作!見取り図編。

『NEWニューヨーク』(テレ朝)11時台初回生放送SP。

『キョコロヒー』(テレ朝)に、太田光。

『まんが未知』(テレ朝)澤部佑×稲葉そーへー。

『空気階段の空気観察』(テレ朝)松村沙友理が解決!失恋した若者に恋のアドバイス。

『アルピーテイル』(テレ朝)がスタート。

『紙とさまぁ~ず』(テレ東)に、上白石萌歌。

【関連】【マツコとえなこ】仕事論や責任を語る。「コスプレイヤーと女装に、こんなに共通点があったなんて」


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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