写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。
金曜日はザ・マミィ林田洋平が担当する。『キングオブコント2021』では、準優勝に輝いたザ・マミィの頭脳、林田。そんな彼は、自身のインスタグラムで発信するエモーショナルな写真も話題となっている。林田が、日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
コーラと同じくらい好きなマーベル作品
僕はマーベル映画がものすごく好きだ。
どのくらい好きかというと僕にとってのコーラくらい好きだ。これはとにかくすごく好きだということだ。
マーベルの中には、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)というひとつの同じ世界線を共有した作品群がある。
よく聞くマーベルのヒーローたちはだいたいこの世界にいるヒーローたちだ。
アイアンマンとかキャプテン・アメリカとかマイティ・ソーとか……。
その中でも僕は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』というシリーズが大好きで、実は大学のときにフラッと観に行ったのがきっかけで、MCUの中では比較的新しいからけっこう新参者ではあるんだけど……。
みたいな話を早口でしてしまって、しょっちゅう「マーベルハラスメント! マーハラだ!」と新しいハラスメント認定されてしまう。
ごめんなさいごめんなさい。
なんでもすぐハラスメントに認定してくる「ハラスメントハラスメント! ハラハラだ!」と言いそうなのをグッと堪えてとりあえず謝る。
MCUは今もなおつづいている。
一つひとつが前回やもっと前の話の世界を引き継いでいるから、どんどんどんどん規模が大きくなっている。
そのぶん、これまでにないような映画体験ができるのが最高に気持ちがよくて、だからたくさんの人に勧めたいのだが、難点は途中から参加しづらいこと。
でも今ならギリギリ間に合うんです。
映画だけでいうと27作品。
本当にがんばればギリギリ合流できる。
でも今を逃すともう一生合流できない規模になろうとしている。
だからすごく騒いでしまうんです。観てほしいなって!
しかし僕はある日、恐ろしい事実に気がついた。
誰かに何かを勧められて「じゃあ観ようかな」って思う人たちは、もうすでに誰かにマーベルを勧められてもうマーベルを観ているんじゃないかと。
今残っている人たちはきっと誰かに何かを勧められるとグッと冷めちゃう人たちだけなんだと。
重いが募るのと裏腹に、勧めれば勧めるだけ遠ざかる人たちに向けて、勧めてしまっていた事実に気がついた僕は願う。
みんな誰に言われるでもなく自然とマーベルと出会えますように。
ささやかなきっかけになればと、マーベル史に残る超強大な敵キャラであらせられます「サノス」の写真をそっと置いておく。
多くは語らない。
とにかくすごい迫力だろう!


加賀翔(かが屋)、前田こころ&平井美葉(BEYOOOOONDS)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、林田洋平(ザ・マミィ)が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。