写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。
金曜日はザ・マミィ林田洋平が担当する。『キングオブコント2021』では、準優勝に輝いたザ・マミィの頭脳、林田。そんな彼は、自身のインスタグラムで発信するエモーショナルな写真も話題となっている。林田が、日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
光ってしまった

「写ルンです」でアクリル板越しの酒井(貴士)を撮ったら頭が光ってしまった。コロナ禍の弊害がこんなところに出るのかと驚いた。
本来であれば光らなくてすんだハズの酒井の頭だ。光ってしまって悲しいけどなんかちょっとおもしろいからいい。
『キングオブコント』の赤いTシャツを着て、ラジオをやるという超はしゃぎ写真を、いまさら世に出すというちょい恥ず行動。
ずいぶん久しぶりに「写ルンです」の現像に行ったのだ。どうやらこの「写ルンです」というのが、ちょうど昨年の『キングオブコント』時期に活躍したものだったらしく、写真の大半がこの赤Tを着てはしゃいでいるものばかりだった。
近頃のSNSというのは、写真ひとつを載せるのにも鮮度や理由がいる気がして息苦しい。鮮度がない場合はちょっと時間を置いて「あのころ」という理由が必要になる。面倒くさい。
今あえて、『キングオブコント』から4カ月というちょうど一番恥ずかしい時期に、この写真をこちらで紹介させていただくというのは、世間の「写真は撮ってすぐ出してなんぼ」な風潮に対する私からのアンチテーゼである。
届け響け変われ。
いやすいません。本当は生きている間に一度「アンチテーゼ」って言ってみたかっただけです。理由は適当に考えました。

加賀翔(かが屋)、前田こころ&平井美葉(BEYOOOOONDS)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、林田洋平(ザ・マミィ)が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。