「EXIT兼近みたいにはなれない」オズワルド伊藤、蛙亭イワクラらが『ボクらの時代』で語った第七世代(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『ボクらの時代』

今回対談するのはオズワルド伊藤、蛙亭イワクラ、ママタルト大鶴肥満、森本サイダー。いわゆる「まーごめハウス」で同居していた4人(イワクラは退居)。伊藤は「違和感しかないですね」とその並びを見て笑う。「ピザを焼ける」ことが決め手になって入居オーディションに合格した肥満をイワクラが普通に「ピザ」と呼んでいるのがツボ。

普段タバコは換気扇のところでしか吸ってはならないが、映画を観ているときは2本までタバコを吸っていいというルール。濃厚接触で自宅待機中、伊藤はこのルールを“悪用”。ずっと映画を観ていたと言い張りリビングでタバコを吸っていた。みんなで観ているときにひとり換気扇に行かせるのは可哀想という理由でできたルールだと森本が言うと「そうだったんだ。じゃあ、今度からそうするわ」と白々しく言い放つ。ずっとこの調子で口八丁でその場を自分の都合に合わせていく感じがとてもおもしろい。

イワクラは同居を解消した理由を「ひとり暮らしがしたいっていうよりは、もう出なくてはと思った」という。「湘南乃風が大好きなんですけど(「カラス」に)『先に行くぜ わりぃな』って歌詞があるんですけど、みんなとは一緒にはいたいんですけど、『先に行くな、わりぃな』っていう」。

自分たちは「闘争心のない世代」だと思われているが「闘争心の塊」だと話すイワクラと伊藤。「うるせぇ、お前ら潰すから」と思っているとイワクラ。伊藤も「めちゃくちゃ売れるために入ってきてる」と語り、以前『M-1』の3回戦で落ちたとき(おそらく2018年)、EXITも同じ日に出場し落ちていたが、兼近が準決勝に進出した人たちに対して「いや、ホントおめでとうございます!すごいっすね!」と屈託なく全員に言っていたそう。

それを見て「眩しくて、見えなくて、兼近が」という伊藤。「スターになる人ってこういう人だな」「第七世代には完全に漏れたんで、めちゃくちゃ売れたとしても兼近みたいにはなれないだろうなって。光の戦士だから。こっちがなれるのはダークヒーロー」「第七世代ってそっち系が多かったじゃん。嫌な奴がいない」「こっちが闘争心丸出しでやってたら悪者に映るんだろうなって」などと語る。先日の『アメトーーク!』の「第七世代、その後…」の裏面のようで興味深い。

最後に「今年の目標」を言い合い、それぞれ伊藤、肥満は『M-1』、イワクラは『キングオブコント』、森本は『R-1グランプリ』の優勝を目標に掲げる。互いが刺激しあっているのがとてもいいし、このメンバーで3冠達成というのがまったく夢物語でもないのがすごい。

『タモリ倶楽部』

今回の企画は「居抜き物件グランプリ」。ゴールデンでの『タモリステーション』ではタモリがほとんど喋らないことで、結果的に「意味」や「議論」を生んだが(思えば「タモリステーション」でウクライナ戦争をやるというのも「居抜き」番組と言えるのではないか)、こちらでは「日本最大の居抜きは江戸城」などと饒舌に語る。

ゲストの森山直太朗が「(過去のものを)参考にしながら自分流にしていく」居抜きは、作詞・作曲などのクリエイティブとまったく同じだというように、元銀行のボクシングジムでは、金庫がロッカールームになっていたり、元ガソリンスタンドの仏壇・墓石屋では広い屋外を利用して墓石を展示していたり、元ラブホテルのカレー屋では水回りに強い元浴室をキッチンに使っていたりと、それぞれの工夫がまさにクリエイティブ。極めつけは元パチンコ屋のモスク。パチンコ店だったため遮音性が高く、礼拝する時に邪魔にならないという。シンプルながら気づきの多い、いい企画だった。 


明日観たい番組:『関ジャム』で作詞家・秋元康特集

『くりぃむナンタラ』(テレ朝)「女性アナVSアイドルVSナダル?番組アシスタントになるのは誰だ!?」。

『テレビ千鳥』(テレ朝)「大悟誕生祭!!」。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)「マインクラフト」。

『NETAMI』(日テレ)キュウ、ジャングルポケット、つぶやきシロー、ファイヤーサンダー。

『ガキの使いやあらへんで!』(日テレ)「ききミルクティー」。

『関ジャム』(テレ朝)「作詞家・秋元康のスゴさとは?」。

『おかべろ』(フジ)武井壮。

『ボクらの時代』(フジ)未公開集。

【関連】ダブルボケから始まったオズワルド。M-1決勝2年連続進出して今もなお芸人仲間とルームシェアをつづける理由とは


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。