「ハンバーグ師匠」考案者は井戸田ではなく小沢だと判明(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


ABEMA『月曜The NIGHT』

ファイナリスト全員が揃って『R-1グランプリ2022』を振り返る。寺田は、粗品にバカリズムファンであることを明かされた際の「やめてよぉ」のひと言で新規のファンが増えたという。小沢も「しゃべりづらいと思ってたけど、喋ってみたいと思った」という。ザコシには「人間力が必要」だと言われたが「笑える人柄じゃないと思ってた」と悩む寺田にZAZYは、NSCに入ったころは自分も寺田同様、スーツに黒髪だったというが、金髪・ホットパンツにして「側から変えた」と語る。

渡部が相方がネタを考えてくれたと話すと、実は井戸田の「ハンバーグ師匠」も考えたのは小沢だと明す。「ハンバーグ!」と言い出したのは井戸田だが、ネタとしてのフォーマットを作ったのは小沢。当初は小沢扮する「ライス坊や」とのコントだったそう。

そんな興味深い話が連発する中で、圧倒的におもしろかったのは王者・お見送り芸人しんいちと王座をあと一歩で逃したZAZYのマジトーンのケンカ。「2コ先輩」だから出場資格がないはずと迫るZAZYに「休んでいる期間を抜かすと10年」「ルールブックを読め」と反論するしんいち、というのを繰り返す。ケンカはCM中もつづいていたそう。「ZAZYの大会っていう雰囲気があったから2本目できるだけで幸せ。あー、楽しかったって」というしんいちに対し、2位が3人並んだときに、しんいちが一番やりづらいと感じたというZAZY。

しんいちはトップバッターで低い点数だったkento fukayaに「前説お疲れ」と声をかける性格の悪さだったが、優勝が近づくになってくるにつれグラデーションで「いい人」になっていったと明す吉住。一方のZAZYは、前回のクリップミスを踏まえ、大会前から「徳を積む」ためいい人になっていたという。

ファイナリスト「1・2の嫌われ者」(by寺田)での最終決戦だったため「楽屋で誰も観てなかった」という最終決戦。勝敗が決してもZAZYは握手を拒否。「休んでいる期間をギュッとするならみんなそう」「恥ずないっすか?」となおも責めるZAZYをふてぶてしくあしらうしんいち。ZAZY「殴りたいわ―!」。

番組を通して寺田の人間味も出てきて、ひと言ひと言がハマる吉住の平場での強さも印象的。「この続きは向上委員会でお楽しみ下さい」と小沢が言うように、ふたりの「悪さ」が全面に出るしんいちvsZAZYの対決は、またいろんな番組で観れそう。

『やすとものいたって真剣です』

いとうあさこ、アルコ&ピース、ダイアンを迎えて「ラジオを愛する芸人SP」。やすともといとうあさこは意外にもしっかり対面するのは初めてだそう。芸人=深夜ラジオというイメージがあるのでいとうあさこにそこまでラジオのイメージはなかったが、ラジオレギュラー3本持ち、聴くのも出るのも大好きだという。そのラジオに対する取り組み方が素敵だった。番組では『ラジオのあさこ』に密着。早朝5時に局入りし、届いたメールを全部読み、読む順番も選曲も全部自分で決めている。

『アルコ&ピース D.C.GARAGE』にも密着。最初から最後までカッコつけている感じがいかにも平子。「マジで出会ったときからずーっとカッコいい」と酒井。そんな平子は深夜ラジオについて「芸人のラジオ聴いている奴って暗いんで、うしろ向きな話も喜ばれるのも特色なんで、持ってないエンジンはかけないようにしてますね」と語る。

「地震ががあったらどっちが(注意喚起の文を)言うか決まってる?」といったあまりこうしたラジオ特集では話題に出ないようなことも話しているのが興味深かった。ちなみにアルピーは平子が、ダイアンは津田が読むそう。

『ダイアンのよなよな…』で津田が平子を後輩だと勘違いし「挨拶めちゃくちゃ雑やってんけど後輩やったらどつき回したろかな」といった話も。リスナーからその件を聞きradikoで聴き直したら「殺したる」ぐらいのことを言っていたと平子。すぐにノブから津田のLINEを教えてもらい、長文のLINEを送ったそう。その間、Twitterも更新。丁寧な文章ながら縦読みで「津田しばく」のようなツイート(正しくは「ダイアンしめたろ」)していたと。

そんな“失敗”もする津田だが、彼は「人情派」パーソナリティ。補欠の高校野球児を想像しただけで感極まって泣いてしまう。そのときの映像を見て津田「今でも泣きそう(笑)」。

明日観たい番組:『マツコ会議』に森山直太朗登場

『さんまのお笑い向上委員会』(フジ)「女芸人王者オダウエダSNS問題!さんまになりたい男」。

『マツコ会議』(日テレ)森山直太朗。

『千鳥かまいたちアワー』(日テレ)「素人スター発掘企画」第2弾。

『ゴッドタン』(テレ東)「コンビ大喜利グランプリ」。

『霜降りバラエティX』(テレ朝)「最年少VS最年長M-1王者 錦鯉と対談」後編。

『人生最高レストラン』(TBS)間宮祥太朗。

『封刃師』(テレ朝)最終回。

【関連】『アルコ&ピースのオールナイトニッポン』で決められていた“ケンカ最強アーティスト”とは?【過剰なラジオ投稿企画3選】


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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