ぺこぱ松陰寺「覚悟は人を動かす」漫才で売れること決めた『M-1』決勝前のターニングポイント(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『ぺこぱのポジティブNEWS』

ぺこぱとAマッソ加納が悩める後輩の話を聞く「ポジティブ会」。ママタルトとモンローズといった後輩に混じって「ぺこぱの師匠」TAIGAも参加。まわりが売れていくなか、自分には何が足りないのか悩むTAIGA。自分では何が足りないと思うのかを聞かれ「実力」と身も蓋もないことを即答する。

「事務所のせいとかマネージャーのせいとかにしてるやついっぱい見てきたけど、いやいや実力だよと思うじゃん。そう思ってきたからこそ、自分が売れないのは実力なんだろうなって」。

売れてないのに幸せだと思っているのはダメなのかと問うTAIGAに、加納は「幸せとか幸せじゃないとか以前に、何かに集中してるときってその評価って入らない。夢中なときって幸せかどうかわからない」と答える。

それと似たことをモンローズにどうやってチャンスを掴んだのかを聞かれた松陰寺が答えていた。「そのとき、これが人生を変えるチャンスだとは実はそんなに思ってなかったかもしれない。必死だった。ひと通り終わってから、あそこがターニングポイントだったと思えるくらいで、そのときは自覚ない」。

世間的にはぺこぱのターニングポイントは、2019年の『M-1』だが、自分たちだけがわかるターニングポイントは2018年の『M-1』で3回戦を通ったときだという。それまで漫才で売れることは諦めてたが、もしかしたら行けるのかもと思え、これでダメだったらやめようって思って、ある程度ウケるネタで保険をかけなくなったからよかったと語る。松陰寺「覚悟は人を動かす」。

『有吉クイズ』

今回の「有吉のプライベートクイズ」は普段の散歩に密着。「仕事場行くときの往復とか。往復すると50キロくらいすぐ」と赤羽からテレ朝に向かう。

「方向音痴で地図が読めない」という有吉は道にある青い大きな看板(青看)に従ってだいたいで歩くそう。「時間がいつも足りないんですよ。もっと時間欲しいなと思っちゃうんですよね。(奥さんに)『どこ行ってたの?』ってよく言われますけどね。どこ行ってたってわけじゃないんですよね」「5~6時間帰ってこないですからね」などと淡々とどこまでが本当でどこまでがウソかよくわからないことを言いながらひたすら歩く。

「お目当ての店があるときとないときがある」という有吉は、「ピンとくるものがない」と食事も食べない。そんななか、地元のみちょぱだけが見慣れた風景にうれしそうなリアクションをするのがおもしろい。

「一つひとつ選択が大事なんですよ」と散歩の“極意”を語る有吉。「選択肢の連続なんですよね。人生と一緒で」。


明日観たい番組:『お笑い実力刃』に錦鯉など

『有吉の壁』(日テレ)「おもしろ航空科学博物館の人選手権」「ブレイクアーティスト選手権」。

『あちこちオードリー』(テレ東)傑作選。

『お笑い実力刃』(テレ朝)に、錦鯉。

『キョコロヒー』(テレ朝)「粗めの企画を試しに出してみるSP」。

『ボーっと過ごした人の“へぇ~”ノート』(フジ)若林正恭、田中卓志、生見愛瑠、酒井貴士、やす子、小倉優子、プロヒモふみくん。

『まんが未知』(テレ朝)「宮下兄弟プロまんが未知」。

『空気階段の空気観察』(テレ朝)めがね企画。

『ぺこぱポジティブNEWS』(テレ朝)「あのちゃんが高齢化社会を語る!?」。

【関連】ぺこぱが“師匠”と慕う芸人・TAIGA、ブレイクの兆し?松陰寺「今までで一番踏み込んでる」


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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