岡野陽一(福井県出身)が給食で習った「蟹の食べ方」を動画で解説 人間みんな糞袋#7

2022.2.1
岡野陽一連載7

文=岡野陽一 編集=アライユキコ 


パチンコ大好きピン芸人・岡野陽一の月刊コラム第7回。2022年最初の回は、もう1カ月経っちゃったよ……のぼやきからの蟹の話! 解説動画つきでお送りします。

毎年毎年、嫌気が差しますわね

おみくろん、おみくろん、ひとつ飛ばして濃厚接触者。
全く嫌になっちゃいますわね。

どうもご無沙汰しております。
カレー味のうんこと、うんこ味のカレー、両方食べれるでお馴染み、岡野陽一でございます。

さて、皆様いかがお過ごしでしょうか?
この時期は嫌ですわね。
おみくろんですし、寒いですし、もう誰もお年玉くれないですし。
何よりもあれでございますね。

今年こそはやってやる!2022年の俺は生まれ変わったんだ!
2021年までの俺は死んだんだ!

と意気込んでいた2022年の自分がお亡くなりになり、殺したはずの2021年までの自分が蘇る時期でございます。

毎年毎年、これには嫌気が差しますわね。
皆様も経験ございますでしょ?
私も今まで何度味わったことか。

今年はネタを毎月10本作る!今年は締め切りは死んでも守る!今年は絶対1日10時間以上寝ない!

自分で自分に勝手に期待して、早々にして自分に裏切られて落ち込む負のループでございます。
ひとりお相撲取りさんです。

自分に一番優しく出来るのは自分

でもね、皆様。そんな自分を嫌いになっちゃダメですよ。
全くもぅ~。くらいに思って優しくしてやって下さい。
結局何だかんだ言っても、みーんな糞袋なのですから、自分でいっぱいいっぱい。

自分に一番優しく出来るのは自分しかいないのです。

自分に優しく出来ない人は、人にも優しく出来ないよって義務教育で習ったでございましょ?
とにかく優しくしてあげて下さい。

私の方も、数年前から自分に見切りをつけて、どうせ叶わないので新年の抱負とか目標を掲げるのをやめさせて貰ってからは健全な精神状態でございます。

こんなことを言ってるのがバレたら、自立のバケモノ、向上心オバケみたいな方々に、

「こいつ人生なめてるわ」
「そんなんだからおめーの人生終わってんだよ」

とか言われると思いますが、何を言われようが、私は自分に優しく出来るので大丈夫でございます。
そもそも自立のバケモノはこんな糞コラムを読んでる暇があったら、「自立大全」みたいな本を読んでるはずなのでいらぬ心配でした。

悩まないに越したことはない

まぁ、とりあえず色々皆様大変でしょうが、そんな暗い顔で深く考えなくていいんですわよ。って話でございます。
今まで深く考えてみて良かったことって意外とないでございましょ?

悩んで解決することは解決するまで悩むべきですが、世の中意外と悩んだところで解決しないことが多いのでござんす。
地球は青なんかじゃなくて、グレーの星なのです。
悩もうが悩むまいが結果同じだったら、悩まないに越したことはありません。

そもそも色々考えたところで、我々糞袋は、恐らく自分達が思ってるよりバカなのです。
だって誰ひとり何の為に生きてるか分かってないでございましょ?

そんな奴が難しいことを考えても分かる訳がございません。
我々バカはバカを自覚して慎ましく気楽に生きていくのが一番でございます。

蟹の話でもしようと思う

さぁ、今回は新年一発目の糞袋ということでめでたい話をしたいのだが、特にめでたい出来事もないので蟹の話でもしようと思う。

蟹はめでたいの象徴、蟹の話を聞いて暗い気持ちになる人なんていない。

今日は蟹の食べ方について。

おい!糞が!
借金ある癖に蟹食ってんじゃねーよ!
おめーみたいな奴は殻ごと食えよ!いや、殻だけ食えよ!

皆様のおっしゃる通りだ。
確かに借金の対義語は貯金じゃなくて蟹だ。

しかし、ご安心を。

決して自分で買ったのではない。
去年の年末に、福井に住む母ちゃんが蟹を送ってくれたのだ。
別に実家が金持ちな訳でもない。
勿論安い物ではないが、福井県には蟹がそこら中にいるので価格破壊が起きているのだ。

普通にスーパーに蟹が売ってるし、冬になると食卓にはハンバーグくらいの頻度で蟹が並ぶし、小学校の給食では蟹がひとり1杯出てくる。
さすが幸福度1位の県である。

しかし、勘違いしないで欲しい。
ここで言う蟹とは、皆様の知ってるあの福井名物「越前ガニ」ではない。
奴はいくら福井でもそれなりの値段がする。
なんなら実家で一度も食べた記憶がない。
我々がいう蟹とは「セイコガニ」のことだ。

初めて聞いた方。
ふざけた名前だが、決して違法の蟹ではないので安心して欲しい。

「セイコガニ」は越前ガニの雌のことなのだ。
福井県の方にはお馴染みだろう。

何度親戚達に言われたことか。
福井ではセイコガニのことを「松田セイコガニ」と言ってしまうか我慢出来るかで、おじさんか若者かが決まる。
そういう蟹でもある。

雄より8回りくらい小さいせいか、これがそこら中で1杯1000円~2000円くらいで売られている。
そして、信じられないくらいうまいのだ。
僕はなんなら高級な雄よりもセイコガニの方がうまいと思っているくらいだ。

大人になって人様のお金で連れてって貰ってただで頂いた越前ガニの雄よりもうまかったのだから間違いない。
勿論、脚はでかい雄には敵わないが。

セイコガニには雄にはない「内子(うちこ)と外子(そとこ)」がある。
これがたまらない。
酒も飲まない子供の頃にあんなにうまかったんだから、今なんて尚更だ。
僕の妹は脚が好きなので、よく僕の蟹の脚全部と妹の甲羅を交換したもんだ。

動画で解説!セイコガニの食べ方

今回はそんなセイコガニの食べ方を文で説明しようと思ったのだが、凄くややこしいので動画にしてみた。
何ひとつ道具を使わずに食べれる、小学校の給食で習った食べ方なので、皆様是非に見て欲しい。

岡野陽一の「蟹の食べ方」解説

いかがだったでしょうか?
素晴らしいグロ動画でしたね。

最後に言うことではないが、セイコガニの時期は完全に過ぎてしまっていて、今年の11月まで食べれない。
だが、ほんとにうまいので、皆様にはこれを食べることを目標にどうにか11月まで生き延びて欲しい。

雄の蟹も同じやり方で食べれます。お店でも「自分でやれます!」と宣言して試してみては。

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