錦鯉・長谷川の母、多忙なふたりに「今働かなかったらいつ働くの?」と叱咤激励(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『しゃべくり深イイ合体SP』

『深イイ』では錦鯉とオダウエダに密着。

中学のころから非行に走り、更生のために愛知の西居院というお寺で生活していたこともあるというオダウエダ小田。いまだに月13万の仕送りをしてもらっている母に、電話で『THE W』優勝報告。「今までのことが全部肥やしになってる。失敗はないよ、人生の中に」という母の言葉に涙。

錦鯉はこれで『M-1 アナザーストーリー』『芸人シンパイニュース』『情熱大陸』につづき少なくとも4本目の密着。錦鯉がテレビ出始めのころ『ザ・ノンフィクション』が似合いそうとずっと言われていたのに、その番組だけは飛び越え、ほかの密着系番組に軒並み密着されているのがおもしろい。

この番組では長谷川の実家への帰郷に密着。「隆くん、隆くん」と息子よりも相方の渡辺隆をかわいがる長谷川・母が印象的。親戚が次々とやってきて、50歳になって人生初めてのお年玉を親戚の子にあげる長谷川。

忙しそうなふたりを心配しつつも「40代50代は働き盛り。今働かなかったらいつ働くの?」と母。「私も最初は『働き過ぎて心配だ、寝る暇ないんじゃない?』って思ったけど、ふと考えたの。自分の50代のころ。40代50代、子育て、仕事、家事もしなきゃいけなかった。(でもあなたたちは)家帰っても子育てもないでしょ? 親の面倒見てるわけじゃないでしょ? 自分の大好きな仕事で忙しくなったら寝なくたって喜んで働くでしょ? なんの心配もない」と母だからこそ言える言葉で叱咤激励。

『しゃべくり』のゲストも錦鯉。わずか38時間前にブッキングされたという。打ち合わせは前日にしたというが、それもなんの打ち合わせかもよくわからないほどの状態。

ずっと芸風が変わってない長谷川に、渡辺は「出会ったときから大好き。全然ウケてないときも全然あったんですけど、スベってる様もおもしろい」と印象を語る。が、そんなトークもそこそこに「憧れの女性スター」に対面するという企画へ。長谷川が各年代に憧れた4人のスターを紹介。

渡辺にも同じ取材をしたが、彼の答えは「特にいません」。小学生のころのアイドルを聞かれ南野陽子と答えるも「今会いたいかっていえば別に」と。男性ミュージシャンではザ・ブルーハーツが好きだと言うが「会いたいまではいかない」と。渡辺がガチで答えるとAV女優やVTuberばかりになりそう。

長谷川が12歳のころ好きだったのは武田久美子、14歳のころは斉藤由貴、17歳のころはGO-BANG’Sの森若香織、39歳のころはKARAのハン・スンヨン。

中でもやはり長谷川といえば斉藤由貴ファンというイメージ。ファンクラブや親衛隊に入り「あれだけ好きになったのは初めて」だという。

そんな斉藤由貴からは直前のオファーにもかかわらず、ビデオメッセージとハマっている食パンをプレゼント。「今まで出てきたテレビで今日一番いいですね。『M-1』よりも」と感激する長谷川。

さらにスタジオには武田久美子も登場し、収録から数日後には『深イイ』の密着ロケと思っているところに、森若香織がサプライズで自宅訪問。一瞬気づかなかったあと、「うわぁ!」と驚く表情がまたいい。森若と一緒に歌う長谷川が幸せそう。

それにしても4人中3人がなんらかのかたちで出てくれるのだから、『M-1』優勝と『しゃべくり』の威力を改めて感じる。

『マヂカルクリエイターズ2』

ファーストシーズンで「怪談業界から総スカン」になったということで、今度は「占い界のニュースターを発掘したいよ~!」と占い業界にまで手を出し始め、「M-1の疲れを占いで癒してあげよう!伊藤デトックス2」とまたわけのわからない企画。猿ぐつわをした「予言者」野田は、それを外すと「今年はわりとR-1がうまくいく」と“予言”。

占い界のニュースターとして、ママタルト大鶴肥満扮する筋肉占い師の大鶴ヒマッスルとその弟子の檜原が登場。「肩で小さく星座占ってるのかい!」などと檜原がボディビル風のかけ声をして占っていく。

スーパーイリュージョン占い師の卑弥夫と卑弥呼(ダイヤモンド)、予知武者の裏内蔵と弟子っこ(真空ジェシカ)も。「明確に今まで一番不安そうだった」と本番前の様子を苦笑して振り返る伊藤。

その後も「(演出の)板川さんしか笑ってないじゃないですか!」というような状態がつづくカオス空間。しかも次週につづく!

明日観たい番組:『クセがスゴいネタGP』に歴代『M-1』王者ら続々登場!

『クセがスゴいネタGP』(フジ)にAMEMIYA、おいでやすこが、倉田大誠&アンゴラ村長、ジャルジャル、粗品、チョコレートプラネット、天竺鼠、とろサーモン、錦鯉、ネルソンズ、原口あきまさ&JP&古賀シュウ&都留拓也、マヂカルラブリー、横山裕之、ランジャタイ、レイザーラモン、ロングコートダディ。

『ダウンタウンDX』(日テレ)にAマッソ、オダウエダ、茶々、オズワルド、錦鯉、モグライダー。

『アメトーーク!』(テレ朝)「北海道芸人」にタカアンドトシ、錦鯉・長谷川、平成ノブシコブシ吉村、とにかく明るい安村、フォーリンラブ・バービー、トム・ブラウン、アンガールズ田中。

『アウト×デラックス』(フジ)にイ・リン、寺内健。

『かまいガチ』(テレ朝)「濱家がガチでトレーニングに励んだ2カ月間に密着」。

『オドぜひ』(日テレ)「何でも「いいよ」と言ってしまう高校生は春日のお願いを断れる?」。

『川島・山内のマンガ沼』(日テレ)にジャスミン・ギュ。

『NEWニューヨーク』(テレ朝)「全員悪人バトル」。

『野田レーザーの逆算』(テレ朝)「悲しいとき逆算」「ライブ※印逆算」。

『徹子の部屋』(テレ朝)に橋本環奈。

『となりのチカラ』(テレ朝)開始。松本潤・主演。

【関連】「芸人って名乗ってる以上は、笑わせないと詐欺」錦鯉が語る相方の魅力


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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