マヂラブとサンドで“第2次漫才論争”勃発、サンド伊達「俺たちの負けだ」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『お笑い実力刃』

マヂカルラブリーだけで1時間。漫才3本、コント2本を披露。「文字にした瞬間冷める」から台本を書かないという野田。そのネタの考え方について「ピンネタをコントにすることは多い。でもコントを漫才にしたことはないんですよ」とサンドウィッチマンを見据えながら言うと「なんだ、お前その目は」と伊達が返し、村上が「サンドさんがやってるみたいじゃないか!」と意地の悪いツッコミをして、“第2次漫才論争”が勃発。「コイツらに入れなきゃよかったよ!」と富澤。

「アンタッチャブルさんもコントを漫才にしますよね?」と伊達が聞くと、柴田は「しない」と即答。「漫才をコントにしたことはあるけど、コントを漫才にはしない」と。富澤「じゃあ、俺たちの負けだ(笑)」。

2006年の地下ライブ時代のピンネタ『にんげんっていいな』の映像も。このころ、観客として観ていた村上は野田の印象を「けっこうスベる人だったんです。ただスベってるのに堂々としてる。やりたいことは完全に見えている。これを俺は表現したいんだって。それがカッコよく見えた」と語る。野田「ウケないほうが偉いと思っちゃってるんです。お客さんにウケてるのがダサい行為だと思っちゃって。お客さんに追いつかれちゃってるみたいな。伝わっちゃってるからウケればウケるほど焦っちゃう」。

ちょうどこの放送の同じ日、『有吉の壁』の「ブレイク芸人選手権」で『にんげんっていいな』を披露。有吉は「○」の判定を出すも「流行りそうではないですけどね(笑)」。

『ラヴィット!』

ドラマ『DCU』の番宣ゲストとして、ラパルフェ都留拓也が阿部寛として登場。そして約1時間後、阿部寛本人も遅れてやってきて、ついに対面。「こう見たら全然似てない」と川島は笑うが、実際に本人とモノマネ芸人を並べて見る中ではけっこう似ているほうではないか。都留のモノマネに対し「ちょくちょく見てましたけど、ヒゲを強調し過ぎ」と指摘する阿部。「モノマネしていても大丈夫か?」という都留の問いには、「……はい、大丈夫です」と大人の対応。CM明け、さっそくヒゲメイクを変えた都留「ちょっと薄くなりました(笑)」。

正月に放送された『ものまね芸人151人がガチで選んだ いま本当にスゴい!ものまねランキング』でも圏外から今年3位に躍進した都留の阿部寛モノマネ。これからよりいっそうたくさん観られそう。


『トゲアリトゲナシトゲトゲ』

「ホリケンタイムショック」につづき「島田珠代タイムショック」。島田珠代と同じ思考回路になれるかを挑戦する企画。写真にどうアテレコするかを問う「アテレコ」は、島田の突飛な発想と逆に意外な技巧派な回答も混ざったりで誰も正解できず。

パーソナルな質問の答えを当てる「一問一答」では、ボケ回答を予想するなか、「若いころ目指していた芸人は?」「野沢直子」、「後継者だと思う芸人は?」「エルフ荒川」、「今一番ツッコまれたい芸人は?」「麒麟の川島か後藤輝基」、「異性として意識したことのある芸人は?」「今田・東野」とガチ回答。さらに「お笑いをやっていてよかった瞬間は?」「お客さんがおなかを抱えて笑っているとき」、「座右の銘は?」「信じられるのは劇場の客だけ」とお笑い芸人としての真摯さがにじみ出る。

「モノボケ」は回答中の島田珠代の静止画を観て予想。奇想天外なボケがつづく中、トイレットペーパーのモノボケで加納は「神様が万里の長城をお眺めになってます」と回答。福田が「言うか!」とツッコむも島田のボケは「万里の長城」で正解。過去最高の難問の中、これが唯一の正解だった。

明日観たい番組:佐久間宣行企画・プロデュースのグルメ番組『黄金の定食』

『究極クイズつくります』(日テレ)ケンドーコバヤシ、吉村崇、小倉優子、浜口京子、高田秋、矢野了平。

『週刊さんまとマツコ』(TBS)「お天気業界最前線!強烈すぎる気象予報士&お天気キャスター」。

『くりぃむナンタラ』(テレ朝)「空気階段もぐらの好感度をあげよう!嘘エピソード食いつかせ王」。

『テレビ千鳥』(テレ朝)「松潤がテレビ千鳥に出たい言うとるんじゃ!!」。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)「チョコプラと新作マリオパーティ」。

『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日テレ)「おいでやす小田24時間ロングインタビュー」。

『黄金の定食』(テレ東)大橋和也、長谷川忍。

『関ジャム』(テレ朝)「プロが選ぶ2021年の年間マイベスト10曲」後半戦。

『情熱大陸』(TBS)矢沢永吉。

『ボクらの時代』(フジ)兼近大樹×花江夏樹×加賀翔。

『おかべろ』(フジ)に坂上忍。

阿部寛・主演『DCU』(TBS)開始。

【関連】“深夜32時の大喜利番組”『ラヴィット!』が午前中の世界にもたらしているもの


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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