野田クリスタルが大号泣。オードリー若林の涙を思い出す、責任感と繊細さ(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

【関連】オードリーが振り返る「かわいい芸人」問題と「若林の号泣事件」


『水曜日のダウンタウン』

「強い意思があれば寝た後の体もコントロールできる説」で、タライにつながったヒモを握った状態で寝て、1時間ヒモを離さずに眠りつづければ説立証となる「睡眠タライチャレンジ」。

最初に挑戦するのは、「強い意思」といえば、の団長安田。本当に眠っているかは脳波の専門家がチェックするのだが、睡眠から5分後、一瞬だけヒモを持つ手がゆるむがすぐに握り直す。それが一定のペースで断続的につづく。

「これ、今すごい状態です。寝ている状態と起きている状態、このふたつの脳波が同時に出てます」「35年脳波の研究をしてますけど、こういう脳波は非常に珍しいです」と専門家。これ、バラエティの企画としてだけでなく脳科学かなんかの実験としても貴重なのではないか。結局、タライはちょっとずつ降りてきて、17分32秒が経過したところでついに力尽きタライが落ちる。

サンシャイン池崎は、時間経過と共に握る力が少しずつゆるみタライが徐々に下がっていく。最終的に41分12秒で静かに頭に到着するかたちで終了。「バラエティ史上最もソフトなタライ落とし」に。

3人目の挑戦者はこれまでもこの番組でさまざまな驚異的な記録と伝説を打ち立ててきた春日。「このままやればいいだけでしょ。難しいことなんて何もないでしょ。自信があるないとかじゃないよ。言われたからやるんだよ。そうやってやってきたからね私は、水曜で。『待て』って言われたら待つし、『寝ないでクイズやれ』って言われたら寝ないでクイズやるし、『持って寝ろ』って言われたら持って寝るよ、そら」と自信満々。

だが、まったく眠る気配がないまま時間が経過、ついに眠れないまま朝を迎えてしまい、まさかの「失格」。春日「また呼んでね。できることはまだあるから、春日。すまんね」。

そして最後の挑戦者は野田クリスタル。環境が変わると眠れないタイプだという彼は「お酒飲んで寝てしまったほうが早いかも」と“寝酒”をすることに。その甲斐あって10分で眠りにつく。が、その直後、タライが落下。ヒモを離したのではなく下に強く引っ張ってしまうという失敗。

「恥っず……やめてぇ……。でも、ダウンタウンさんの番ごみ(番組)かぁ。しょうがねぇ……。松っちゃん見てるからなあ……。今、相当寝るしゅん前(寸前)すね」と酔っ払って呂律も回ってない野田。「もうやめて、撮らないで……。みんなが帰れないと思って、クッソ……」と泣き出してしまう。

「これどういう状況ですか?」と戸惑うスタッフに「いや、俺お酒飲めないんですよ……」と実は酒は飲めないものの寝れそうもなかったためスタッフに迷惑がかかると思い、酒を飲んで無理やり寝ようとしたことを明かす。

「お忙しいなか、ありがとうございました」とスタッフが言うと「みんなのほうが忙しい。俺、気遣っちゃうんですよ……。気にしいなんです……」「自分のためにすごい大人が動かれるとダメなんす」「はぁ……やっちゃったぁ……」となおも落ち込む野田。スタッフ「大丈夫です、大丈夫です、やってないです」。

しばらく時間が経ち、少し酔いが醒めた野田は「自分のために誰かが苦労してるっていうのを知ると、泣いちゃうんです。普通のちゃんとした両親に育てられたんで。人に迷惑かけるのはダメだって……」と説明しながらまた涙。「めちゃくちゃ優しいじゃないですか」というスタッフに野田「知らないです……みんなこうであってほしい」。

やはりどうしても『日曜×芸人』の若林号泣事件を思い出さずにはいられない。繊細な人が仕事に追われキャパを超えつつある状況で、自分の不甲斐なさのために迷惑をかけてしまったという事態に直面しタガが外れて号泣してしまう。

どんなに時間がかかろうと言われたことをやろうとしつづける春日との対比も興味深い。なんとしても期待に応えようとする責任感は同じだけどまったく正反対の方向に向かう。前半の脳科学実験的なおもしろさと後半の意図せざる人間ドキュメンタリー的なおもしろさ。

スタジオの東京03角田は、スタッフが麻痺してる、寝るのがまず大変なんだと指摘した上で「野田クリスタルをただのいいヤツに(見)しちゃダメですよ!」とコメント。今回、この企画に限らず角田のコメントがとてもよく今後、重宝されていくのではないか。

『おかべろ』

ゲストに麒麟・川島で店長代理に大吉という「朝の顔」がそろった布陣。現在9本のレギュラーを持ち、しかも月~金は『ラヴィット!』、土曜は『シブヤノオト』、日曜は『競馬BEAT』と全曜日に生放送を持つ川島は、千鳥・ノブから「刺身」と言われているそう。

『ラヴィット!』MCのオファーはTBSの楽屋でマネージャーから聞いたそうで、最初は「なん曜のレギュラーですか?」と聞いたほど。「いや、MCで」と言われ驚き、「場所がTBSやから、ちょっとカメラ探しましたよね。今のこの僕の姿を、左上あたりでダウンタウンさんが観てんじゃないかと」。

そんなオファーが来たことを先輩である大吉には相談できなかったという。実は川島は大吉によく酒に連れて行ってもらい「だいたい3軒目終わりぐらいに、いつも『僕は今「あさイチ」をやらせてもらってる。NHKで楽しくやってる。でも、いつかは僕らは福岡に帰るかもしれん。次のバトンってなったときに、僕は川島くんに回そうと思ってる』」と言われていたそう。

大吉はその真意を「『あさイチ』楽しいし、やりがいはあるけど年齢的にちょっと無理が来るし、川島くんって子育て世代ど真ん中に入ってくるから、そういう方がMCをやったほうがいい。それまで俺と華丸でなんとか芸人いいなって言わせるようにがんばるから。そんときは頼むねみたいなことを実は熱く言ってたんです」と明かす。 「『準備だけはしておいてね』って言われてたんですよ。そんなこと現実になったらありがたいなって思ったタイミングで、先に赤坂から声がかかってしまって。どないしようかなと。全然違うチームからドラフト1位かかったから」と話す川島に大吉「一報見たときに、桑田と清原ってこんな感じかと思った(笑)」。


明日観たい番組:オダギリジョー作 『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』 など

『かりそめ天国』(テレ朝)「かまぼこ・紅しょうが・しらす・ラー油…もっと小分けで売って欲しいもの」。

『脱力タイムズ』(フジ)に、ロッチ中岡創一&藤原大祐。

『タモリ倶楽部』(テレ朝)「メンズ乳首浮きがち問題」。

『ジロジロ有吉』(TBS)見取り図が明かす「東京で地獄を見た番組」。

『久保みねヒャダこじらせナイト』(フジ)に、いとうあさこ。

『ドキュメント72時間』(NHK)「宮城・気仙沼 漁師たちの“コンビニ”」。

『あさイチ』(NHK)「プレミアムトーク」に、中谷美紀。『徹子の部屋』(テレ朝)に安めぐみ。

『A-Studio+』(TBS)に、重岡大毅。

オダギリジョー・作、池松壮亮・主演『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』(NHK)開始。

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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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