テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。
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『にゅーくりぃむ』
ゲストに「上田の姪っ子がファンなので結婚式にサプライズ登場してほしい」と伝え、その際「謝礼はいくらでも払う」と言ったら上田にいくらふっかけてくるのかを予想する「クイズ!上田にいくらふっかける?」。
後半戦のターゲットはとろサーモン久保田。「テレビではわかりやすいクズキャラをやっているけど、(実際は)違うと思う」と有田。
マネージャーから事情を説明されると、姪っ子の年齢を20歳と確認し「20歳のやつで俺好きなやついねーよ!」と自嘲する久保田。行ってもいいけど、まわりの目がキツいと渋る。そして上田に世話になっているつもりはない、と言う。
そんなVTRを観ても上田は「0円」と予想。交通費ももらわないと。この予想に「俺のことそんなに高く買ってるならもっと出してくれ!」と嘆く久保田。
だが、10万や20万のように自分の価値をつけたくないという久保田は思い切って「500万」で投げてみようとマネージャーに提案。「上田の500万は世間の1万と一緒」だから、と。
上田の資産を「桃鉄を友達5人と10年やったときの1位の金額くらい=97兆くらい」と予想し「“兆”の顔してる」と言い放つ。
結果、正解は「1回500万で提示してダメなら70万」。VTR明け、上田の冷たい視線に、久保田は時計を確認し「3時10分、くりぃむしちゅーに私たちは干されました(笑)」。
『チマタの噺』
小堺一機の「気になるチマタ」としてレジェンド構成作家・高平哲郎が登場。
『いただきます』を始めたころ、高平から信頼されていなかったんではないかという小堺に、高平は『ぎんざNOW!』のころから観ていたから信頼していたと話す。「照れを知らない人って嫌じゃない? 彼は恥ずかしいってことを知ってる人だから」と小堺を評した。
さらに「この20年ぐらいで一番すごいのは(小堺の)トークだよね。ひとりしゃべり。一番アメリカのスタンダップコメディ風にできるのが小堺くんじゃないかな。小堺くんは自分で自分のスタイルを作り出して、『おすましでSHOW』の中で30分くらいトークだけで笑わせる。それはもう観に行くたびに感心したよ」と、唯一無二の存在だと絶賛する。
鶴瓶に対しては『スジナシ』を例に出した上で、「スタンダップコメディ」=ひとりでしゃべるのと、「インプロビゼーション(即興)」=その場の数人にお題だけをもらって作っていく、そのふたつがアメリカのコメディアンを教える基礎になるという話をする。
「小堺くんはスタンダップコメディアン、鶴瓶さんはインプロビゼーション。ふたり共、日本には珍しいアメリカ的なコメディアン」と語る。
「小堺くんのスタンダップコメディを前座に、鶴瓶さんが本編の落語を1本やる。終わってからふたりで話す」ようなライブをやってほしいと語りながら、前座が何分で……と、具体的に構成を考えていくところがいかにも構成作家という感じだった。
『明石家紅白』
ゲストのひと組はTHE ALFEE。
さんまは高見沢から3曲楽曲提供を受け、そのうちの1曲「真赤なウソ」(1987年)は大ヒット。「歌が売れてアイドルっぽくなるのが、笑いに影響があるんじゃないか」と、実はテレビでは一度も歌っていない。
なんと『紅白歌合戦』からのオファーもあったが断ったという。さんま「もういっぺん来てくれると思ったのよ(笑)」。
そんな「真赤なウソ」をTHE ALFEEの演奏で生歌唱する貴重な場面も。「恥ずかしい~」と照れるさんまに、高見沢「さすがにカラオケで歌ってるだけあって前よりうまくなってる!(笑)」。
Creepy Nutsは「バレる!」の歌詞について、1番は、表現者として自分の才能が世にバレるぞとワクワクしてる本番前の昂りやある種の驕りを歌っていると解説すると「自分の笑いを甘やかさな、大会とか出れないからね」とさんまも共感。本番直前に自分こそ最強と思って出る人と、そうでない人とでは「かなり差がつく」という。
歌詞の2番は、世には出たけど、自分のメッキが剥がれていき、3番では、いや、でもその繰り返しかも……ということを歌っている。さんま「お笑い芸人として歌うならそれで合ってる! ゴールないしね。俺は1番の繰り返し(笑)」。
明日観たいテレビ:『アウト×デラックス』『オドぜひ』『川島・山内のマンガ沼』など
『アウト×デラックス』(フジ)に餅田コシヒカリ。
『オドぜひ』(日テレ)「言葉の逆再生に挑戦」。
『川島・山内のマンガ沼』(日テレ)和牛・水田のおすすめマンガ。
『アナザースカイ』(日テレ)に立川志らく。
『徹子の部屋』(テレ朝)に小日向文世。
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【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)
毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。