合宿審査がスタート。SKY-HI「人生を懸けてくれた参加者のために」【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』レポート#8】

文=坂井彩花 編集=森田真規


SKY-HI(スカイハイ)が率いる会社「BMSG」が仕かけるオーディション『THE FIRST』。その模様を追いかける番組『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』の第7回では、合宿審査に参加できる15名の発表と落選者を激励するSKY-HIの姿が放送&配信された。

そして、5月21日に公開された第7回では、1カ月に及ぶ富士山合宿の序盤の様子や審査課題へ挑む参加者の姿が映し出された。ライバルとして仲間として、切磋琢磨し合う15人の姿に胸が熱くなるはずだ。

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音楽漬けの日々がスタート

1カ月にも及ぶ合宿審査が行われるのは、山中湖の畔にある合宿所だ。そして、合宿中には合計3回の審査があり、1回目の段階で15人から12人に絞られる。

参加者を待っているのは、寝食以外どっぷりと音楽漬けの日々だ。1日のスケジュールは、午前中が基礎練習、午後が審査課題となっており、就寝前も自主練習に時間が当てられている。なぜ1カ月もの間、音楽と密に過ごす時間を設けたのか。それは「音楽は身近にあるもの。けっして憧れのステージの上だけで鳴っているものではない」という感覚を参加者に持ってほしい、という想いがSKY-HIの中にあるからだ。

また、SKY-HI自身も参加者と共に合宿所での生活を送る。実際のところ、合宿の過程はスタッフにすべてを任せても、結果を審査するのには問題はなかっただろう。それにもかかわらず参加者と寝食を共にするのは、「彼らに一番近いところで彼らが音楽に向かっていくところ、覚醒していくところ、成長していくところを直接見たり、ガイドしたりしたい」からだという。

さらにSKY-HIは、「自分も彼らに信頼される必要がある」と語った。見落とされがちだが“オーディションをする”という行為は、“所属する人を”選ぶだけではなく、“所属する人が”選ぶ行為でもある。自分の身を置く価値があるのか、一緒にがんばっていけるチームなのか。参加者自身からも自分が見定められる、その意識をSKY-HIは常に持っているのだ。

人生を懸けてくれた参加者のために

参加者が合宿所に到着すると、自ら迎え入れるSKY-HI。レオからは思わず「SKY-HIさんの別荘に来たみたい」と弾むような声がこぼれた。

自主練習室、プリプロスタジオ、体育館と、SKY-HIが先導するかたちで1カ月間を過ごす施設を巡回していく。さらに「俺たちのテーマソングができました」と、SKY-HIからサプライズで「To The First」が贈られ、一気に参加者の目の色が変わった。

SKY-HI / To The First (Prod. Ryosuke “Dr.R” Sakai) -Music Video-

部屋は、年齢の近い3人ずつで割り当てられた。各部屋で親睦を深めていく参加者たち。レイが「僕が一番最初に脱落しそうだけど、すでにいい思い出だわ」と何気なくこぼすと、「やめろって、そういうこと言うの」とすかさずランがカバーする。“ライバルであり仲間なのだ”と、たったひと言のラリーがすべてを物語っていた。

しばらくすると、参加者全員が自発的にひとつの部屋に集結した。ソウタやショウタなどを中心に空気を作り、レオがムードメーカーとしての本領を発揮。審査中とは思えぬ、和気あいあいとした時が流れた。

また、初日の夕食では親睦会を兼ねてバーベキューパーティーが開催された。これからのゲン担ぎのようにも思えるが、そこにはSKY-HIの「参加者同士で心を通わせてほしい」という願いがあった。審査でありながら育成プログラムでもある合宿を乗り越えるには、参加者同士のコミュニケーションが潤滑であることが必要不可欠。蹴落とし合うライバルである前に、一緒に成長を助け合う仲間であってほしいとSKY-HIは思っていたのである。

初日の深夜には、プリプロスタジオを自ら設営するSKY-HIの姿も。「このタイミングでBMSGに人生を懸けてくれた子たちに失礼があってはいけないから、できる限りがんばりたい」とオーディション主催者として未来を見据える視線は、どこまでもまっすぐだった。

創造力が試されるクリエイティブ審査


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坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..

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