感動なんかクソくらえ、清々しいほど余韻皆無な『勇者ああああ』最終回(てれびのスキマ)


昨日観た番組、そこで得た気づきを綴る連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日更新中の“てれびのスキマ”によるテレビ鑑賞記録です。


『勇者ああああ』

酒井によると、プレステの起動画面のように番組が始まるから、最後は誰かが電源を押して終わる、というような案が出たらしいが「恥ずかしいので却下」したという。そんな“照れ”が前面に出た『勇者ああああ』らしい「感動なんかクソくらえ」な最終回。

ですよ。が見切れてしまうというミスから始まり、園山真希絵とですよ。の「世界が終るまでは…」のデュエットで終わるカオスな展開。そんな「フリージャズ」状態の中でひときわ冷静に「『あ~いとぅいまて~ん』のほうがいいんじゃないの? さっきから『ですよ。で・す・YO!』ばっかりやって」、「やっつけでやるなよ! お前コノヤロー!」、(園山に「怖い」と言われて)「俺のほうが怖ぇんだよ!」などと“正論”のツッコミを繰り出すハチミツ二郎が光った。

清々しいほどに、余韻皆無な最終回だった。

『オールスター後夜祭』

待ちに待った2年ぶりの開催。相変わらずクイズは激ムズ。しかも矢継ぎ早に出題されるので、意外なほどクイズ番組らしいクイズ番組。

Q:『噂の東京マガジン』の公式ホームページに実際にあるものは? 
(1)BBS(2)アクセスカウンター(3)文字の拡大ボタン(4)冬になると画面に雪が降る

Q:公式プロフィールに『ヘキサゴン』の文字がないのは誰でしょう
(1)つるの剛士(2)上地雄輔(3)野久保直樹(4)当然みんなある

※答えはこの記事本文の末尾に記載

など、そこはかとなく悪意が散りばめられた名問題多数。

例によって「ロード」や「旧満州」などを扱った問題も出題され、プロレス格闘技の問題では、以前は佐山聡の伝説的映像を使ったが、今回は一気に時代が新しくなり、佐々木義人vs高橋匡哉の映像が。

さらには『ゴッドタン』や『オードリーのオールナイトニッポン』といった裏番組の現在進行形の問題まで。SAKURAIクイズも楽しい(個人的にほかの問題はボロボロだったけど、SAKURAIクイズだけはなぜか4問中3問正解だった)。

また「アクリル大相撲」や、楽屋からスタジオまで5カ所のアルコール消毒液を設置し、最も多く消毒を行ったのは誰かを当てる「消毒王」など、ご時世を巧みに使った企画も。

以前からある「Qカット選手権」も健在。番組終盤、ニューヨーク屋敷が振られ、苦し紛れにギャグをやりつつ「なんでこの終盤で屋敷が!」と本人がツッコむ。その後再び同じギャグを振られると「めっちゃ嫌です、これ」と嘆くも、クイズの総合優勝がまさかの屋敷。そこでまたそのギャグをするという美しい“伏線回収”の流れに。

最下位で今後「出禁」となってしまったのはトム・ブラウンみちお。「ちょっとした罰」としてご時世でスプレー式となった毒霧を浴びると「眩しい!」と謎のリアクション。有吉が「毒霧ですよ?」と執拗に聞き返すと、「何、どういうこと? 『眩しい』って言ってんだろ!」とちょっと怖い顔をのぞかせるのがみちおらしくて最高だった。2時間が本当にあっという間だった。

(※上記クイズの正解は上から3、2)


今日観たい番組:『THE 芸人プリズン』など

『ザ・ベストワン』(TBS)にアンガールズ、おいでやすこが、オードリー、かもめんたる、麒麟、銀シャリ、シソンヌ、霜降り明星、ジャルジャル、ジャングルポケット、ずん、ナイツ、流れ星、博多華丸・大吉、バカリズム、爆笑問題、パンクブーブー、フットボールアワー、マヂカルラブリー、宮下草薙、ゆりやんレトリィバァ、吉住、ライス、和牛。

『春だ!ドリフだ!みんなあつまれ全員集合!』(フジ)。

『シンパイ賞!!』(テレ朝)アルコ&ピース、Aマッソ。

『テレビ千鳥』(テレ朝)「心に響く言葉選手権2」。

『THE 芸人プリズン』(日テレ)オードリー、秋山竜次、稲田直樹、ぺこぱ、ゆりやんレトリィバァ、ナダル。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)「モンスターハンターライズ」。

『おしゃれイズム』(日テレ)に神木隆之介。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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