写真を撮ることにこだわりを持つアーティストや俳優・声優による連載「QJカメラ部」。
土曜日はアーティスト、モデルとして活動する森田美勇人が担当。2021年11月に自身の思想をカタチにするプロジェクト「FLATLAND」をスタート、さらに2022年3月には自らのフィルムカメラで撮り下ろした写真をヨウジヤマモト社のフィルターを通してグラフィックアートで表現したコレクション「Ground Y x Myuto Morita Collection」を発表するなどアートにも造詣が深い彼が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
自分をさらす原点
「QJカメラ部」の末端部員モリタ。
突然ですが曲を出します。
1stシングル「Time」を8月28日(水)0時にデジタルリリースすることになりました。
カメラ部として最初に書いた記事は僕の生まれ育った街「東京」。
思えばそこが僕の素性をさらす原点でした。
自分の大したことのない人生に思い耽りながら赤裸々に綴った第1回。
恥ずかしさに塗(まみ)れながらも人様に向けて発した初めての言葉に今思い出しても冷や汗をかきます。
でも同時に生み出された妙な分泌物とどこか溜飲が下がったような感覚に心地よさを覚え、そんな状態を少し継続してみたいとひっそり自宅で詩を書き溜め、音を探していました。
今回はそんな自分の新たな恥さらしです。
ずいぶんと回りくどくなりましたが、伝えたいことはカメラ部の経験への感謝です。
素敵な機会ときっかけをくださり本当にありがとうございます。
音楽部との兼部は生半可な気持ちでできないことは百も承知ですが、これからも自分の純な表現を追求できればと思います。
ジャケットデザインは僕の第1回目の記事で出した写真から。
思い返したい方はぜひ第1回をご覧ください。
日々は永遠のように回りながら知らない明日に進んでいくものなのですね。
本当で本当に嘘のような時を感じながら。
ぜひ聴いてください。
森田美勇人「Time」配信はこちら
『森田美勇人Photo&Essay「青葉の音」』
発売日:2024年7月20日(土)
価格:3,200円+税
仕様:B5判/64ページ
販売:QJストア、Amazon
発行:太田出版
NAOYA(ONE N’ ONLY)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ、工藤遥、RUI・TAIKI・KANON(BMSG TRAINEE)、森田美勇人、南條愛乃が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。