写真を撮ることにこだわりを持つアーティストや俳優・声優による連載「QJカメラ部」。
土曜日はアーティスト、モデルとして活動する森田美勇人が担当。2021年11月に自身の思想をカタチにするプロジェクト「FLATLAND」をスタート、さらに2022年3月には自らのフィルムカメラで撮り下ろした写真をヨウジヤマモト社のフィルターを通してグラフィックアートで表現したコレクション「Ground Y x Myuto Morita Collection」を発表するなどアートにも造詣が深い彼が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
一枚の自撮りから考える
第82回。
自撮りというものは主体性を帯び、自己完結をしながら行う撮影のこと。
ゆえに理想を繕って自分自身をさらけ出さない、いわば都合のいい仮の姿である。
相手がいない状況に甘えて軽々しくシャッターを切った。

こういった写真は通常、墓場行きとなるのだが、あえて議題にして取り上げてみた。
つまらない。
画角、意図、動機、どれを取っても「適当」のひと言に尽きる。
それなのにそこそこノリよく写ろうとしている自分に失望する一枚。
何か目的を持たないと自撮りは成立しないのだろう。
SNSやコンテンツで披露するための姿勢。
撮影対象と撮影者が同一の場合は、その前提がないと腑抜けた作品になってしまいがちなのかもしれない。
自分と対面する撮影者やそれを見てくれる受け取り手がいて初めて、自分自身には見えない価値というものが可視化されるのだと感じた。
自分の見えない価値を知るには、“関わる”ことが重要なのだろう。

NAOYA(ONE N’ ONLY)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ、工藤遥、森田美勇人、南條愛乃が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。
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