マヂカルラブリー「日本一のバッテリー」|正田真弘写真室「笑いの山脈」第17回

マヂカルラブリー|正田真弘写真室「笑いの山脈」第17回

文・撮影=正田真弘 編集=竹村真奈村上由恵


カメラの前に立ちはだかり、ネタの瞬間ものすごい存在感でエネルギーを放出するお笑い芸人。その姿はまるで気高い山のようだ。敬愛するお笑い芸人の持ちネタをワンシチュエーションで撮り下ろす、フォトグラファー正田真弘による連載「笑いの山脈」。本業はポカリスエット、カロリーメイト、どん兵衛、Netflixなど見たことある広告をいっぱい撮っている人。

マヂカルラブリー「日本一のバッテリー」

年末、六本木駅の構内で「えみちゃん、ありがとう」というコピーに、野田クリスタルさんが土下座している広告写真に目を奪われた。『M-1グランプリ2021』開催を告げる大規模な広告で、ほかにもコンビそれぞれが背中で語るような写真があったりと見応えたっぷりだった。
そして、地下鉄車内には、あの伝説のネタを思い起こさせる“つり革”広告も掲出され、『M-1』王者となり1年経っても勢いが衰えないふたり。年末年始もテレビで観ない日はなかったのではないだろうか。

そんなコンビの歴史はとても興味深い。
弱冠15歳で『学校へいこう!』(TBS)の「お笑いインターハイ」で5000人の中から勝ち抜き優勝した野田さんと、『大学お笑い日本一決定戦』で2連覇を果たした村上さん。その後、地下芸人として奇才と呼ばれ孤立していた野田さんのもとに、村上さんがコンビを組みたいと手を差し伸べた。甲子園に出場した高校野球のバッテリーのようなこのエピソードがたまらなく好きなのである。

野田さんの投げる超変化球を受け止める村上さんは名捕手だ。
今回撮り下ろした写真では、まさに野球漫画に出てくる変化球の軌道のように、野田さんの動きをコマでつないでみた。日本一になったバッテリーがどんな名試合を演じていくか、これからがとても気になる。


マヂカルラブリー
野田クリスタル(1986年11月28日生まれ、神奈川県出身)と村上(1984年10月15日生まれ、愛知県出身)。吉本興業所属。バラエティ番組のお笑い企画で優勝した野田と大学お笑いの賞レースで連覇を果たした村上が出会い、2007年に結成。2020年『M-1グランプリ』優勝。毎週木曜深夜『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)出演中。

【関連】問題です「『M-12019』の敗者復活戦会場からの中継で「えみちゃん待っててねー!」と叫んだマヂカルラブリー野田に対して、上沼恵美子はどんな反応をした?」お笑いクイズランド

【関連】マヂカルラブリーがお笑い界の展望を語る。『キングオブコント2021』は史上最“変”、『M-1』は強くなり過ぎた

この記事の画像(全5枚)


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

関連記事

かが屋「忘れられない体験」|正田真弘写真室「笑いの山脈」第16回

かが屋「忘れられない体験」|正田真弘写真室「笑いの山脈」第16回

マヂカルラブリー

マヂカルラブリーがお笑い界の展望を語る。『キングオブコント2021』は史上最“変”、『M-1』は強くなり過ぎた

マヂカルラブリー

マヂカルラブリーは君臨しない。野田「3冠獲ったら落ちるだけ」

エバース

「ウケるからやるは『M-1』では失敗する」。3位だったエバースは2026年、自分の感覚を信じる【よしもと漫才劇場10周年企画】

豪快キャプテン×ダイタク

ダイタク×豪快キャプテン、認め合うお互いの漫才の魅力「簡単そうに笑いを取る」【よしもと漫才劇場10周年企画】

三遊間×ゼロカラン

三遊間×ゼロカラン、人気投票との向き合い方の正解は?「やっぱり有名にならなあかんな」【よしもと漫才劇場10周年企画】

Furui Rihoが『Letters』で綴った“最後の希望”「どんなにつらい日々であっても、愛は忘れたくない」

Furui Rihoが『Letters』で綴った“最後の希望”「どんなにつらい日々であっても、愛は忘れたくない」

EXILE NAOTOが語る、「勝負する身体」がステージと水面で魅せる“攻めの0.1秒”。大きな影響を与えるオーディエンスのパワーとは【『SG第40回グランプリ』特別企画】

4年目の今、重荷だった「王子様」を堂々と名乗れる。Last Princeが語る、プリンスを背負う勇気と楽しさ

甲斐田晴/ローレン・イロアス/3SKMの撮り下ろし表紙を公開! VTuberのトップランナーたちを徹底解剖【春のQJ×にじさんじ祭り!】

ニューヨーク『Quick Japan』vol.181

ニューヨーク、60ページ総力特集「普通は勝てない?」を考える。バックカバーにはSHUNTO×MANATO×RYUHEI(BE:FIRST)が登場【Quick Japan vol.182コンテンツ紹介】