フワちゃんが自分らしく生きるためのテクニック

2020.3.1
フワちゃん

文=原 航平 撮影=南 阿沙美


スポブラにミニスカというおなじみのビジュアルで、相手が大物芸能人であっても決して物怖じせず、自由に振る舞うフワちゃん。しかし、疑問は次々浮かんでくる。「どうしてあんなに堂々としてるの?」「落ち込むこととかないの?」「そもそもなんでそんな明るい性格になったの?」。

その謎を解き明かすべく、『クイック・ジャパン』vol.148(2月26日発売)に掲載されているインタビューから一部を公開。彼女が心を許す“マブダチ”の放送作家・白武ときおを交えて、「自分らしく生きるためのライフハック」をたっぷりみっちり聞いちゃいます!

影響を与えたなら、ウチラはもう親友

――今日は、なんでフワちゃんはそんなにも自分らしく楽しそうに生きていられるのか、その謎を解き明かすようなインタビューにしたいと思っています。

白武 普段はどういうモードで取材を受けてるの?

フワちゃん 「いいこと言う」に振りきってる。マジメだよ!

白武 それだとツルツルなインタビューになっちゃうから、漏れちゃう素の部分も拾ってもらいましょう。

フワちゃん やだ! 写真だけじゃなく発言もレタッチさせてほしい!

――フワちゃんはいつも明るくて個性を爆発させているから、「自分を全部さらけ出せてうらやましいな」って憧れている人がたくさんいると思うんです。自分では「憧れられてるな」という実感はあります?

フワちゃん 人気が出てきたな、っていう感覚は正直ある(笑)。憧れや人気にも系統が何種類かあって、「体育祭でフワちゃんの格好したよー!」とか言ってくれる子は、フワちゃんを“自分が楽しむためのきっかけ”として使ってくれてて、シンプルにうれしい。あとは、私のコラムとかインタビューを読んで、考え方にまで深く共感してくれる人もいる。「フワちゃんのおかげで人生がいい方向に転んだ」とかメッセージが来ると、その人の人生と間接的に関わっちゃってるから、「それってもう親友じゃん?」って思う。

白武 そういうこと思うようになったんだ?

フワちゃん 思ってる! やめて、変なハンドリングしてこないで! このあいだTVの企画で、中学生時代の恩師に会いに行って。その先生との思い出を振り返ってみたら「あっ、私もいろんな人から影響を受けて生きてきてるんじゃん!」って気づいたんだよね。私が誰かから影響を受けて今の自分になってるのと同じように、私も誰かに影響を及ぼしてるんだと思うとめっちゃうれしかったなぁ!

大御所に緊張しないコツ

――2019年、憧れのTVにたくさん出るようになって、ダウンタウンさんやカンニング竹山さんとも共演されてましたね。大御所の芸能人にも全然物怖じしない姿が印象的だったんですが、緊張しないコツとか、あるんですか?

フワちゃん 変な意味じゃなく、本当にただのおじさんだったりするから、あんまり緊張しなくていいなと思えたんだよね。自分の中で神格化してるうちはどうしても緊張しちゃうから、ちょっと緊張しないコツとしては、「あえてナメられるポイントを見つける」っていうか。TV見てるときは気づかなかったけど、「この人、意外と猫っ毛じゃん!」とか「うわぁ〜シャツの裾足りてねぇ〜」「コーヒーとタバコのにおい、ちょっぴりクサイ」とか、わりとその人の人間らしいところを見つけると緊張しなくなるよ。

――そうやってナメてても、怒られることはない?

フワちゃん 大御所の方ってすごく心のキャパが広いから、本当の意味で怒られたことはないんだよね、実は! 私もただ単に失礼を働いているわけじゃなくて、「仲良くなりたいな」と思って絡んでるから、みんなそれをわかってくれてるんだと思うんだ〜。ギャルっていうキャラクターで得してるのもあるかな。ワタナベ所属時代にマネージャーによく怒られてたのは、この髪型じゃなかったからかも! そう考えると、自分のキャラクターとか性格に合わせて見た目を変えていくのって結構大事だよね。

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原 航平

(はら・こうへい)ライター/編集者。1995年生まれ、兵庫県出身。映画好き。『リアルサウンド』『クイック・ジャパン』『キネマ旬報』『芸人雑誌』『メンズノンノ』などで、映画やドラマ、お笑いの記事を執筆。 縞馬は青い

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