ビスブラ「これは“売れ確”だな」。フースーヤ、天才ピアニストら関西若手6組が伝統枠で新番組

2023.5.18
漫才劇場での新番組合同発表会見

文・編集=QJWeb編集部


大阪・よしもと漫才劇場(以下、マンゲキ)で公開収録される新番組の放送が決定。『マジで勘弁!けびた君』(CSチャンネル「GAORA」)が6月3日(土)より、『カベポスター・天才ピアニスト・フースーヤのワチャラチャ忍忍』(サンテレビ)が7月4日(火)よりスタートする。

『マジで勘弁!けびた君』にはkento fukaya、ビスケットブラザーズ(きん、原田泰雅)、滝音(さすけ、秋定遼太郎)。『ワチャラチャ忍忍』は、カベポスター(永見大吾、浜田順平)、天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)、フースーヤ(田中ショータイム、谷口理)が出演する。


“伝統”と呼ばれる枠にマンゲキを代表する6組が出演!

漫才劇場での新番組合同発表会見

『マジで勘弁!けびた君』を放送するGAORAの放送枠は、かつて『千鳥のぼっけぇTV!』や『麒麟・千鳥の二笑流TV』『銀シャリの(base)5upベイベー』『マンゲキ発信!BUZZってミキ!』『ろくでなしミトリズ』『ロングコートダディ・ニッポンの社長のぼちぼちストレンジャーズ』を放送してきた枠。

一方、『ワチャラチャ忍忍』を放送するサンテレビでは、『よしもとサンサンTV』に始まり『笑い飯・千鳥の舌舌舌舌』『笑い飯のおもしろテレビ』『アキナ・和牛・アインシュタインの バツウケテイナー』『さや香・ラニーノーズ・ネイビーズアフロのバツウケテイナーR』を放送してきた。そんな名物番組を生み出してきた歴史ある伝統の放送枠にマンゲキの未来を担う6組が出演し、切磋琢磨する。

放送に先立ち、5月17日(水)によしもと漫才劇場にて新番組合同発表会見が行われた。

まずは『マジで勘弁!けびた君』に出演する3組がキャラクターの衣装を着てステージに。『マジで勘弁!けびた君』は、昭和レトロな街に暮らす“けびた家”の5人兄弟がさまざまな人々を巻き込んで送るドタバタバラエティー番組。兄弟は、長男のあきた(秋定)、次男・きんた(きん)、三男・けんた(kento fukaya)、四男・はらた(原田)、五男・さすた(さすけ)という設定。

漫才劇場での新番組合同発表会見

MCの令和喜多みな実・河野良祐が改めて「いろいろ設定があるんですよね?」と質問すると、「実際に兄弟です!」「設定なんて言わないで!」と口々に抗議。内容は、5人がさまざまな企画にチャレンジ。いろんなジャンルの職業を引退した“元○○さん”をゲストに招き、その世界の裏話を聞いて学び、時にはそのジャンルにまつわることに5兄弟が挑戦するコーナーがあり、初回収録では「元万引きGメン」と「元力士」を招いたと明かし、秋定は「信じられへんくらい盛り上がった。芸人さん並みにいろいろやっていただいた」と振り返る。

また、番組MCは、“お回しさん”と呼ばれる町のおまわりさんに扮した芸人たちが担当。初回収録では、なにわスワンキーズ・仲西隼平、ダブルヒガシ・東良介が務める。

そして、番組のタイトルロゴとキャラクターデザインを描き起こしたのは、漫画家の東村アキコ。もともと東村先生のファンという原田が、およそ1年前、東村先生にSNSをフォローされたのが縁で、今回思い切ってオファーしてみたところなんと快諾。kento fukayaも「すごいことです!」、原田も「(イラストが)めちゃくちゃかわいい」と絶賛する。

お笑い界に“ラチャ”=突風を吹かせる忍者エンタテインメント

つづいては、『カベポスター・天才ピアニスト・フースーヤのワチャラチャ忍忍』のメンバーがステージに。『ワチャラチャ忍忍』は、忍びなのに忍ばない、目立ってナンボのお調子者忍者たちが一人前のおもしろ忍者になるために、さまざまな修行や対決を行う忍者エンタテインメントバラエティ。6人は「忍タメ(忍者エンタメ)です!」と口をそろえる。

漫才劇場での新番組合同発表会見

番組もタイトルも6人で話し合って名づけたという思い入れのあるもので、「ワチャラチャ」という言葉を提案したという田中が「“ワチャワチャする”感じがいいなと思ったので“ワチャワチャ”の言葉も入れたんですけど、“ワチャワチャ”では普通過ぎる。“ラチャ”はスペイン語で突風という意味で、お笑い界に突風を起こそうということで『ワチャラチャ忍忍』にしました」と話す。

番組では、6人が面白修行として体を張ったさまざまな検証を書き記す「面白忍法帖」や、特技のある芸人を集めて対決するコーナー、さらに、日常生活で使える術を紹介するコーナーを予定。そこで、フースーヤが習得している得意技「学校に行っているときに、スナイパーにライフルで狙われているときの術」と称したギャグを披露し、盛り上げる。

漫才劇場での新番組合同発表会見

ふたつの新番組の出演者が集合しての合同発表、ライバル心もあろうということで、番組対抗3本勝負で対決することに。勝ったチームにはごほうび、負けたチームは罰ゲームを、番組内で実施するという。河野から「ごほうびはなにがいいか」と尋ねられた面々は、「河野さんのディープキス(谷口)」「千房のお好み焼き(田中)」「現金(秋定)」と言いたい放題。

ひとつ目の対決は、「マジで回答! 答えそろえましょう!」。「○○といえば?」という質問に、チーム全員で答えがピッタリそろうように答えるという挑戦。「新番組で発売したいグッズといえば?」など3つのお題に挑戦するが、残念ながら両チームとも失敗。

漫才劇場での新番組合同発表会見

ふたつ目の「ワチャラチャ! 風船チャンバラ!」では、頭の上の紙風船を割り合うシンプルなゲームで、『ワチャラチャ忍忍』チームに軍配が上がりる。

最後のゲームは、河野が考案したゲーム「5秒追加綱引き」。最初は0人対0人の状態から始め、5秒ごとに袖からひとりずつ出てきて綱を引き、敵チームを袖の中まで引きずり込めたチームの勝利。初戦では、はらた(原田)vs天才ピアニストの対決となり、はらたが圧勝。2戦目はきんた(きん)が飛び出し、またも天才ピアニストは敵陣の袖に引きずり込まれてしまう。3戦目はビスケットブラザーズvs天才ピアニストという構図になるが、あっという間にビスケットブラザーズの圧勝。

漫才劇場での新番組合同発表会見

しかし、これがルール違反と判定されて無効となり、3本勝負は『ワチャラチャ忍忍』チームの勝利。『けびた君』チームは今後、罰ゲームが番組内で行われることが決まった。


同期ならではの仲のよさも

新番組合同発表会見後には、メディア向けの質疑応答も実施。

GAORA、サンテレビともに“伝統の枠”と呼ばれる曜日、時間帯に番組が始まるということで、意気込みじゅうぶんの6組。『マジで勘弁!けびた君』に出演するきんは「由緒ある枠で、過去の実績や出演者を見たときに『これは安心だな、“売れ確”だな』と思える顔ぶれだったので、夢が叶ったなと思います」と語れば、原田も「(番組を)やれた時点で勝ち」と笑顔。秋定は「ロケでハワイに行けたらいいなと思います」と期待を寄せる。

また、さすけ以外がNSC大阪33期生と同期のため、原田は「3組だけでしか見えない面が見えたらいい」、kento fukayaも「同期ならではの仲のよさを見せたいです」と意気込みを。

一方、『ワチャラチャ忍忍』に出演する永見は「すごい枠をいただいたので、盛り上げてサンテレビさんで『24時間テレビ』をやりたい」と野望を。浜田は「伝統枠を引き継げたというか、先輩方ががんばってくださっていたから僕らに回ってきたので、僕らも『ワチャラチャ忍忍“R”』に引き渡せるように盛り上げていけたらと思います」と伝統枠への決意も。

『ワチャラチャ忍忍』は火曜夜10時~で、裏番組はバラエティや報道番組などが勢ぞろい。中でも博多華丸・大吉、千鳥の番組が放送されていることもあり、谷口は「華大さんや千鳥さんに『裏にワチャラチャ忍忍あるしな~』と言わせたいですね」と強気の発言。ますみも「私たちも報道的なことします」、田中は「この時間帯のテレビ番組、全部おもしろいよなと世間に言われたら勝ちです!」と意気込んだ。


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  • 『マジで勘弁!けびた君』

    『マジで勘弁!けびた君』

    昭和レトロな町並みで育つ“けびた家”の5人兄弟がさまざまな人を巻き込んでお送りするドタバタバラエティー番組
    出演:kento fukaya、ビスケットブラザーズ、滝音
    配信情報:FANYチャンネルにて5月17日(水)よりスタート
    放送情報:GAORAにて6月3日(土)スタート

  • 『ワチャラチャ忍忍』

    『カベポスター・天才ピアニスト・フースーヤのワチャラチャ忍忍』

    カベポスター、天才ピアニスト、フースーヤは、実は忍者だった!?
    ただ彼らは普通の忍者ではなく、忍びなのに逆に忍ばない、目立ってナンボの“お調子者者忍者“だったのです!
    一人前のおもしろ忍者になるため、修行中の彼らが、毎回さまざまな修行(ゲーム)や対決を行う、史上初!?忍者エンタテインメントバラエティ。
    出演:カベポスター、天才ピアニスト、フースーヤ
    放送情報:サンテレビにて7月4日(火)スタート 毎週火曜22:00~22:30放送
    配信情報:FANYチャンネルにて7月4日(火)24:00 見逃し配信スタート


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