ふたりの「間」の言い方の違い
山内が挙げたのは、ネタ直後にふたりが舞台袖で反省点を話し合う場面。素人では気がつかないような、ネタの間の取り方についての話し合いは、テレビ放送後も話題となっていた。
川西は「ジョイントがどう、とかっていうこのシーンは、放送の中でひとつ惹きつけるシーンやったと思うんですけど、やっぱりこのジョイント部分、あとで芸人に『間のつなぎのことジョイントって言ってるんや』ってしこたまイジられました」とコメント。一方、水田は「僕はつなぎって言ってるから、(ジョイントは)相方が言ってるんですよ。でも僕もけっこう言われました」とふたりの「間」の言い方についての反響ばかりだったことを明かした。
次のフリップは、アキナとの楽屋でのワンシーン。水田は「山内さんが撮ってて、そこに和牛とアキナっていうのが感慨深い。初めてレギュラー番組持たせてもらったとき一緒だったメンバーじゃないですか。それが今や情熱大陸のDVDになってるっていうのが、感慨深かった」と振り返る。
川西もこの場面については「アキナとアインシュタインっていうのは僕の中ですごい特別なふた組なんですよ。本当になんにもないときから、毎月一緒に新ネタを作ってってやってきたあのころがあるから、こうやって情熱大陸のDVDにしていただける漫才師までは来たかなというのがあるので、僕もここのデータうまいこと待ち受けにでもしようかな。これは本当にいいですね」と、改めてフリップを見た。
実はこの場面、DVDには水田と秋山(賢太)、川西と山名(文和)のそれぞれの2ショットでしか収められていないため、この4ショットはイベント用に山内が別の映像から探してきたものだという。フリップを絶賛するふたりの様子に山内も「抜いてきた甲斐がありました!」と笑みを浮かべ「がんばった先で(このメンバーと)仕事ができたらいいなというのがあったので、やっぱりこういうふうに和牛に密着させてもらうなかで、昔のメンバーに会えたのは僕としても感慨深い」とコメントした。
そして最後に山内が挙げたのはネタ作りの風景。「この日は新ネタを作るっていうのが決まってたんでカメラを入れさせてもらったんですけど、本当にDVDの空気感なんですよ。もっと『こんなボケどう? ツッコミどう?』っていうのがネタ作りだと思ってたんですよ。でも2時間くらいかけて、設定だけで終わって。そこにこだわるふたりのポイントが興味深かった。ここまでの尺でネタ作りを放送するテレビはないし、すごく貴重な場面」とこの場面について解説。
この貴重な場面の収録を許可した理由について川西は、「これに関しては、引き受けた時点で素直に見せ切るという思いのもと、普段の感じでがっつりやってます」と話した。
ドキュメンタリー後もつづく漫才師としての人生
つづいて、事前に寄せられた質問に回答するコーナーへ。「情熱大陸のオファーは即座に受けたのか」という質問に対し、水田は「ちょっと笑ったのは覚えてます。『俺らに情熱大陸(のオファー)来たの?』って」と話し、川西は「そこで即答はしてなかったと思います。ある程度すべてをオープンにしなきゃいけない部分もあるから。そのへんちゃんと聞きたかった」と答えた。
「まわりからの反響はどうだったか」という質問に川西は、映像で川西が訪ねたドーナツ屋を営む友人から「(放送後)すぐ『お前が買ったドーナツと一緒のやつ食べたいって買いに来た子おったで!』ってラインが来た(笑)」と、明かす。また、この場面について山内は「このとき、川西さんが『僕全部出しますんで、スタッフさんも好きなの選んでください』って全員分、何十個も買っていただだいて」と、エピソードを披露。
川西の好感度が上がるエピソードに水田が拗ねたものの、つづけ様に「川西の誕生日の日に、ソロインタビューを取ろうと部屋を尋ねたら『山内さん、ジンジャーエール好きですよね。一緒に買っときました』って買っといてくれて、一緒に乾杯しました」と、またも川西の好感度が上がる話に。これには水田も「(僕の好感度上がるエピソードは)なかったか。これもう一回撮らなアカンな」と呆れた様子だった。
最後に、今回のDVDに関して川西は、「あくまで2021年の僕たちっていうのが、けっこうリアルに詰め込まれているものであって。これからは少し変わっていくものもあるでしょうし、どうなるかわかりませんが、いい漫才師でいれたらなと思っておりますので、今後の僕たちにも期待していただけたらと思います」とコメント。
水田は、「すごくいいものができ上がったなと思いますけど、これがこの先もいいものでありつづけるためには自分たちもちゃんと漫才やっとかなあかんなと思って。そういった意味でも買ってくださった方にガッカリされないよう、この先もがんばっていこうって思います」と、これからも漫才師として生きていくことを誓いイベントを締め括った。
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情熱大陸×和牛
2021年3月14日に放送された、MBS情熱大陸では「面白い漫才」をとことん追求するふたりの日々に密着。水田、川西それぞれが自身の“笑いのルーツ”と語る場所を訪れたり、新ネタを作る様子など、ブレない“漫才師”としての生き様に迫り、放送後には大きな反響を呼んだ。
DISC1にはテレビで放送した本編に未公開映像を追加し再編集した拡大版を収録。さらに、DISC2には13本(予定)の短編映像集「ある日の和牛」と、普段見せることのないネタ作りに密着した「新ネタ作成編」も収録。いずれも完全未公開映像で和牛ファンにはたまらない内容となっている。
情熱大陸Vol.1145
2021年3月14日(日)放送
和牛(漫才師)4分間の大会に出ないだけ、舞台こそ僕らの生きる道
<収録予定内容>DVD2枚組
DISC1 テレビ放送に未公開映像を加えて再編集した本編拡大版
DISC2 完全未公開映像
①「ある日の和牛」13本(予定)+②新ネタ完成までの密着ドキュメント関連リンク
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