桐谷健太主演『ミラクルシティコザ』来年2月公開「小難しい映画ではありません。だけど輝く何かがある」

2021.7.29

文・編集=QJWeb編集部


桐谷健太が主演を務める映画『ミラクルシティコザ』の公開日が2022年2月4日に決定。日本復帰前の1970年代と現代の沖縄を描く。

「第3回未完成映画予告編大賞」グランプリ、「堤幸彦賞」受賞作を映画化

『ミラクルシティコザ』は、沖縄・コザを舞台に1970年代と現代が交錯するタイムスリップ作品。かつては隆盛を極めていたものの、今は寂れた雰囲気が漂うコザで暮らす「翔太」(桐谷)の前に、交通事故で亡くなったはずの祖父「ハル」が現れる。祖父はかつて、ベトナム戦争に向かう米兵たちを熱狂させた伝説のロックンローラー。ハルが「やり残したことがある」と翔太の体を乗っ取ると、翔太の魂は1970年へとタイムスリップする。同作は、「第3回未完成映画予告編大賞」グランプリ並びに「堤幸彦賞」を受賞し、桐谷の主演で映画化された。

作品には、1970年代に沖縄で活躍した伝説のハードロックバンド「紫」が全面協力する。紫は1970年に沖縄で結成され、1975年に大阪万博記念公園で行われた野外ライブによって、その名前が全国区に。1977年には音楽誌『ミュージックライフ』の人気投票「国内グループ部門」で1位を獲得した。今作では、ジョージ紫らメンバーがストーリーに共感し、代表曲を提供。劇中で登場するバンドのライブ音源を新たにレコーディングしたほか、当時のライバルバンド「コンディション・グリーン」の楽曲も採用されている。

公開日が決定した同作について、主演の桐谷と平一紘監督は、

「僕の大好きな沖縄。色んな想いや感情を抱えた沖縄。たくさんの知らなかった沖縄。この映画は(基本的に)コメディー映画です。ファンタジーの要素や音楽、ばかばかしさも含んでいます。そしてその根っこには沖縄の人たちと、沖縄にいた人たちの強いエネルギーがあります。決して小難しい映画ではありません。だけど輝く何かがある。と信じています」(桐谷)

「1970年。本土に渡るにはパスポート、買い物はドル。ベトナム戦争特需の超好景気。金と音楽、そしてさまざまな問題に溢れた沖縄を、コザで生まれ育った僕なりにコメディ映画にしました。この映画に三線や青い海、優しいオバァは出てきません。ただ、この超ローテンションになってしまいそうな時代にインパクトを与える南の島からの観るエナジードリンク!そんな映画を作ったつもりです」(平監督)

と、コメント。沖縄の日本復帰50周年となる来年に公開される。

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