阿部寛主演映画『異動辞令は音楽隊!』製作決定「価値観が一瞬で崩れた中年の鬼刑事の危機感と悲哀」を演じる

2021.6.30

6月27日に最終回を迎えた『ドラゴン桜』(TBS)の記憶も新しい阿部寛が主演の映画『異動辞令は音楽隊!』の製作が決定。8月上旬にクランクインする。

監督は『ミッドナイトスワン』を手がけた内田英治

16年ぶりの続編となった『ドラゴン桜』の最終回の平均世帯視聴率が20.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。大ヒットとなった『ドラゴン桜』では、経営難に喘ぐ低偏差値校を立て直すカリスマ教師を演じた阿部が次に演じるのは、捜査一課で仕事ひと筋の鬼刑事「成瀬司」だ。

成瀬は部下にやたら厳しく、犯人逮捕のためなら法律すれすれの捜査も辞さない男で、ひとり娘の法子との約束も、捜査を理由に破ってしまうような仕事人間。高齢者を狙った「アポ電強盗事件」が相次ぐなか、捜査令状もなく勘だけで疑わしい人間に対しパワハラ捜査を行うが、コンプライアンスを無視した行動が仇となり、最前線の刑事から広報課に属する「音楽隊」への異動辞令が下るところから物語は始まる。

監督は『第44回日本アカデミー賞』で最優秀作品賞ほか数々の賞に輝いた『ミッドナイトスワン』を手がけた内田英治監督。『異動辞令は音楽隊!』は、内田監督がYouTubeで偶然目にした警察音楽隊のフラッシュモブ演奏の映像から着想を得たオリジナル脚本で、脇目も振らずに一心不乱に働いてきたミドルエイジの奮闘と生き様を、警察音楽隊のメンバーにイメージを重ね合わせたヒューマンドラマとして展開される。

製作にあたり、内田監督と阿部は、

「本作はとある県警の警察音楽隊を舞台に、警官なのに楽器も奏でなければならなくなった隊員たちを描いたヒューマンドラマです。私自身が挫折しそうになったとき、音楽に救われた過去があるのですが、今回はそんな想いを映画にしました。主演は阿部寛さん。初めてお会いしたときに『この役にぴったりだ』と手を叩きそうになりました。ひとつの価値観が一瞬にして崩れると人はどうなるのか。中年が持つ危機感と悲哀を見事に演じてくれるはずです」(内田)

「内田英治監督とは今回初めてご一緒させて頂くということで、今までと違った自分が引き出される現場になる予感がしていて、撮影現場に入ることがとても楽しみです。捜査一筋の刑事が音楽隊に異動させられる主人公役ということで、今回は楽器も演奏することになり、これまで演じてきた刑事役とはまた一味違った役どころですのでそういった意味でも新鮮さをもって挑んでいきたいと思います。まだ撮影に入る前ですが、皆様に元気をお届けできる作品になると感じています」(阿部)

と、コメント。クランクインは今年8月上旬、公開は2022年夏となる予定。

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