紀伊國屋書店梅田本店が新たな文学賞として「うめ推し小説大賞」を創設した。現場の書店員による「本気でおすすめしたい」という熱量のみで選出した、記念すべき第1回の大賞作品に町屋良平『IDOL』が決定!
「うめ推し小説大賞」とは?

「うめ推し小説大賞」とは、SNSを中心に「推し活文化」が定着するなか、梅田本店スタッフが「心からおもしろい!」、「推したい」、「今こそ読者に発見してほしい!」と惚れ込んだ作品を選定し、隠れた名作・傑作を、現場の圧倒的な熱量とともに発信する、紀伊國屋書店梅田本店の新たな試みである。
読者とともに「おもしろい本」を熱く語り合い、発見する場を目指し、対象作品を半期に一度(毎年7月・1月)にスタッフ有志が厳選する。その「第1回」受賞作品が7月15日(水)に公式HPにて発表された。
梅田本店スタッフによる『IDOL』選定理由

記念すべき第1回の大賞作品に町屋良平『IDOL』が決定。
「夢」が禁じられた未来から、現代へタイムスリップした双子の兄弟・アリスとキルト。オーディション番組の落選組で結成された6人組ボーイズグループ「8koBrights(エコーブライツ)」に加入した二人が、運命づけられた解散の日まで、束の間の夢を見る物語。若者の躍動と夢の暴力性を克明に描いた、タイムトラベル青春劇である。
なぜ、この作品が受賞したのか、選定理由を梅田本店スタッフから聞いた。
【梅田本店スタッフコメント】
刹那の輝きを放ち生まれていく星の数ほどあるような小説たちの中で、私たちでこの作品を“発光”させたい。そう思ってしまいました。恋愛や、家族の物語よりも、「推し」の物語にリアルや現実味を感じ、その中で人とのつながりを求める姿に共感する。ここに令和の読書のあり方のひとつがある気がします。
なにより、エモい。彼らが愛おしい。こんな物語が読みたかった。そう感じることが、その証明ではないでしょうか。もっとたくさんの人と『IDOL』について語りたい! このおもしろさをひとりでも多くの人に伝えたい! 「エコブラ」が大好きになって、彼らと同じ夢を見てしまったから。そんな理由でこの作品を選びました。
『IDOL』が紀伊國屋書店梅田店頭にて大々的に展開中!
7月15日(水)より、紀伊國屋書店梅田本店の店頭にて、受賞作『IDOL』が大々的に展開中! 梅田本店57年の歴史の中で新たな試みとなる本賞。その記念すべき第一作を、ぜひ店頭で手に取ってみてほしい。
お問い合せ・予約:紀伊國屋書店梅田本店 06-6372-5821(10:00〜21:00)

町屋良平(まちや・りょうへい)
1983年生まれ。2016年『青が破れる』で文藝賞を受賞しデビュー。2019年『1R1分34秒』で芥川龍之介賞、2022年『ほんのこども』で野間文芸新人賞、2024年「私の批評」で川端康成文学賞、『生きる演技』で織田作之助賞、2025年『私の小説』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。他の著作に『しき』『愛が嫌い』『ショパンゾンビ・コンテンスタント』『生活』など。2026年4月、『IDOL』(太田出版)を刊行




