大ヒットWEB4コマ『妻の飯がマズくて離婚したい』が教えてくれたこと。アニメの食事表現史を考える(藤津亮太)
「メシマズ」漫画としてSNSを席巻したWEB4コマ『妻の飯がマズくて離婚したい』を読んで、アニメの食事表現に思い至る。「食事の楽しさ」ってどういうことだろう。『あたしンち』では? 宮崎駿では? アニメ評論家・藤津亮太が自らの料理体験も踏まえて考察。
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「食事の楽しさ」に対する「網の目の細かさ」
さまざまな物事を受け取る「感性」は、網みたいなもので、網の目の細かい人は小さなあれこれもみなキャッチするし、網の目が粗い人は物事を大掴みで把握することになる。どちらが優れている劣っているという話ではなく、どちらにも一長一短がある。
とはいえ夫婦の関係を考えてみると、毎日のことだけに「食事の楽しさ」に関する網の目の細かさは、ある程度似通っていたほうが、幸せになりやすいんじゃないだろうか。話題になっていたWEB4コマ漫画『妻の飯がマズくて離婚したい』(『ママスタセレクト』で連載、9/28掲載の第30話で完結)を読んで、そんなことを考えた。
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