中田敦彦の失敗、アメリカザリガニ、吉田尚記、タイムマシーン3号らの挑戦から考えるアバターの可能性

2021.5.4

吉田尚記の挑戦

ニッポン放送のアナウンサーである吉田尚記は、ラジオパーソナリティや司会業や作家業と忙しい人物のひとり。オタク文化に詳しい彼が2019年2月にラジオ番組『ミューコミ+プラス』でアバター化することを発表した。
現在では一翔剣(命名は輝夜月)としてアバターを使った活動をしており、VRchatやclusterやバーチャルキャストなどVR空間でのインタビューやVTuberとのコラボ配信を行っている。

『ミューコミVR』では、VR空間を駆使した配信番組を行っている

自身のYouTubeでの『ミューコミVR』では、VR空間からアバターを用いて情報を発信している。画像やアイテムや背景など、VR空間なので自由自在に動かせるのが印象的だ。
吉田尚記は顔出しの活動自体も辞めてはいない。あくまでも新しい発信手法の模索としてつづけている例だ。

声優とVTuberのコラボレーション

小野友樹はYouTubeでの活動でも基本的には顔出しをしている声優だ。しかし昨年半ばくらいから、にじさんじのベルモンド・バンデラスや黛灰、ホロスターズの夕刻ロベルや律可らとコラボが増えていくうちに、VTuberアバター「バチャゆー君」を使用するようになった。

律可とオンラインセッションを行った「バチャゆー君」こと小野友樹
女体化できちゃう自由度の高さが楽しい

小野友樹がVTuber文化を好んでいることも、アバターを用いて好き勝手できるのを楽しんでいることもよく伝わってくる。女性化アバターをわざわざ作っちゃったこともある。

彼にとってのアバターは自分の表現であり遊びであると同時に、VTuberと並ぶときのドレスコードのようなものでもある。人間と並ぶときはきちんと顔出しをしており、VTuberと一緒にやる際は自身もバーチャルアバターを活用して、同じ目線であろうとする。この姿勢は声優ファンにもVTuberファンにも好感度が高かった。

声優ファンとVTuberファンは必ずしも被っているわけではない。小野友樹が積極的に「バチャゆー君」であちこちに顔を出していることで、双方のファンが行き来して新しい幅を広げているのが、コメント欄やツイッターの感想から見ることができる。

にじさんじとタイムマシーン3号

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