なぜ親がQアノン支持者になったのか 陰謀論を信じる人のソバにいるヤバい奴らのヤリ口

2021.4.4
マライ

「親がQアノン支持者になっていた!」とは、今や「ネットあるある」である。何がきっかけで、ネットで拳を上げ始めることになったのか、何に惹かれてよその国の激しい思想に与しているのだろうか。マライ・メントラインは看破する。そこに「陰謀論的生活の“真の旨み”」の土壌があるからだと。ドイツ人としてテレビコメンテーターも務める視線の先に見えた「新種の暗黒社会」とはなんだ。

世間を煽りまくる人たち

主としてコロナ禍と米大統領選の影響で、市民生活は世界中わりとどこでも陰謀論や陰謀論的思考、つまり大掛かりな疑心暗鬼&執着と常に接するようになってしまった。
ネットニュース的コラムでも「しばらくぶりに帰郷したら、なんと、親がQアノン支持者になっていた! アメリカ人でもないのに!」という体験談が載っていたりする。その前に話題となった「なんと、親がネトウヨ化していた!」現象と同様、日常的な精神生活に浸透してくる力がハンパない。それがネット時代というものか。

*Qアノン
アメリカの極右が提唱している陰謀論である。この陰謀論では、世界規模の児童売春組織を運営している悪魔崇拝者・小児性愛者・人肉嗜食者の秘密結社が存在し、ドナルド・トランプはその秘密結社と戦っている英雄であるとされている(Wikipediaより)

そして。
これらのコラム記事にはひとつの共通点がある。
「陰謀論にダマされている人たちをどう救うか」という観点で書かれていること。言い換えれば、「陰謀論支持者=陰謀論をマジで信じ込んでいる人たち」という前提が置かれていることだ。

しかしここは疑問がある。そう、確かに「マジで信じ込んでいる人たち」もいるには違いないが、それ以上に、自分が支持している言説がタワゴトであるのを百も承知で世間を煽りまくる人たちがいるのも確実で、また、どちらかといえばそっち側のほうが問題では?という気がしてならない。

ただし彼らについてはあまり直視されることがない。「確信犯」だから今さら糾弾しても聞く耳持たないだろう、ということで放置されている気配すらある。

もったいない話だ。
なので本稿では、これを中心として取り上げてみたい。

「主流」に対する妨害として実に「効く」

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