自分たちが乗り越えてきたリアルが反映された「First Flight」

──つづいて2ND SINGLE『First Flight』についても聞かせてください。まず、今作はどのような作品になっていますか？

寺尾　一枚でふたつの味を楽しめるようなシングルになっています。タイトル曲の「First Flight」は、何度も立ち上がる僕たちの姿を描いたDXTEENのビハインドストーリー。あとの3曲は“ザ・夏曲”です。

──「First Flight」の具体的なイメージは、グループ内で共有されていたんですか？

大久保　「Brand New Day」のときは自分たちでストーリーを考えて「こういうシチュエーションじゃない？」って想像していたんですけど、「First Flight」はそのままの僕たちを描いた曲なので、素直に歌詞を届けることにしました。

寺尾　無理やりイメージを共有するのではなく、それぞれが味わった挫折や大変だった経験を思い出しながら、想いを込めてパフォーマンスしています。

大久保　がんばっている人やうまくいっていない人の背中を押せるような歌詞になっていますし、僕たちもそういう現実を乗り越えてきたからこそ、きちんと届けたいですね。

平本　訴えかける感じで力強い歌い方をしているので、何かに挑戦している方にはより刺さるんじゃないかな。

──パフォーマンスの観どころも教えてください。

寺尾　一番初めにある歩汰のパート！　表情が決めにいってるので、そこが観どころです。

谷口　僕は香信のパート全般かな。歌詞を体や表情でめちゃくちゃ表現できているので、超好きです（笑）。

平本　マジでオススメなのは、波留と太一がめっちゃ顔を寄せるところですね。

田中　チューしちゃいそうなくらい顔が近いんですよ（笑）。

寺尾　ステージを重ねるごとに、どんどん近づいていってる。

谷口　波留がけっこう強引だから（笑）。

──MVの観どころも教えていただけますか。

田中　走ったシーンとひとりでダンスを踊ったシーンをがんばりました。フリーで踊るパートだったんですけど、音源が「First Flight」なのでちょっと振りが出てきちゃっています（笑）。香信君の翼がファサってなるところの表情も、めちゃくちゃいいよね。

寺尾　あそこは、めっちゃがんばりました。特につらいことを思い出しながら撮ったのできつかったんですけど、結果的にいい映像ができました。

DXTEENが向き合っている現在の課題

──常に進化しつづけているDXTEENだと思いますが、2ND SINGLEで進化した表現はありますか？

寺尾　ラップ組はフロウがよくなりましたし、ボーカル組は音域が高くなりました。

福田　高音のアドリブがけっこう増えていて。曲がレベルアップしているということは、僕たちも成長しているのかなって思えて、すごくうれしかったです。

寺尾　「Dive」もがんばったよね。「みんなで遊ぶ感覚を持ってやる」ということを目標にしたのは、新たなチャレンジでした。

谷口　この曲は、僕たち6人が海で遊んでいるイメージ。どうやったら「Dive」のワチャワチャ感が出るのか考えたら、自然とそうなっていって。

平本　自分たちが楽しめば見ている人たちも楽しい気持ちになってくれると思いながら、「Dive」はパフォーマンスしてます。

寺尾　どんどんアドリブを入れて、振り付けも遊べるところはどんどん遊んで、ライブではお客さんを巻き込みます！

平本　会場が大きくなればなるほど、盛り上がる曲になると思います。NICOと僕らで、一体感が増していくんじゃないかな。

──では最後に、DXTEENが今、向き合っている課題はなんでしょうか？

寺尾　まず、単純に体力面でトレーニングが必要ですね。

大久保　パフォーマンスで余裕感を見せるためには、体力はつけないとですね。

寺尾　あとはもっと自己分析を徹底して、キャラとして武器になるものを見つけていきたいと思います。

大久保　TikTokとかの投稿にも、「僕たちの強みはこれです！」と言えるものを増やしていきたいですね。ただ流行に乗っかるだけじゃなくて。

田中　流行りの音源を使うにしても、僕たちらしさを何か入れていくことが大事かなって思います。

大久保　正直なところ、流行の曲に頼っているところは否めないので……自分たちで何かおもしろいことをやっていきたいね。いい動画をNICOのみんなに届けるのが課題ですね！