YouTube登録者数30万人超・エレガント人生「“嫌な奴”は演じない」愛されるキャラクター作りの極意
マッチングアプリで出会ったばかりの男女、カップルYouTuber、ホス狂やアニメ好きのオタク女子など、どこかにいそうな人物を演じるコントで人気の男女コンビ・エレガント人生。YouTubeのチャンネル登録者数は30.5万人を誇る(2023年7月現在)。
ふたりが演じる“リアルさ”が魅力のキャラクターはどこから着想を得ているのか。前編では、多くの共感を呼ぶコント動画の作り方を紐解いた。
目次
動画を始めたのは「いつか単独ライブができるように」
──お笑い芸人がYouTubeでネタ動画を投稿するのは当たり前となった現在ですが、おふたりはいつごろから動画投稿を始めたんですか。
中込悠(以下:中込) 最初はもうひとりいて、トリオだったんです。そのとき、チャンネル自体は作ったんですけど、すぐにコロナ禍になってしまったので、動画を撮れない時期が長いことつづいて。その間に、もうひとりが抜けてしまったんですよ。
山井祥子(以下:山井) そうですね。だから今のように動画に本腰を入れ始めたのは、コンビになって2〜3カ月後くらいだと思います。
──トリオを結成したときから、動画投稿をしようというのは考えていたんですか?
山井 もともと私たちの目標が「単独コントライブを開催しつづける」ということで。そのための道を考えたときに、YouTubeでみんなにコントを観てもらったら、知名度も上がって、いつか単独ライブができるようになるかなって思ったんです。
でも、YouTubeを始める前に、相方(中込)が私に「まずはTikTokやってみたら?」って言ってくれて。TikTokでバズってから、YouTubeにも投稿しようという考えでした。
──中込さんは、なぜ祥子さんにTikTokを提案したんですか?
中込 祥子は芸人1年目くらいからYouTubeをやってたんですよ。それがめちゃくちゃおもしろくて、僕も家で深夜に大爆笑してました(笑)。
だから、祥子に動画の才能があるのは昔からわかってたんです。そこに本腰を入れたらバズりそうだなと思ったので、まずはひとりでやってみてほしいと言いました。
山井 芸人になって1年目のときに、吉本の人に急に「お前は今日からYouTubeをやれ」って言われて始めたんです。そのときはYouTubeなんてまだ今みたいに浸透していなかったから、何を上げたらいいのか全然わからなかったので、家のベランダで雪合戦してる動画とかを上げてたんですけどね(笑)。
「どうすれば数字が伸びるか」は、まだまだ手探り中
──おふたりの動画に出てくるキャラクターは、ちょっと変わってるけど、どこかリアルで、身近にもいそうなところが魅力だなと思います。今のようなコント動画スタイルになったのはいつからですか。
山井 私がひとりでTikTokを始めたときは、どんな動画を上げたらいいかわからなかったので、最初は「女子校あるある」とかをただ言うだけの動画を上げてました。
だけど、それは求められてない感じがしたので、ちょっとずつ「人を演じる動画」も上げ始めたら、反応がよくなって。より細かい部分のものまねも始めたら、さらに人気が出てきたので、今みたいに“演じる”方向に舵を切りました。
動画だと数字がわかりやすく見えるので、この動画が人気あるんだっていうのがはっきりわかりますからね。
──数字はかなり意識していますか?
中込 最初はそんなに気にしてなかったんですけど、最近は細かく見ちゃいますね。
山井 私は逆ですね。最初は動画を上げるたびに、本当にこれで大丈夫かな、これは喜んでもらえるかな、あーこれ人気なかったんだなとか。自分が上げている動画に自信がなかったのもあるんですけど、不安が大きくて。
だけど今は、数字の良し悪しに関わらず、自分がおもしろいと思える動画を上げているので、数字にはそこまで左右されなくなりました。
中込 僕は最初、どんな動画の反応がいいのかわからなかったので、とりあえず自分たちがおもしろいと思うものを出していったほうがいいと思ってました。
だけど、今は数字も見ながら、こういうのがあんまり伸びないんだ、じゃあ伸びそうな方向に転換しなきゃ、とかを徐々に考えるようになりました。
──数字が伸びる動画と、パッとしない動画の感覚は、ご自身の予想と合っているものなのでしょうか?
中込 いや、まったくですね(笑)。
山井 難しいですね。「インド映画のノリに影響を受けすぎているカップルYouTuber」っていう動画があるんですけど、自分たちの中ではそれがめちゃくちゃおもしろくて、撮っているときもめっちゃ爆笑してたんですけど、視聴者からの反応は微妙でした(笑)。
中込 「これはバズるぞ!」って言いながら撮ってたんですけど、投稿したら中途半端に反応が悪くて(笑)。本当にそんなことばっかりです。逆に、ふたりの中ではあんまり手応えがなかったけど、意外と反応はよかった……とかもけっこうあります。
山井 編集も私がやっていて、最初は途中途中で切ったり、テロップを入れたりとしっかり作り込んでいたんですけど、あまりカットせず長尺のまま載せてみたら、わりと反応がよかったこともあって。そのほうがよりリアルに見えるみたいなんですよ。
だから、最近はそういう編集にしています。自分たちにはまだまだわかっていないことがあるんだなって思いますね。
どの世代からも「いるいる!」と共感されるキャラクター作り
──おふたりが演じるキャラクターは、誰かを参考にしているんですか。
山井 私の場合、自分を誇張しているみたいな感じですかね。たとえばオタクの子だったら、自分の中に0.1くらいあるオタク心を180くらいまで大きくする……みたいなイメージです。
中込 僕の場合は、普通に見えるけどちょっと変なこと言う人がいたらおもしろいなとかを頭の中で考えて、架空のキャラクターを作るほうが多いです。特定のモデルはいないですね。
──おふたりが演じるキャラクターは、実際に見たことがありそうな、ちょっと変わった人物が多いと思うのですが、視聴者からの反応は共感が多いですか。
山井 オタクの子とかだと、「いるいる!」って感じの反応が多いですね。最近、池袋で見た!とかいう人もいて。
でも、エゴサ―チしてみると「平成初期のオタク感があって懐かしい」みたいなコメントも見かけます。だから、どんな世代の人でも、近くにいる人・いた人を当てはめることができるのかもしれないです。
「嫌な奴」は演じない。人の“かわいらしさ”をおもしろがりたい
──おふたりは、それぞれTikTokでもひとりコントを投稿されてますが、特に祥子さんがやっている「○○な女性」を題材にしたひとりコントは、これまでも多くの女性芸人さんがやってきました。時代によって、共感を得る題材は変化しているのでしょうか。
山井 時代ごとの流行とかはあんまりわからないんですけど、昔は「嫌な女」のほうがウケてた印象があります。
だけど、今はこういう人がいたらハッピーになれるなとか、見ていてポジティブになれるキャラクターのほうが求められている印象です。私も、「自己肯定感が高過ぎる美容系YouTuber」というネタをやってるんですけど、そういうキャラクターのほうが人気ですね。
中込 もともと僕らは、身近にいたら嫌だなと思う人はやらないようにしていたけど、また「嫌な奴あるある」が流行り出しても、僕たちはやらないと思います。そういうことをネタにするのがあまり向いてないので。
山井 そうですね。人の愛おしさとかかわいらしさをおもしろがるようなコントにしたい、っていうのが私たちの共通認識です。
中込 ふたりとも繊細なところがあるんです。だから、自分が言われたら嫌なことは言わないし、そういうのをおもしろがるのも、自分たちは嫌だなって。
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エレガント人生 単独ライブ『菊、あじさい、ハイビスカス』
日時:8月11日(金)開演19:30/終演21:00
場所:ルミネtheよしもとエレガント人生による第2回目の単独ライブ。複雑に絡まる人生の交差点。
YouTubeなどのSNS動画でブレイクし、昨年よしもと有楽町シアターでの単独ライブを即完させたエレガント人生が、今年はついにルミネtheよしもとで単独ライブを開催!※オンラインの見逃し視聴は8月13日(日)19:30まで(チケット販売は同日正午まで)
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