礼賛、崎山蒼志、あら恋、Mega Shinnosuke…日本で最も多忙で、ボーダレスなロック・ドラマーGOTOが、9バンドぶっつづけで演奏するイベントとは?

2023.3.16


『GOTOフェス』出演者の見どころを、GOTO自身が解説!(出演順)

・RHYTHM BILLGATES

スカートやKinKi Kids、Have a Nice Day!のライブに参加しているパーカッショニスト、シマダボーイとのデュオユニット。ふたりのリズム、ビートへの追求が虚飾なしに現れている。ライブではDUB PAとして石本聡(あら恋)が参加。

「これも実験的なデュオ編成で、ビートだけでどれだけ魅せられるか、どれだけ踊らせられるかを追求しています。ハバナイ(Have a Nice Day!)でも一緒に演奏してるんですけど、シマダボーイは真逆な人間で。このデュオでも、僕はニコニコ叩いていて、シマダボーイは真剣な目つき。このギャップをぜひ見てほしいです(笑)」

RHYTHM BILLGATES @ GH STREAMING:KAIKOO MUSIC DELIVERY vol.1 - 2021.08.07

・HYPER SARDINES

ボーカリスト・鎌野愛(ex.ハイスイノナサ)とGOTOによるエクスペリメンタルボーカルビートユニット。サンプリングやカットアップを駆使したボーカルとトリッキーなリズムが融合。

「デュオ系は実験的なものに振り切ったサウンドなんですけど、ハイパーは特に声とドラムだけ。楽曲制作も、基本的にデータのやりとりだけで行っていて。なので、それだけで成立するのかを追求しているおもしろさですね」

HYPER SARDINES / NEONTETRA - Live @ Amazon Music Studio Tokyo

・GOTO×OHTAKEKOHHAN

GOTOと、あら恋でも一緒に演奏しているギタリストOHTAKEKOHHANとのデュオ。ドラムとギターをメインにしたテクニカル~エクスペリメンタルサウンド。

「即興っぽく見えるかもしれないですけど、曲がきちんと作られていて、フレーズもすべて決まっています。曲は先にドラムパートを3分くらい作って、それをオータケさんに投げると、曲になって返ってくるスタイルが多いですね。オータケさんの変態ギタリストぶりを見てほしいです」

HOSUTO VIDEO − GOTO×OHTAKEKOHHAN

・あらかじめ決められた恋人たちへ

池永正二をバンマスとする、叙情派シネマティック・ダブ・バンド。鍵盤ハーモニカで奏でられる繊細なメロディと、ダイナミックなバンドサウンドが持ち味。

「あら恋のよさは、何よりもうるささです。このイベントの中でも一番大きい音で、一番音数が多いバンドだと思いますね。しかもサウンド的には“エモ”くて、叙情的。この組み合わせから生まれる迫力は、実際に体験してみないとわからないタイプのものだと思います」

あらかじめ決められた恋人たちへ「Stance」

・österreich(オストライヒ)

高橋國光によるソロ・プロジェクト。変拍子を全面的に採り入れたポスト・ロックサウンドが特徴となっている。

「國光くんとは、お互い前のバンドをやっていた時代によく対バンしていて。おもしろいやつだけど、本当に謎が多くて、それは音楽にもそのまま反映されていて。リズムはけっしてノリやすくないのに、メロディはキャッチー。ドラマーとしては、一番集中力を使うバンドですね。ひとつ崩れたら全部崩れちゃうんで」

österreich /遺体

・DALLJUB STEP CLUB

ベース・ミュージックとエレクトロを融合したサウンドを、生バンドで演奏するユニット。GOTOがバンマスを務める。現在は3人編成。

「ダルジャブは、自分がやりたかったことが一番シンプルに出てるバンドで、“こういうことやりたかったんだ”と確かめているような音楽ですね。昔から一緒にやっているメンバーと音を出すのがとにかく楽しくて、友達とバンドするってこんな感じだよねーというヌケのよさがあります」

DALLJUB STEP CLUB - Tower (LIVE at clubasia 2022.6.10)

・Mega Shinnosuke

マルチクリエイターMega Shinnosukeによるプロジェクト。ギター・ロックやヒップホップを採り込んだポップスまで、カラフルな音像を創造している。

「最近はロック・サウンドの比重が高くなってますけど、Megaくんはいろんなジャンルから要素を拾ってくるのがうまいし、自分の魅せ方も巧みで。あとはやっぱり声ですね。声がオシャレだから、それだけで成立しちゃう。ちなみに一番ドラムに細かいのはMegaくんです。ここはシンバル叩かないでとか、具体的な指示があります」

Mega Shinnosuke - SONiC (Official Music Video)

・崎山蒼志

10代のころから活躍するシンガーソングライター。掻き鳴らされるオベーションのギターの中で歌われるフックの効いたメロディが魅力。

「崎山くんの楽曲に関しては、わりと自由にやらせてもらっていますね。崎山くんはもう、全部すごい。天才ですよ。曲もコード進行も構造もおもしろいし、何より歌い方が発明ですよね。たとえば、『ら』という単語を、『ら』と『あ』に分けて歌う。それが心地よく聴こえるんです」

崎山蒼志 Soushi Sakiyama / My Beautiful Life [Lyric Video]

・礼賛

ラランドのサーヤがボーカルを務め、川谷絵音、休日課長、木下哲、GOTOが脇を固めるポップ・バンド。サーヤがCLR名義で作詞・作曲を務める。GOTOにとって初のメジャー契約バンドとなった。

「礼賛はとにかくサーヤちゃんですよ。あとはメンバーみんな、リラックスしているというか、テンション感も含めてめっちゃラフです。悪い言い方をすればテキトー(笑)。そもそもは、DADARAYのRECに参加したのをきっかけに、絵音くんに呼ばれるようになって。一緒に和気あいあいと曲作りしているときの雰囲気が、そのままステージでも出てると思います」

礼賛 - TRUMAN

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  • 『GOTO Festival』ポスター

    『GOTO Festival』

    日時:2023年3月23日(木)16:30開場/17:00開演
    場所:Spotify O-EAST
    出演者:あらかじめ決められた恋人たちへ/österreich/GOTO×OHTAKEKOHHAN/崎山蒼志/DALLJUB STEP CLUB/HYPER SARDINES/Mega Shinnosuke/礼賛/RHYTHM BILLGATES
    前売:4,400円(税込/D代別)
    ※ローソンチケットにて抽選販売中
    Lコード:70082
    https://l-tike.com/order/?gLcode=70082

  • 『GOTO AFTERPARTY』ポスター

    『GOTO AFTERPARTY』

    Spotify O-EASTで開催する『GOTO Festival』のアフターパーティーが開催決定!! 豪華ACT大集合!! 『GOTO Festival』参加のお客様は¥500キャッシュバック!!

    日時:2023年3月23日(木)23:30開場/23:30開演
    場所:club asia
    前売:2,500円(税込)
    <LIVE>
    GOTOxゆんぼだんぷ(腹太鼓set)/nego/white white sisters
    <DJ>
    あっこゴリラ/eitaro sato(indigo la End)/大比良瑞希/カナミル(おやすみホログラム)/吉川友×でか美ちゃん/KenKen/サクライケンタ/CLR(礼賛)/照井淳政×照井順政/てんぷらDJアゲまさ a.k.a. 小野武正(KEYTALK/Alaska Jam)/中嶋イッキュウ(tricot/ジェニーハイ)/BAKU(KAIKOO)/森心言(Alaska Jam)/Leo(ALI)/DJ 和久井沙良…and more!


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Written by

森 樹

(もり・いつき)編集者、ライター。編プロ勤務を経て2019年に独立。『クイック・ジャパン』本誌ほか、カルチャー誌、アニメ誌などに寄稿。映画やアニメ作品のプレスリリースやパンフレットの編集も手がけている。映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』にも宣伝協力で参加。

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