『HiGH&LOW THE WORST』シリーズを引っ張る鬼邪高の頭と右腕、そして最凶最悪の敵・瀬ノ門の頭が集結!
その喧嘩の強さと仲間想いの熱い心で誰もが心を掴まれる主人公・花岡楓士雄を演じる川村壱馬、彼の親友であり右腕として支える高城司役の吉野北人、さらに今作からの新登場人物であり、鬼邪高を潰すためには手段を選ばない男・天下井公平を演じる三山凌輝にインタビュー。
シリーズ史上最多&最強の高校生たちが集い、かつてないスケールで贈られる本作にかける想いをたっぷりと語っていただきました。
2022年8月12日発売『GIRLS CONTINUE』Vol.9より、川村壱馬×吉野北人×三山凌輝スペシャルインタビューの一部を公開。
川村壱馬
1月7日生まれ。大阪府出身。THE RAMPAGEのヴォーカルの1人。2014年、「VOCAL BATTLE AUDITION 4」にて候補メンバーとして選出。同年9月、新木場STUDIO COASTでの武者修行ファイナルで正式メンバーとなる。2017年1月、1st SINGLE「Lightning」でメジャーデビュー。2018年からは演技にも挑戦、代表作は2019年公開映画『HiGH&LOW THE WORST』(花岡楓士雄役)。2020年6月、初のフォトエッセイ『SINCERE』を発売。2021年、「スニーカーベストドレッサー賞2021 俳優部門」を受賞。
吉野北人
3月6日生まれ。宮崎県出身。THE RAMPAGEのヴォーカルの1人。2014年、「VOCAL BATTLE AUDITION 4」にて候補メンバーとして選出。同年9月、新木場STUDIO COASTでの武者修行ファイナルで正式メンバーとなる。2017年1月、1stSINGLE「Lightning」でメジャーデビュー。2018年からは演技にも挑戦、代表作は2020年公開映画『私がモテてどうすんだ』(六見遊馬役)。2020年、『ViVi』誌にて「国宝級NEXTイケメンランキング2020」にランクイン。2022年3月、自身初となる写真集『As i』を発売。
三山凌輝
4月26日生まれ。愛知県出身。2018年、人気舞台『2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ』(通称『ツキステ。』)の神無月郁役に抜擢される。以降、映画『縁側ラヴァーズ』主演の多井幸雄役や映画『人狼ゲーム デスゲームの運営人』滝快斗役などに出演。2021年、SKY-HIが率いるBMSGに所属する7人組ボーイズグループ「BE:FIRST」のメンバー“RYOKI”としても活動開始。2021年11月にシングル「Gifted.」でデビューして以降、各種音楽チャートを席巻し、数々の賞を受賞するなど注目を浴びている。
映画『HiGH&LOW THE WORST X』の魅力と、3人が演じる登場人物について
──今回の『HiGH&LOW THE WORST X』という作品、これまでのシリーズとどんな違いがありますか?
川村 前作の『HiGH&LOW THE WORST X』は、鬼邪高にしても、全日と定時の全貌っていうものがまだわかってない部分もあったと思うんです。だから前作は、テーマもちゃんとある上で、新たなキャラクターも含めて、いろんなキャラクターが描かれることで、鬼邪高というものの輪郭が見えてくるような映画でもあったと思います。
それに前作では、鬼邪高と鳳仙とが闘うという展開でしたが、今度は鬼邪高にまたいろんなことが起こって苦しい状況になっていくなかで、また新たな仲間との信頼関係を築いていったりと、胸アツの展開もあります。やっぱり今回は、仲間の大切さとか、繋がりだったりとか、そういうものの「アツさ」とか「魂」みたいなものをさらに強く描いたものになっていますね。そこが前回とは違うところですかね。
──楓士雄と司の関係性も緻密に描かれていますね。
吉野 前よりも仲間感が強く描かれていますね。前作はバラバラだったところから始まって、皆が「勝ちたい」っていう目的で集まってきていたんです。今回の場合は、本当に鬼邪高がひとつになった感じがあるし、リアルな仲間感があるんですよね。そこに楓士雄の人柄だったりとか、人間としての成長も描かれているので、作品としても深く、濃くなっていると思います。楓士雄だけでなく、鬼邪高としての成長もありますしね。そのなかでの司っていうのは、なんだろう……、楓士雄を支える役割として、冷静に周りのことも見ているんです。
今回は、前回の映画では描かれていなかった楓士雄の葛藤だったりとか、「テッペン」って何だろうということだったりが描かれているので、ストーリーの部分にも注目してもらえたら本当に嬉しいですね。アクションも楓士雄を中心に前作よりも倍以上の熱量で闘っているので、胸アツなシーンになってますよ。
三山 北人くんが今、アクションがすごいことになったって言ってましたけど、それは僕が演じた天下井のせいなんですよね……(笑)。僕がたくさん敵を送り込んだので……。
川村 集めすぎだって!!!(笑)
三山 そう、集めすぎや! っていうね。ちょっとそこに関しては申し訳なかったなって。しかも敵を送るだけ送っておいて、自分は何もしないっていう(笑)。だから、みんなが闘ったあと、カットがかかっても僕だけ汗をかいてないので、僕も息を切らしてないといけないかなと思ったりしたこともありましたが(笑)、改めて僕の演じた役は悪に徹していたなって実感しました。
さっき壱馬くんも言ってたけど、今回の『X』って、『HiGH&LOW』の在り方を表していると思うし、その根本みたいなものが描いてあると思います。意外と初歩的なところというか、原点に戻っているところもあって。だから、初めて観てもわかりやすいストーリーになってるんじゃないかと思いました。
前回、鬼邪高ってものがどういうものなのか、ちょっとあやふやな感じで終わっていたところから、今回は定時と全日にどういう結束があるのかというところも描かれているし、観ている方が「こういう姿が見たかったんだ!」と思えるような願望も叶えてくれていると思います。僕たち(瀬ノ門)みたいな敵対する勢力がいることで、鬼邪高の存在感がより際立って輝かしく見せることができたのかなと。僕が演じた天下井は、そのための反面教師の核として存在している役でもあったと思います。
──NCT127の中本悠太(YUTA)さん演じる須嵜亮との関係性にも惹かれるものがありました。
三山 僕が演じる天下井はある意味、孤立しているんです。それでも僕のことを見ていてくれる須嵜という仲間がいるのに、そのことに気づけてなかったりして。壁を作って、大事なものが見えなくなっているじれったさみたいなものが、鬼邪高の絆と良い対比になっているんじゃないかと思いますね。
『HiGH&LOW』シリーズ初参戦の三山、その意気込み
──ではそんな風に劇中では対立している役の三山さんと川村さん・吉野さんの現場でのコミュニケーションというのは、どんなものだったんですか?
川村 めっちゃ仲悪かったです! ほんっともうみんなこいつだけ避けてたくらいで……(笑)。
三山 嘘つかないで!(笑)
吉野 っていうね! ノリでそんな風に言えるくらい仲良くて。
三山 初めましてのときからもう「今回の作品どうですか? 大変なんですか?」って話しかけて。僕は北人くんとのシーンが多かったんですけど、「ボーイズグループのオーディションのときから見てたよ」って言ってくれたので、僕も「ずっと、顔が好きでした」って返して。
吉野 ちょっと俺のことをラブな方向で見てるんですよ!(笑)
三山 それは、半分冗談で半分本当みたいなね(笑)。こんな感じで現場に入ってから、楽しく話させてもらってて。壱馬くんは同じシーンが少なかったんですけど、僕は壱馬くんと仲良くなりたかったからそれが寂しくて……。せめてこんな役だから、仲良くしてほしいって思いでみんなに近づいていってました。
それに、僕らはアーティスト同士でもあるし、グループでも活動しているという意味でも共通しているので、近しい感覚もあったんです。音楽業界を一緒に盛り上げていきたいねっていう思いも共通しているので、今回、ひとつの作品で一緒になれたのは嬉しいし、同じ世界線、時空で出会えたのも縁だから、とにかく仲良くしたくて、もうバカみたいに話しかけてました。
川村 僕は、すぐに打ち解けるってことがあんまりできないタイプなんですけど、もうこいつは達者でね、一日で仲良くなれるタイプ。
三山 僕自身が天下井とは真逆で壁を作れない人間だし、嘘がつけないし、本当にそのままのことしか言えない人間なので……。だから僕の場合は、考えて行動して近づいてるつもりじゃなくて。本当に仲良くなりたい一心で喋りかけたら、ふたりも優しいから受け止めてくれたんです。
川村 普通にシンプルに嘘のつけないやつのことは好きだからね。でも、凌輝のお芝居をラッシュで見せてもらったんですけど、それがまた普段とは正反対なんです。「もっかい(もう一回)膝入れるの? もうええやろう! やめたって!」って(笑)。でもね、そうやって役をまっとうできてるんですから、すごいです。
──そうやって役をまっとうする上で変化をつけたところや、大事にしたところはありますか?
川村 楓士雄は天真爛漫なキャラクターではあるんですけど、今回はいろんなものを背負っていると思うんですね。もともと鬼邪高って一枚岩ではなかったんだけど、段々と結束が固くなってきている状態で。そのなかでいろんなことが起こって、自分の力不足であることや、ふがいなさを感じて、自信をなくすときもあったりして、今回、楓士雄にしてはものすごく珍しく弱音を吐いたりもするんです。そのなかで、楓士雄自身は「本当に強いってことは、どういうことなんだろう」っていう本質を追求して、仲間に助けられたり、自分でもいろんな出来事を噛みくだいて理解しながら、テッペンに進んでいく。だから前回みたいに、ずっと元気って感じよりは、影みたいなものが際立つように意識していましたね。
吉野 司は、周りを見る力や冷静さがある人なので、一歩引いて、鬼邪高のことだけでなく全体を見るということは、前回に引き続き意識してお芝居させてもらいました。でも今回、後半のほうでけっこう感情を出すシーンもあったので、普段の冷静さとの差別化、二面性みたいなものも意識しました。司も芯の強い男だし、仲間への信頼もありますし、楓士雄とは違うものを背負って……ときに背負いすぎたりするところもあるので、そこも意識してやりました。
──現場に入る前に、友情関係をしっかり作って撮影に挑んだという話も聞きました。
吉野 また『HiGH&LOW』をやるってことになってから、(川村と)一回呑むタイミングがあって。そこで「頑張ろうぜ」みたいなことは言い合いましたね。
三山 (自分だけ行ってないことに不満そうな顔を見せる)
吉野 (三山を見て)まだね、キャストも全員決まってない段階の話だからね!
三山 (ホッとして)僕の場合は、楓士雄とのことを意識しました。表向きには正反対に見えるけれど、核の部分では楓士雄と共存できるところがあるっていうところを。天下井って素直でまっすぐで、エネルギーの強さみたいなものは楓士雄と共通してるんです。ただ、全力で向き合ってるか全力でひん曲がってるかの違いで。
でもひん曲がってる人も自分のなかではまっすぐに、そこに正義があると思っている。そういうのって生きてきた環境のなかで出来上がったもので、決して天下井がサイコパスってわけではないんです。だから、まっすぐな人間もひん曲がった人間も、エネルギーの向きが違うだけで、けっこう似ているのかなって。そういうものが対比して見えたらということを意識していましたね。
環境でこういう人間が出来上がったけれど、自分なりに抗っているところを見てもらえたら、単なる性根の腐ったやつじゃないってわかると思うし、それを見て、同情してもらったり憐れだなと思ってもらったりしたら、また『HiGH&LOW』に新たなストーリーも見えてくるんじゃないかなって思います。そのためにも、「いつも天下井の隣にいる須嵜から見えている天下井」っていうものにも注目してほしいです。
※このインタビュー全編は、現在発売中の『GIRLS CONTINUE』Vol.9にてお読みいただけます。
映画『HiGH&LOW THE WORST X』
9月9日(金)全国ロードショー
出演者:川村壱馬、吉野北人、佐藤流司、神尾楓珠、福山康平、龍、鈴木昂秀、うえきやサトシ、中島健、森崎ウィン、前田公輝、塩野瑛久、葵揚、小柳心、荒井敦史、坂口涼太郎、中本悠太、三山凌輝、永沼伊久也、比嘉涼樹
【STAFF】
企画プロデュース:EXILE HIRO
総監督:二宮“NINO”大輔
監督:平沼紀久
アクション監督:鈴村正樹
原案・キャラクター設定:髙橋ヒロシ
脚本:増本庄一郎 渡辺啓 平沼紀久
音楽:中野雄太
企画制作:HI-AX
製作著作:『HiGH&LOW』製作委員会
配給:松竹
(C)2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会 (C)髙橋ヒロシ (秋田書店) HI-AX
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映画『HiGH&LOW THE WORST X』
【STAFF】
企画プロデュース:EXILE HIRO
総監督:二宮“NINO”大輔
監督:平沼紀久
アクション監督:鈴村正樹
原案・キャラクター設定:髙橋ヒロシ
脚本:増本庄一郎 渡辺啓 平沼紀久
音楽:中野雄太
企画制作:HI-AX
製作著作:『HiGH&LOW』製作委員会
配給:松竹
(C)2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会 (C)髙橋ヒロシ (秋田書店) HI-AX関連リンク
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