『Perfect』に収録された秘蔵の一曲
──『Perfect』についてもお聞きしていきたいと思います。今回のテーマは“梅雨明け宣言”ですね。
太田 降っている「雨」を突き破るような「Wild」、梅雨が明けて「Perfect」って感じです!
小堀 全部つながってます。
太田 「雨」から聴いても、「Perfect」から聴いてもおもしろい。
──この3曲は、皆さんでセレクトされたんですか?
小堀 「雨」はプロデューサーさんが、「今のOCTPATHに合うんじゃないか」ということでセレクトしてくださいました。
古瀬 どこか懐かしく感じるミディアムバラードで、出会いと別れが切なくも強く表現されています。歌詞は、まるで小説を読んでいるかのようですね。サウンドにも雨を連想させる音やハーモニーが入っていて、1stの「Be with you」とはまた違ったバラードになっているかな。
──では、ほか2曲は皆さんで選曲されたのですね。
海帆 「Perfect」と「Wild」は、僕たちで選びました。
小堀 7~10曲くらいある中から、何時間も会議を重ねて選んだのが「Perfect」。ほぼ満場一致みたいな感じだったんですけど。僕たちみんながいいと思った曲を皆さんに届けられるのが、僕は一番うれしい。
古瀬 ポップで明るい楽曲なのに、どこか泣ける感じがありますよね。ファンの方が「なんかグッとくる」と言ってくださっているのもよく聞きますし、僕たちメンバーも歌の持っている力を感じています。
小堀 背中を押す曲になっているので、たくさん聴いてください。
太田 今回の衣装は、わたるがディレクターさんと相談して決めてくれました。今日の黄色衣装のテーマは……なんやったっけ?
高橋 夕焼けね。青色が青空、カラフルなバスケットウェアは虹のイメージです。シングルのコンセプトをもとに、僕が色とかを決めさせてもらいました。
──「Wild」に決まったのは、どのような経緯だったんですか?
小堀 実は、1stシングルのとき「IT’S A BOP」とどっちをデビュー曲にするか迷ったのが「Wild」で。通常なら楽曲って取っておくことはできないんですけど、「どうしてもやりたい」とスタッフさんにお願いして、1stのときから温めてきました。カップリングではあるんですけど、やっと披露できます。
古瀬 この曲には、すごく思い入れがありますね。
小堀 振り幅が大きいし、「OCTPATHっておもしろいな」と思ってもらえる2ndシングルになっているはずです。
──難易度は3曲共、同じくらいですか?
海帆 個人的には「雨」が難しかったですね。歌い方にすごく色が出る曲だと思うんです。サウンド的にも感情移入させられるし、その中で声だけで自分を表現するのって、技術も感性も必要で。
古瀬 表現力が歌声に出るし、リズムや技術的な部分も気にしないといけない。「Perfect」のようにBPMが早めな曲は、早い曲ならではの難しさがあるんですけど、「雨」はまた違う難しさがありますよね。4つ打ちだと、どうしてものっぺり聴こえちゃいますし。リズムの感じ方は、今の僕たちの課題です。いろいろ苦戦したものの、いい味を出せてるんじゃないかな。
小堀 あれは聴いたら“戻れない”。
海帆 曲にのめり込んでほしいです。
世界的コレオグラファーと古瀬直輝が担当した振り付け
──コレオグラファーの選出も、皆さんが関わっているのですか?
古瀬 候補は出させていただきました。縁が縁を結び、世界的に有名な振付師の方に「Perfect」を担当していただくことができました。
太田 Kiel Tutinさん(編集部注:BLACKPINKやTWICEの振り付けを手がけているダンサー&コレオグラファー)に決まったと聞いたときは、「このレベルの振付師の方にお願いできるの?」ってびっくりしました。
海帆 僕たちもがんばらないと!って思いました。
古瀬 Kiel Tutinさんはキャッチーな振りを作る天才なので、本当にうれしかったです。
──「Wild」の振り付けはYORITOさん(編集部注:SHINeeやTAEMINのダンサー、OWVやBUGVELの振り付けを手がけたコレオグラファー)ですね。
古瀬 見ていただいたらわかると思うんですけど、すごくこだわって作ってくださっていて。
小堀 OCTPATHのことをすごく考えてくれているよね。一人ひとりがフィーチャーされる振り付けが多いし。
四谷 音数が多くてサウンドの強い「Wild」に合わせて、力強い振り付けにしてくださいました。
小堀 踊っているとすごく楽しいし、ステージで披露するとめっちゃアガるんですけど、練習中は難し過ぎてポカーンってなってました(笑)。振り入れの数日間は……思い出したくないですね。本当に、完成してよかった。
──ダンスの難易度としては、過去最高ですか?
小堀 個人的には「Wild」が一番。「IT’S A BOP」はデビュー曲なので準備期間がたくさんあって、落ち着いて覚えることができたんですけど、「Wild」は披露までの期間が本当に短くて。『KCON 2022 Premiere』でどうしても初披露したかったから、数日でやろうという話になり、ギュッと詰めて詰めて……。
太田 具合が悪くなりそうでした(笑)。
小堀 たくさんこだわれる振り付けなので、今は楽しいです(笑)。
──「雨」の振り付けは、古瀬さんですね。
古瀬 曲を聴いて、「振り付けを担当させてほしい」と僕からメンバーにお願いしました。あまりダンス向けの楽曲じゃないから自分にとって挑戦になると思ったし、みんなの表現の幅を広げるきっかけになればと思って。裏のビートでしかリズムを取れない曲なのに、裏の音も少ないから振りを作るのもすごく大変でした。ちょっと無理やり作った感じではあるんですけど……。
栗田 昨日の振り入れで初めて完成形を見たんですけど、すごくいいっす!
小堀 早く皆さんに見ていただきたいですね。古瀬くんはいつかコレオグラファーとしても世界に名を馳せますよ。
太田 今回のシングルは、コレオグラファーの並びがKiel Tutinさん、YORITOさん、古瀬直輝だからね。
小堀 こういう才能を持った人がグループにいてくれると思うと、すごく頼もしいし誇らしいです。
──昨今のボーイズグループって、ダンスをどこまでそろえるかに個性が出ると思うんですけど、OCTPATHとしてはどのような意識でダンスと向き合っていますか?
古瀬 シンクロ性と個性の間を大事にしてますね。そろえるのも大事なんですけど、僕たちはパフォーマンスに感情を乗せたいし、伝えたいし、人間味も出したい。
四谷 ただ、ダンスはそろっていることが大前提ですね。その上で、さらに個性を光らせていくというか。
海帆 もっともっと練習しないといけないですね。
四谷 自然と高いところを目指してる。
古瀬 一人ひとりが光る個性を持っていると思うので、両方のよさを活かしたグループでありたいと思ってます。
──では、歌唱とはどのような意識で向き合っていますか?
四谷 試行錯誤ですね。
海帆 楽曲ごとにプロデューサーさんが「この人の声はこのフレーズに合うだろう」と決めてくれるので、誰がラッパーで誰がボーカルといった縛りはないんです。将来的に担当が決まることはあるかもしれないですけど、今はOCTPATHのかたちを模索している段階です。
古瀬 ボイストレーニングでも「この子は発声やったほうがいいよね」「この子はリズムトレーニングが必要だよね」といった感じで、ボイストレーナーさんが個々に合わせてメニューを判断してくださっています。やはり人によって強化すべき部分は違いますし、僕たちもプロなのでステージに立つ以上は最低限のレベルに達していないといけないので。
栗田 成長できる伸び代が全員あるからね。
太田 がんばってます!
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