ランジャタイ国崎「スベっても、笑うまでやる」感性で勝負する男の信念


死んでもおかしくないネタ「なっちゃんのピアノ」

──別の取材でモダンタイムスのとしみつさんが「ランジャタイの漫才は命を削っているから早死にする」と言ってました。

国崎 トシさんが7年前からそう言ってるんですよ。でも、毎年僕が死なないんです。なんでそう思うんでしょうね? うわーって漫才やって、袖にハケるときにぶっ倒れるくらいゼーゼー言ってるから、僕が死ぬように見えたんですかね。もしくは、「なっちゃんのピアノ」をトシさんは見たのかもしれない。

──なんですかそれは?

国崎 やっている間ずっと無呼吸で、本当に死んでもおかしくないネタがあるんですよ。そのネタが今まで僕が作ったネタの中で、ダントツで面白いんですけど。親戚の女の子がピアノが好きで、ピアノの発表会に遅刻して……。説明するのが難しいです。死ぬほどウるんですよ。でも劇場で2回しかやってないです。抑えてやった1本と、本気でやった1本だけ。

──まさに伝説のネタですね。

国崎 だーりんずさんが『キングオブコント』の結果が振るわなかったとき、次の日のライブが一緒でしょげてるように見えたんですよ。それで「だーりんずさん、全然大丈夫っすよ。これ見てください!」と鼓舞する気持ちでやったんです。ゼーゼーしながら楽屋に帰ったら、だーりんずさん見てなくて、お茶飲んでました(笑)。それが今のところ一番好きなネタかもしれないですね。

『芸人雑誌 volume5』では、相方である伊藤幸司のインタビューも掲載。表紙はオズワルド、ランジャタイ、トム・ブラウンの3パターンで発売され、赤もみじ、モグライダー、カナメストーンなど注目のお笑い芸人が多数登場している。

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