INIが語る、現在の心境と目指すべき“Aランク”のグループ「お互いの個性を引き出して、変わりつづけたい」

2021.11.13


“最高ランクのA”を持つグループに

団結力が増し、パフォーマンスもパワーアップしたINI。今の彼らが届ける「RUNWAY」や「ONE」の魅力、今作のテーマである“最高ランクのA”を持つグループになるために必要なことについて聞いてみた。

INI(アイエヌアイ)

──「RUNWAY」と「ONE」はデビュー評価の楽曲だったと思います。INIで歌うからこその魅力はどこにありますか?

池﨑 デビュー評価で披露した「ONE」「RUNWAY」とは違った、新しいバージョンを作ろうと考えています。ファイナルのステージで披露された2曲には、各チームメンバーの状況や想いが全部表れていた。あそこでしか披露できない、一瞬のステージのためのものでした。僕たちが作っていくのは、“デビューしたあとにこれからずっとひとつになっていく”という意味での「ONE」。“デビューしたあと、これから先へ進んでいく、このメンバーでしか作れない”「RUNWAY」。どちらの曲も完全に僕たちINIのオリジナル曲にしようと思っています。

木村 オーディション中の「ONE」は、歌詞の意味も踏まえて「オーディション中はつらいこともあったけど、今日ですべてがひとつになる」という想いを込めていました。INIというグループが誕生する、見てくれている人の応援がひとつになるという気持ちを「ONE」のパフォーマンスに込めていたんです。INIが披露する「ONE」には「INIとMINIがひとつになる」という意味も込めて、まったく別物として向かい合っています。ファイナルの記憶が凄まじいので切り替えるのがけっこう大変なんですけど、これから時間をかけてゆっくりとINIの作品に変換していきたいです。

INI | ファンネーム決定

──“最高のA”を持つグループに必要なことはなんだと思いますか?

木村 謙虚さとパフォーマンスのクオリティですかね。謙虚さを大事にした上で、それぞれが持っているものを最大限に出せたらAランクに行けると思っています。あとは、こだわりを持ちつづけることかな。

西 そもそも僕たちは、いちアーティスト、アイドルという表現者。ひとつになることも大事なんですけど、各々のこだわりを発揮してこそのINIだと思うので。お互いの個性を引き出し合って、変わりつづけるグループになったらAランクなんじゃないかな。

──INIとして、今後の野望や目標を教えてください。

木村 もっともっと大きくなりたいです。デビュー前の今は『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』を観てくださった人たちが僕らを知ってくださっていると思うんですけど、デビューしてからはいろんなところでいろんな方に知っていただく機会が増えると思うので。いずれはドームツアーもやりたいです。大きな会場で、演出にもこだわってライブがしたいな。グローバルで活躍することも実現したいです。語学力に関して豊凡に頼り切りな部分があるので、コツコツと勉強を重ねて目標達成に向けて動きたい。

──では、最後にMINIに向けてメッセージをお願いします。

木村 INIとして“はじめましての会”となるファンミーティング(11月13、14日に開催される『INI 1ST FAN MEETING』)、すごく夢みたいなのでまだ実感が……。初めて直接MINIの方々にお会いできる機会なので、本当に楽しんでもらいたいです。いろんな企画をやると思いますし、絶対に満足してもらえるものをお見せしたいので、引きつづき準備をがんばっていきます。

取材後記

インタビューは、終始穏やかなムードで進行していった。メンバーからどんな答えが飛び出しても松田がすかさず相づちを打っていたり、11人でコミュニケーションがうまく取れていることが感じられた。

限られた時間の撮影も、スムーズに対応していた。スタジオの隅にある傾斜を利用しての撮影だったため、どの写真も体勢がつらいはずなのだが、そんな表情は一切見せない。2グループに分かれて撮影をしているときも、待機中のメンバーは常に和気あいあいとした雰囲気だった。「かまって~」と言わんばかりに佐野へちょっかいをかける松田、尾崎にボディタックルをする木村、田島と後藤は熱心に相手チームの写真を確認していた。

取材中、メンバーからしきりに“それぞれの個性”というワードが飛び出していたが、普段の彼らの様子がその言葉を物語っていたように思う。11人が各々の個性を活かして成長していけば、INIが“最高ランクのA”を誇るグループとして世界で活躍する日も遠くはないはずだ。


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坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..

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